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一番近くて、一番遠い

夫婦って、何なんだろね。

なんてことが、頭の片隅にずーっとこびりついている。

すでに結婚して今年で丸八年になるのだけれど、いまだによくわからない。というか、どんどんわからなくなっているというか。

一番近い他人なのかもしれないけれど、ときどき一番遠い関係者なんじゃないかと思えることもある。

結婚はシステムのひとつだといってもいいのかなあ、とも思うのだけれど、夫ってなんだ、彼氏と何が違うんだ、という迷宮に彷徨い込んでいる。

ほかにも、恋愛感情がなくなったあとの夫に残る感情はなんだ、恋愛的な感情は舞い戻るのか、など。

彼氏と結婚相手はまったく別!というタイプであれば、明確に違いがあるのだろうけれど、いかんせんわたしは結婚が何たるかを知らないくせに、結婚まで思いつめた上で片想いをするタイプだったので、そのあたりの違いがあまりなく。(クソ重いタイプ)

結婚したから何かが変わったのかと問われれば、別にそんなこともなく。(年月経った今は変わったけれども)

子どもが生まれてはじめて変わったかなあとは思うけれど、子どもが生まれて夫婦らしくなったとか、父と母になったとか、そういうわけでも特になく。(子どもが生まれてから関係性に変化が訪れはしたのだけれど)

……そもそも、「夫婦らしさ」がわからないのだけれど。


うれしいことが二倍になるかといわれたら、「どうだろうか」と思うし。確かに相手の喜びはわたしの喜びになりえるけれど、それは別に彼氏ですらなくていい。共感性が高いので、友人であっても十分に喜びは増していると思う。

じゃあ、つらいこと・かなしいことが半分になるかといわれたら、それもまた「どうだろうか」と思う。むしろ、わたしのつらさやかなしみは、どこまでいってもわたしのものなのだなあという、当たり前だけれど切ない現実を思い知った。決して半分にはなっていない。


話しているうちにどんどん「誰ですか、あなたは」と思う部分が出てきている。互いに変化しているからなのか、これまで隠していた部分が表面化しているからなのかはわからないけれど。

夫って、何なんだろうなあ。妻って、何なんだろうなあ。

わたしにとっての妻のイメージが、夫を後ろで支えサポートする実母だということも大きいのかもしれない。

お世辞にも、今のわたしは、夫を実母のようには支えられていないと思うから。自分と子どものことでいっぱいいっぱいになりがちで、見ている先も夫とは違う気もする。


それでいいのか? と思う自分と、それでいいんじゃない? と思う自分とがせめぎ合う。どうなんだろうなあ。


結婚は「縁・勢い・タイミング」だといわれたことがある。わたしは本当に「縁・勢い・タイミング」で結婚したわけだけれど、これ、考え始めたらできなかったろうなあ……なんてことも、ぼんやり考えている。


持続しているうちに見えてくるものもあるのかな。両親や祖父母に訊いてみたい気もする。


#エッセイ #コラム #わたしのこと #日記 #夫婦

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