新しい空気を受け取りに、ちょっとそこの図書館まで
隔週土曜日は、図書館に行く日だ。
数年前までは定期的に行っていた図書館通いが、この春から復活した。「子どもを図書館に連れて行くため」がメインなのだけれど、ついでにちょこちょこと本棚から本を手に取り、5~10冊程度を借りてくる生活が続いている。
家にも積読があるにも関わらず、図書館から借りてきた本は何だかんだで読み切っている。「返さねば」という期限があると、案外読もうとするらしい。積読本もその調子で読みたいと思いながら、いつでも読める安心感がわたしをいつも甘やかす。
今年に入って始まったとあるインタビューの仕事では、最後におすすめの一冊を聞くことになっている。知らない本が出てくることが多くて、自分の無知さに「まだまだだなあ」と思うことが多い。
興味を持ち、「わたしも読んでみます」と伝えた本は、有言実行して読みたい。そこで、図書館で予約をし、届いたら読む、を繰り返している。その場で購入、よりも読了率が高まったように思う。市立図書館は市内にいくつもあり、予約した本の多くがふだん行く図書館とは別のところの蔵書となっていた。偶然の出会いに期待していたら、出会えなかった。そんな本だ。
春ごろに少し、調子を崩した。
もともと強靭なメンタルの持ち主ではない。だから、アップダウンがあるのはいつものことで、けれどもこの時期は心身ともに「あ、これはヤバいな」と感じていた。
一時的にSNSから離れ、スマホやパソコンに触れる時間を減らした。偶然ではあるけれど、紙の本を読む量が増えたのは、ちょうど似通った時期だった。
意識的に換気をしなければいけない。部屋も、脳も、心も。
紙の本を読み、マンガを何作品か全巻読破し、エレクトーンを弾き、1年以上ぶりに岩盤浴に行った。あとは、できるだけ早い時間に寝て、早い時間に起きるようにした。「した」というより、これはたまたまいいサイクルに入れて実現した早寝早起き生活だったのだけれど。
なんやかんやしているうちに、いつも通りに近い「アップダウンのあるわたし」に戻ってこられたように思う。本当にダメになると、本やマンガが読めなくなる。その前に手を付けられて、良かった。そう思う。
昨夜は夕飯が非常に早く、食後に借りてきた本を読んでいた。長男は図書館で借りてきた本に、次男はリビングの本棚に並べられたNARUTOに夢中になっていた。いつも騒がしい家庭だけれど、めいめいが本を読んでいる間は当たり前だけれど静かで、居心地がとても良かった。
2週間に1度、新しい空気を取り込みに行く。
昨日は気持ち多めに借りてきてしまったので、毎日少しずつ読んでいきたい。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただけました暁には、金銭に直結しない創作・書きたいことを書き続ける励みにさせていただきます。