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私のDisenchanted⑤|「愛」という強大なエネルギーの魔法
この強力な「思い出の魔法」については、はじめ「ん?」と引っかかってしまった。
なぜなら、前作では”この世で一番強い魔法”として語られるのは「真実の愛のキス」だったはずだ。
しかし、ちゃんとこの物語の中では、その「思い出(想い)」が真実の愛に通じるものだと描かれ、メインテーマ曲として、イディナ・メンゼルが歌い上げてくれる。
「愛」とはなんだろうか。
前作では「真実の愛のキス」と言うことで、恋愛感情
私のDisenchanted④|『思い出の魔法』
『思い出の魔法』。
物語の後半、アンダレーシアに救いを求めに行ってと、正気を手放しかけるジゼルに託されたモーガン。
ナンシーとエドワードと共にモーガンが導く答えは
「ジゼルに本当の自分を思い出してもらうこと」
これは、実際その場で起きている出来事を解決する解答ではない。モーガンの望みなのだ。
幸い、それをヒントに「この状況を変えるだけの魔法の力が『思い出の魔法』ならば」とナンシーとエドワードが答
私のDisenchanted③|"おとぎ話の世界"とは何か
おとぎ話の世界、とはどんな世界なのか。
『アンダレーシアのような世界』と一言で片づけ、いわゆるディズニーが長年描いてきた、夢と希望溢れる世界観を小馬鹿にしてはいけない。
いわば『物語の世界』ということは、登場人物たちはそれぞれ役割が与えられており、それに徹することこそが最大の役目。
モブはモブらしく、主人公は主人公らしく。与えられたレッテルに合わせて、いつまでも続く世界にいる。
多分おそらく、情報
私のDisenchanted②|ジゼルとモーガン
前作『魔法にかけられて』に続く2作目への「魔法が可能な世界」に関する取り扱いというか、私の一方的な解釈はこんな感じでした。
そうしてはじまる、続編。
ジゼルが、NYでの日常に慣れようと奔走したであろう時間は10年。
そのうえ思春期を迎えこの世界に慣れ親しんだ大人でさえも、心を削ってしまう”ティーンエイジャー”と関わることは、心を病んでしまいそうになったと言われても不思議ではなかった。
モーガンは
私のDisenchanted|原題は「?」を忘れてる
この『魔法にかけられて』の続編制作の話を聞いてから、いったい何年待っただろう。そもそも、前作自体もかなり時間がかかった作品だと聞いたし、ただの創作活動でさえ難しい進行が、商業的な世界で確立するには途方もない力が必要だろうと、半ば諦めながらも待ち続けていた。
でもDisney+で公開されて早々に、私のフォローしていたDオタたちは口々に酷評を並べていたので「そんなひどかったんか…」とスクロールを速め
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という【美】について
いろいろあって、タイトルと「手紙の代筆をする綺麗な京アニ作品」という少なすぎる情報のみでこの作品に手を出してみた。
そしたら自分にとって好みすぎる題材、ビジュアル、音楽…興奮のあまり、テキストにせざるを得ないので、書いてみる。
劇場版を見ようという話になったので、それならば先ずは1クールなら1日で余裕だよね、とNetflixでテレビシリーズを見始め、その日のうちに外伝まで見終えた。
噂通りの美
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という【愛】について
まず、総合しての感想としては、そもそもの絵・映像のクオリティやサウンドデザインを考えると、ドルビー上映も抑えに行きたくなる映画だった。
ただ、個人的なインパクトととして、テレビシリーズへの衝撃が強すぎたのと、題材が劇場版への衝撃を和らげた気がする。
それでもちゃんと(?)がっつり泣いた。作品初見の同行者は照明が上がったらうなだれて泣いていた。
サンキュータツオさんは、この映画のストーリーを「シリ