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「語学」を過剰投与すると人はどうなるのか
4月。
学校は新学年・新学期、学び始めの季節だから、それにつられて大人もなにかをスタートしたくなるもので。
春の陽気は気分を前向きにするし、咲きそろう桜は視線も姿勢も上向きにするし、新しい何かを勉強しようとするなら絶好のタイミングだ。ちょうど新年の抱負なんかはきれいさっぱり忘れてる頃合いだろうから、ここいらで仕切り直しするのは悪くない。
例に漏れず、ぼく自身も年始にとりあえず立ててみた目標はな
9言語ラジオ学習日記 (第3週): 「シ」と「ジ」と「ツ」と「ヅ」と「ソ」と「ゾ」と「ノ」と「ン」
外国語をやってて、「これとこれ、どう違うんだよ〜!」と頭を抱えてしまった経験はないだろうか。
英語の [l] と [r] の発音の区別に苦労した、という人は少なくないはずだ。日本語では両方とも「ら」行の発音として認識されるから、どうしても最初は戸惑うものだ。
母語を使っているときには意識を向けないような違いや、たった一音の違いで、まったく意味が変わってしまうことがある。
そういうのを体験できる
9言語ラジオ学習日記 (第2週): 三単現って言われても
英語の授業が小学校でも行われるようになって久しいけれど、かつては英語学習のスタートといえば中学校であり、英語を始めたての中学1年生が最初につまづきやすいポイントはいわゆる「三単現の s」だったように思う。
つまづいてしまう原因のひとつは「三単現」とかいう (中学生にとって) 初めて出くわす日本語なんじゃないか。
テキストの説明文にある文法用語まみれの日本語がさっぱり理解できず、それに引きずられて
9言語ラジオ学習日記 (第1週): キミもオリジナルのキメラ言語をつくろう!
さて、4月最初の月曜日から1週間が過ぎ (この原稿は4月11日に書いた)、NHK ラジオ語学番組も最初の一巡。
4月4日(月) にドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ハングル・中国語・ロシア語の7言語がスタート。4月9日(土) にはポルトガル語、4月10日(日) はアラビア語の各講座も放送され、9言語に囲まれた生活が始まった。早くもやめときゃよかった感がムンムンしている。
とはいえ、
"おまけが本編" の語学学習
ポリグロット ([英] polyglot) という語がある。
なんだか入れ歯安定剤を思い出させる響きだけど、近所のドラッグストアで見かけるほどありふれたものじゃないはず。これ、「多言語話者」のことを表す単語だ。
“poly-” が「多くの」 、 “glot” が「舌」。ギリシャ語起源の単語で、ラテン語派生の言い方をすればマルチリンガル ([英] multilingual) になる。
これから始
日本が平成から令和へ「えいっ」と跳躍しようとしている夜。新しいことしよう。