「おなかに赤ちゃんがいます」が、100万個揺れている|詩
「おなかに赤ちゃんがいます」が、
ゆらゆら揺れている
赤ちゃんは、見えない
だから揺れながら
ここにいるよ、と
存在を皆に知らせる
大切なお母さんにもし何かあったら
お母さんを守ってね
私も守ってね
と言っている
「おなかに赤ちゃんがいます」が、
ゆらゆら揺れながらこちらを見ている
お前はお母さんになれなかった
資格がなかったんだと
ゆらゆら揺れながら教えてくれる
時計の針のように揺れている
私の針は止まったままなのに
「おなかに赤ちゃんがいます」が、
ゆらゆら揺れている
私の心もゆらゆら揺れている
赤ちゃんは、見えない
今は、もう見えないけど、いた
今は、もう見えないけど、まだ、いる、気がする
今は、まだ見えないけど、いる、気がする
「おなかに赤ちゃんがいます」が、
今日もたくさんゆらゆら揺れている
愛おしくて悔しくて
私は目が離せない
体感100万個は揺れていて、少子化など嘘なのだ
私は雑に文字を置き、言葉を絡ませ、ぐちゃぐちゃと、丁寧に素手で潰します。文字を噛み切ります。足で蹴り飛ばします。画面に言葉を叩きつけて、今日も、これからも、読んでくださる皆様と、ひきつった笑顔で生きていきます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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