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宛先のない手紙 vol.2

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ほぼわたしの考えを垂れ流すエッセイのようなもの。その2。
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「何もしていない、できていない」感から抜け出すために

「何もしていない、できていない」感から抜け出すために

もう何年も前から「時が過ぎるのが早い」と言い続けている。

二十歳を迎えたときにバイト先のパートさんたちに「これから、本当に早くなるよ」と言われ、三十路になるころには「30から、本当にあっという間だよ」と年上の知人やママ友たちに言われたけれど、本当に本当にほんとうにその通りで、今年も気が付けば6月下旬に差し掛かろうとしている。

気付けば寒さが過ぎ去っていて、たぶん今年も気が付けば夏が終わっている

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目指す先が見えない、迷子フリーランスのひとりごと

目指す先が見えない、迷子フリーランスのひとりごと

ぼんやりとした不安感が、濃くなったり薄くなったりしながら、ずっと胸の内にある。

空を流れる雲が厚くなったり薄くなったりするように、心のなかに暗雲が立ち込めて息苦しくなったり、薄くなった雲の上にある光がかすかに見えたり。そんなことを繰り返す日々を送っている。

不安感に、明確な原因はない。だから、どう晴れさせたらいいのかも、よくわからない。

明確にいいことがあったわけでもないのに突如として前向き

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365日、五月病な感じで生きてます

365日、五月病な感じで生きてます

五月病に無縁な生活を送っている。……というと、健やかで良いことですねと言われそうだけれど、なんのことはない。万年五月病みたいなものだから、無縁だというだけのことだ。

「いつも明るくて楽しそうでいいね」
「バイタリティがあって羨ましい」
「常にテンション高いよね」

これが知人友人によく言われる言葉たちだ。別に間違ってはいない。知人友人に会っているときのわたしはほぼハイテンションだし、そもそもがマ

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生きているだけでえらい、そう言い聞かせておきたいときもある

生きているだけでえらい、そう言い聞かせておきたいときもある

なんというかこう、明確な原因のないしんどさに取り憑かれている。

特段多忙なわけでも、何か精神をすり減らすような目に遭っているわけではないのだけれど、なんとなくじわじわと疲弊していく感覚がある。最近の話ではない。ここ数年の話だ。あまりよくないことだなあと思いつつ、まあ波はあれどそんな感じで生きてきた人間だしな、とも思っている。

SNSを開くと、心が疲れてしまうことばかりが目に入る。なんかもっとこ

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2022年の振り返りと2023年の抱負と

2022年の振り返りと2023年の抱負と

あけまして5日経ちました。いつぶりのnoteでしょうか。

毎年、開業した11月ごろに書いていた振り返りnoteですが、2021年は12月とズレにズレ、昨年はとうとう年内に書くことすらできませんでした。何なら年賀状もまったく間に合いませんでした。あー。

1年生き延びたぜ
まあ、結局のところ昨年もこれに尽きます。本当に昨年もありがとうございました。おかげさまで1馬力経済で家族4人ご飯を1年食べられ

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「なりたいもの」がなくなった

「なりたいもの」がなくなった

将来の夢は何ですか。

そう尋ねられることのあった子ども時代、わたしは特に答えに困ったことはなかった。常に何か「なりたいもの」があったから。

なりたいものに、なれるわけではない。

子どものころに思い描いていた夢をそのままそっくり実現させることは、やっぱりいろいろと難しいのが現実だ。

たとえば、いつかのわたしは漫画家になりたかったのだけれど、思うように絵が上達せず、その一方でメキメキと絵がうま

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心身健やかな生存ルートを歩みたいよ、こんな暑い夏だから

心身健やかな生存ルートを歩みたいよ、こんな暑い夏だから

あれよあれよという間に今年も下半期に入り、オリンピックも終わり、世の中はお盆休みに差し掛かっている。

毎月毎月、月末に「今月、もう終わっちゃう!!」と悲鳴を上げてはTwitterに投稿するのが恒例行事化しつつある。最近はそれに加えて「暑い」ばかりツイートしている気もする。

