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香港で23年広告の仕事をしてきた僕の独り言

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海外で仕事をするというのは①思ったほど大変じゃない😃②思ったとおり大変😂③いや、思ったより大変😰の連続ですよ。香港で23年間、広告やマーケティングの仕事をしてきました。その経験か…
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#海外生活

香港2022。去っていく者もいるが、空白が生じれば、別の者がそれを埋める←イマココ

香港2022。去っていく者もいるが、空白が生じれば、別の者がそれを埋める←イマココ

1997年に約650万人だった香港の人口は2021年には740万人を越えた。アジア最大の自由貿易都市は人々を魅了し続けてきた。

ところが2022年は打って変わって人口が減少に転じてしまった。恐らく最終的には対前年で12~14万人が減少し、729万人になるだろうと言われている。香港も少子化傾向にあるがこの減少はそうした自然減によるものではなくて、この数年の環境の変化によって人が出ていってしまったこ

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【香港マーケティング事情:テイクアウトとケータリングが更に伸びるか?】

香港では2021年12月9日から、全てのレストランで政府が発行したLeaveHomeSafeというアプリを使って各店舗に置いてあるQRコードを読み込んでから入店しなければならなくなりました。LeaveHomeSafeは、香港の新型コロナウイルス接触確認アプリで、レストランを始め商業施設などあらゆるところに設置されたQRコードを読み込むことでユーザーが訪問した場所を記録するものです。同じ場所に陽性者

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外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(前編)

外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(前編)

二人の上司が相次いで去り、彼(A君)はその仲間だとして、現地のスタッフからだけではなく、日本本社からも疑われた。まるで四面楚歌の状態。
ある国で働いていた友人(A君)に、実際に起こった話だ。

【プロローグ】
彼はある日本法人に勤めていたが、知人の紹介でアジアに展開するB会社の海外事務所に入社した。初めての海外勤務となった。

海外での仕事にも慣れて大きな仕事もいくつか決め、一年半ほど経った。よう

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外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(後編)

外国で四面楚歌になるときついぞ、という話(後編)

B会社の事務所で働いていたA君は、異国の地で楽しく仕事をしてた。
しかし、ボスが急に帰国して不安を抱えていたが、代わりに来たボスMさんが優秀で、仕事が順調に進んでいた。

【再逆転】
新しいボスMさんも、日に日にA君を信頼するようになった。それも彼にとってうれしいことだった。

半年も経った頃に突然、日本から海外担当部長のTさんと経理部長のRさんが出張してきた。その晩の会食はMさん、TさんとRさん

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「の」の字の逆襲

「の」の字の逆襲

今、香港で・・・「の」の字が復権し、隆盛を極めている。と言っただけでは、なんの事だかわからないですよね。

それは、広告コピーに「の」の字を入れることでメイドインジャパン(日本由来)であることをアピールすること。良く言えばとてもストレートな、悪く言えば少し安直なクリエイティブの手法なのです。

ちなみに「の」はご存知のように格助詞です。そして中国語では「の」に当たる言葉は「的」です(注:必ずしもで

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日本は香港の人々の生活に取って身近な存在になった

日本は香港の人々の生活に取って身近な存在になった

時は25年前。場所は上海。

上海駅前の広場にある商業ビル内の大きなレストランで、リボンカットセレモニーが行われようとしている。ハサミを持っているのは上海市の副市長。集まった100人ほどのゲストから一斉に拍手が起こる。そしてクライアントは練習してきた中国語で、感謝の辞を述べ、乾杯の音頭を合図にレストランのスタッフが料理を運んで来る。あちこちで乾杯の音頭、「おめでとう」と「ありがとう」を繰り返し、頬

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