【SLAM DUNK GI】122話「海の向こう」
河田雅史に待ち受ける海。海の向こうには何があるのか?
「我々のプロジェクトを受け入れる国、チームが決まったよ。ABA Coca Colaリーグ(オーストラリア・バスケットボール・アソシエーション・コカ・コーラリーグ)って知ってるかい?」新田
「ABA Cリーグのことですよね? 確かNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)の2部リーグみたいな感じですか?」河田
※名称、リーグ概要は架空です。
「そうだね。」新田
オセアニア大陸のプロバスケットボールリーグで名称にコカ・コーラのスポンサー名が使用されている。
「オーストラリアはFIBAランキング3位の国だ。レベルは高い。メルボルン・キングスというチームが
ゲストプレーヤー枠として河田雅史をレンタル移籍で招き入れる準備を整えている。」新田
「メルボルン・キングス、、、。いい名前だな。」河田
「そこで活躍すれば1部リーグであるNBLからオファーを受けて10日間の契約も可能なんだ。」新田
「おもしれーな!」河田
「レンタルの資金はクラウドファンディングで調達できる見込みだ。メルボルン・キングスに金銭的なデメリットはない。じゃあ何がデメリットだと思う?」新田
「・・・・」河田
「俺がが通用しなかった時、、、。」河田
「そう。向こうが興味あるのは、河田雅史が戦力になるのか?という点だ。戦力にならなかった時がデメリットだ。」新田
「そうですね。そんなこと今更、恐れても仕方ねえべ。です。」河田
「河田雅史の可能性を信じているからあなたと仕事したかったのです。やってやりましょう!」新田
「ウシ。やるべ! です。」河田
「はは そうと決まれば、今やれることを全力でやってください。連覇ですよ。」新田
「はい。気持ちよく海を渡りたいので。」河田
「海の向こうは見えてきてますよ。渡る前に我々の置き土産をお願いします。」新田
夏場の連戦に足踏み状態だったルームショー埼玉の連覇に向けて、河田雅史は兜の緒を締めた。
そしてシーズン終盤戦、連覇に向けての天王山をむかえる。
「河田! たのむぞー!! 連覇にはお前の活躍は不可欠だー!」
「パパ ルームショー埼玉は連覇できるかな?」
「河田雅史がいるんだ! 大丈夫だ!」
会場のファン、サポーターのボルテージがあがる。
「河田! 気合いが入っています。ダンクで決めました。」
「河田 ドリブル! 絶妙なパスだ!」
「河田 ブロック! 決定機を阻止しました。」
「スリーポイントだ! ここで河田雅史のスリーポイントシュートが決まりました。」
実況席では、スーパープレーに河田の名前が連呼された。
この天王山を勝利したルームショー埼玉は連覇に向けて大きな山を乗り越えた。
続
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