考えざるを得ないことは山ほどあるのだけれど、どれもこれもいまいち自分の中ではっきり言語化しきれていない。断片がほわほわふわ

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新しい空気を受け取りに、ちょっとそこの図書館まで

新しい空気を受け取りに、ちょっとそこの図書館まで

隔週土曜日は、図書館に行く日だ。

数年前までは定期的に行っていた図書館通いが、この春から復活した。「子どもを図書館に連れて行くため」がメインなのだけれど、ついでにちょこちょこと本棚から本を手に取り、5~10冊程度を借りてくる生活が続いている。

家にも積読があるにも関わらず、図書館から借りてきた本は何だかんだで読み切っている。「返さねば」という期限があると、案外読もうとするらしい。積読本もその調

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「シュフと稼ぎ手を交換してみたよ」な夫婦、20日ほど経った所感

「シュフと稼ぎ手を交換してみたよ」な夫婦、20日ほど経った所感

夫がシュフ、私が稼ぎ手となってもうすぐ1ヶ月。これまで通り楽しく懸命に仕事に取り組むわたしの生活に変わりはないけど、「家事(と育児)負担が激減する」という大きな変化がありました。

まあ、もう数年前から家事は手を抜きまくりで、育児も本当最低限といった状況であったので、「そんな変わんないでしょ」感は否めないのだけれど。

ただ、毎日のご飯を心配しなくて良くなったのは本当に楽で、脳のリソースにも体力ゲ

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カジュアルに飛び込め

カジュアルに飛び込め

小学6年生の頃、クラス全員に表彰状を送ろうという話になった。何を表彰したいか、一人ひとりが全員分の内容を考えて、それを担任が取りまとめた。卒業前、わたしが受け取った表彰状は「人が嫌がることもやるで賞」だった。

確かに、わたしは人が嫌がることをよくやるタイプだった。校内祭りでお化け屋敷をしたときには口裂け女役をしたし、クラス劇では老婆役を引き受けた。どちらも誰もやりたがらず、クラスメートや先生に言

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結果論に過ぎない、見えないスイカ割りの成功

「これから世の中はおそらくこうなるので、これこれこうしておいたほうがいいですよ」

「今これこれを考えて動いていた人が、きっと成功につながりますよ」

みたいな言葉は前々から見かけられていたもので、別に珍しくも何ともない。「へー、そうなんだー」と、ふんわり受け入れたり受け流したりつまみ食いしたりしてきた。全肯定も全否定もできないことが大半だから。だから、「〜すべき」とまで言い切る言葉には、「すんご

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「でもね」から始まる、それは暴力

「でもね」から始まる、それは暴力

「何でも話してね」
「何かあったら相談してね」

そう、彼女は言う。そんな彼女に、わたしはへらへらと笑って「ありがとうございます」と返す。もう何度目かのやり取りだ。わたしが彼女に事実以外のことを話すことは、ない。きっとこの先もないだろう。

「でもね」

いつだって彼女は言う。「でもね」のあとに続くのは、「正しいこと」だ。結局、こちらの事情や感情を汲もうという気が最初からないのだ、彼女には。いつだ

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だいじょうぶ、私たちがいるんだから

だいじょうぶ、私たちがいるんだから

早朝から近所のお風呂屋さんで朝風呂とサウナを満喫し、そのまま近所のファミレスへ。たびたびお世話になっているそのファミレスには、同じようにたびたびやってくるお客さんがいる。そうした人をいちいち覚えているわけではないけれど、今日いた老夫婦は、ご夫婦だということとゆっくりゆっくり歩く足取りから、「あ、何度かおふたりで来ているのを見たことがあるな」と気付けた。

これまではふたりで来てはふたりで帰っていっ

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雑談に救われる

雑談に救われる

数ヶ月ぶり、いや数ヶ月どころじゃないくらい久しぶりに、ママ友(というよりもはや友達)と駄弁る会を開催した。

ぐずぐずになっていたメンタルの救いになった。今日、この予定があってよかった。そうでなければ、底なしのネガティブが発動して、わたしはずぶずぶと非生産的な下降線を辿るしかなかっただろうから。

彼女たちに、そういった話をするわけではない。彼女たちとするのは子育て(や時に夫との関係)における愚痴

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