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#博士

家庭から研究の世界へ

家庭から研究の世界へ

さ お り

はじめに「もし,制限が何もなければ何になりたい?」

この問いかけに対して条件反射的に口をついて出た私の言葉は「大学の先生になりたい」でした。3 番目の子が 1 歳くらいの頃です。当時の私は幼い 3 人の子どもを育てている主婦でした。

私は現在4人の子どもがいる30代の大学院生で,この春から博士後期課程に進学します。恐らく研究者(のたまご)としては一風変わった道を歩んできているかと

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ご存じですか?就職先としての学振

ご存じですか?就職先としての学振

独立行政法人日本学術振興会
安東正隆

今のご職業に就くと決めた時期は?
大学入学前から研究者志望で博士課程進学を決めたため、研究職以外への就職は全く考えていませんでした。ところがD2の時に家庭の事情が急変し、在学中は学振(特別研究員DC)をもらっていたのでよいとしても、その後に不安定なポスドク等を何年も続ける(しかも何年続くかわからない)ことが経済的に厳しくなったことから、D2の年末くらいに急遽

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海外企業就職のための博士号取得

海外企業就職のための博士号取得

八木 良平

はじめに
「就活で有利になるらしいので博士号取ろうと思います」と知人や教え子から相談された場合、皆様ならどう返答されますか。日本では博士号は「足の裏の米粒」にたとえられ、取らないと気持ち悪いが、取っても食えないものとよく揶揄されます。実際、私の研究領域である重工・化学・金属分野の国内メーカーでは、博士号取得者の採用が積極的に行われているとは言い難く、たとえ博士号取得者が採用されても「

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一歩踏み出してみませんか?

一歩踏み出してみませんか?

保田 朋波流(やすだ ともはる)
広島大学大学院医系科学研究科 免疫学 教授

職業の紹介
私は現在広島大学で医学部の学部生や大学院の学生に免疫学を教えながら、研究室では免疫学の研究を行っています。免疫学というのは免疫細胞を中心とした生体防御の仕組みについて研究する学問ですが、免疫系は感染症やワクチンだけでなく自己免疫疾患やアレルギーに分類される多くの病気を引き起こします。さらには、がん、精神疾患

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キャリアパスを振り返る

キャリアパスを振り返る

会社員
吉村優一

はじめに キャリア経験について書く機会をいただいたが、私自身(36歳)が今後のキャリアに明確なビジョンを描けているわけではない。キャリアは多様化しており、いろんな可能性を想像して楽しむくらいの気持ちで日々を過ごしている。以下では、私のこれまでのキャリアパスを振り返るが、理想のキャリア選択を読者に紹介するものではないことを強調しておきたい。

大学生(学部生)から大学院へ進学
 

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