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私のFrozenⅡ②|あの結末からみんなは…

引き続き、アナ雪2のストーリーを辿りながら、チャチャ入れスタイルで私に見えた世界を記しています。

「いつまでも幸せに暮らしました」のその先

時は変わって、幼かった姉妹も大人になり、前作のハッピーエンドから平和な日々を送っているアレンデール国の様子が始まります。

相変わらず繊細な様子のエルサは、子守唄を思い出しながら、国の平和な様子を見つめていますが、不意に「声」を耳にします。自分にしか聞こえないそれは、どちらかというと心配性のエルサを不安にさせます。

一方のアナとオラフ。美しく紅葉した葉が落ちて、オラフは時の流れという「変化」を不安に思います。
「何事も永遠でないのは怖くない?」
変化は人を不安にさせます。オラフの問いにアナは「エルサもオラフも、クリストフもスヴェンもいるから平気よ」と答えます。
アナは自分の絶対安心の条件が不変だと信じていて、それさえあればきっとどんなことも乗り越えられる!と感じている様子です。

ここで歌われる「Some Things Never Change」
色々変わってしまうけれど、変わらないものだってあるからね。
たとえば…「真実」とか。
とよく読むと意外とこの後にも大切なキーワードが入ってますね。

このシーンでは、各々が感じる今の状況を紹介してくれます。
アナは少なくとも現状に満足していて、幸福に思っている。
オラフは「アナみたいに年をとったら不安じゃなくなるかな?」と無邪気。
クリストフは、アナに結婚を申し込みたいという一心。
そして…エルサ。彼女は先ほど耳にした不思議な声から不安を覚えています。その不安は「この日常を壊したくない」というもの。見つめる先にいる愛おしい家族であるアナが大切にしたい「日常」を守ろうとしているように見えます。

◇ここでこの後にも続きますが、エルサは自身の気持ちよりも「アナがどう思うか」を気にしているように思えます。◇

各々が「変わらないで」と祈るこの歌、国の繁栄を祈る箇所もありとっても素敵ですね。
個人的にはこれを初めて見た日、天皇陛下が京都にいらしていて「自国の象徴という尊い存在」を目にした後だったので、より感慨深く思いました。

「恐れている」のは誰が何に…?

みんなで和気藹々と過ごしていても、声が聞こえてしまい不安に陥るエルサ。
相変わらず早とちりといいますか、猪突猛進でエルサを気にかけるアナ。
クリストフは必死にプロポーズしようと試みますが、残念ながらエルサが気になるアナには気付いてもらえず…。
この辺りから、クリストフは今回ギャグ要因か何かかな?とにおい始めます。
(一応プリンセスものでいう、王子様ポジションやのになー笑)

アナがエルサを訪ねると、不安から母の肩身であるストールを身につけています。「大丈夫。私がいるから」とアナはかつて母がそうしたように、優しく子守唄を聞かせてくれます。
ふたりともがそのまま眠りについた時、またもあの声がエルサを起こします。
ここから、散々公開前からPRされていた「Into the Unknown」が始まります。

私を呼ぶのはなんなの?
聞きたくない…ような、聞こえてくるような
でもいまの全てを護りたい…でもね
知りたいの
平穏を望めない私には、ここは居場所じゃないっていうの?
私は一体何者だっていうの?

期待を裏切らない迫力ある楽曲。
イディナ・メンゼルのバーブラを思わせるハイパーな声量は、エルサの魔法の力強さと開放的なイメージを強めてくれますね。
この曲の中で、エルサはまた魔法で「みたいと願う世界」を創造しますが、この様子がこの後に登場する精霊たちのイメージそのままなのも、「雪」が「水」からできている由縁なのかとも思います。(後述)

Some Things Never Changeでエルサの描写で描かれていた通り、結局エルサが「この日常が壊れて欲しくない」と願うのは、あくまで「アナがそう願うから」なので彼女自身の望みは「知りたい」という未知への挑戦、冒険心なのでしょう。
なんだかんだ言いつつ、前作ではなぜエルサに魔法の力があるのかは解決しておらず、自身の現状を受け入れるところには至りましたが真相解明には至れませんでしたから、「自分が何者なのか」という問いが止まらない。

これは、目に見えない世界を信じる人たちの間ではよく言われることなのですが、「なぜ生まれてきたのか」というと「自分は何者なのかを探求するため」だそうです。魂はそう欲するようにできている。そのあとのステップもあるそうですが、ここではこれで十分。人は誰しも「自分が何者なのか」を知りたがり、うちに秘めたものを解放したいと思っているということです


楽曲も相変わらずフルエンジンでステキな曲ばかりで、いよいよ冒険がスタートしていきます。

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