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雑文集

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固定観念に囚われないように書いていきます。
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#実話

大学受験当日の英語の試験でビートルズに救われた話

大学受験当日の英語の試験でビートルズに救われた話

 タイトルの通り、比喩でも何でもなく大学受験において、僕は文字通りビートルズに救われた。

 彼らのおかげで受験に合格できた、といっても決して過言ではないくらい、この出来事は僕の人生における重要なターニングポイントだったと思う。

 受験当日。
最後の試験科目は英語だ。

 過去問でも最高で7割の得点しか取ったことのないほど、僕の苦手科目。

 洋楽は普段からよく聴くんだけど、語学に関してはどうし

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博物館で初めて本物のミイラを見た話

博物館で初めて本物のミイラを見た話

 先月の最終日、博物館で開催されているミイラ展に行ってきた。

 何でも、世界中から42体のミイラが地元の博物館に集まるらしいということは、前々から告知で知っていた。

 通っている大学から自転車で数分の距離だし、良い機会だと思い、本物のミイラを実際に見に行くことにしたのだ。

 そもそも僕は、先月に投稿した『桜の夜風』という短編小説で、主人公とその友達が地元の博物館のミイラ展に行く約束をするとい

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あの時の不条理と小さな社会の同調圧力

あの時の不条理と小さな社会の同調圧力

 これは僕が小学6年生の時の実話だ。遡る事、今からおよそ10年以上前の出来事になる。

 事件は6年2組の教室で起きた。それは、下校直前の恒例行事である「帰りの会」の際に発生した。

 運動会という一大行事を終え、あと数日経てば夏休みといった時期。
小学生ならば、誰もが浮かれた気分になる事はもはや避けられない時期だ。

 そんな子供達の熱気と夏の気温が融解して、教室内は独特の空気感に包まれていた。

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ジャンプ・イン・ザ・レイン

ジャンプ・イン・ザ・レイン

 大学の購買部で少年ジャンプを買った。わざわざ通学途中にコンビニに寄らずとも、学内で手軽に買えるということはとても利便性が高い話だ。

 ジャンプを買うのなんて、一体いつ以来だろう。多分高1か高2を最後に、買うのも読むのもやめていた。

 だが僕は先述の通り、今月から週刊少年ジャンプを購読している。それは単に娯楽というより、絵やストーリーの参考のためにという動機に基づいた行為だ。因みに漫画雑誌では

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