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0628 ジャスミンの香りさえ
人の顔を覚えるのが苦手だ。あと名前も。
だからこの人のことを覚えておきたいと思ったときは、写真を撮ったりSNSを交換したりを意識的にする。SNSには大概名前も書いてあるので、こっそり復習につかう。
先日、覚えておきたい人と出会った。
過ごしたのは1週間くらいだったけれど、買い物に、湖に、ハイキングに、一緒に出かけた。
植物が好きな彼女は、自然を歩くと、新しい木や花の名前を教えてくれる。たくさん教
0621 クラウドばあちゃんの鼻歌
仕事をやめて暇になったので、フランスの農家でホームステイをしている。
ホストマザーの名前は、クラウドばあちゃん。料理が上手で掃除が苦手、右手に松葉杖をついていて、よく笑う。
今朝は、クラウドばあちゃんとラズベリーをつんだ。松葉杖は畑の入り口に放り投げ、左からクラウドばあちゃんが、右から私が、一列に並んだラズベリーを挟み込むようにすすんでいく。作業の合間に雑談をし、雑談の合間にクラウドばあちゃんは
タンタンと 【最後のお別れの日のこと】
5年ぶりに会ったおばあちゃんは
小さくて冷たくて柔らかかった
「お化粧好きな方でしたか」
葬儀場のお姉さんはタンタンと、眉毛をかいた
曲がったまま固まった膝の
つま先の親指の
生えかかった爪
生きてる途中で死んだのだ
母と私はタンタンと、白い足袋を履かせた
ストレッチャーにのせられて
冷たかったおばあちゃんは
骨だけのおばあちゃんになった
「熱いので私が集めさせていただきます」
火葬場のおじさ
生まれなおすように、
“これ、”と言えるようになる
“2こ”がわかるようになる
“話せるの”ってきかれたから
“少しね”って応える
生まれなおすように、
新しい言葉を食んでみる
耳が少しずつ、
土地の音をひろいあげる
足はひとりでに、
市場への道をおぼえる
慣れるから馴染むへ
ハイハイとすすむ
寝がえりをうつように
ただよう色々をまきつける
ときどき、どきどき、
頭の天地をぐるりとまわして
知らないような
知ってる
チャンスに真剣に。#企画メシ第5回
チームの企画。
誰かと何かをすることにずっと苦手意識があって、少々後ろ向きな気持ちもあった。
自分がいる意味って何かあるんだっけ、でも何か貢献したい、憧れと嫉妬と焦りを内側にぐるぐるさせては押しこめて、気づいたら終わっていたような感覚だった。
もやもやしたまま迎えた講義でもらった阿部さんの言葉はやさしく、
でも確実に今も、私の中に、ささっている。
講義でメモした言葉をベースに、学びと反省の記録を
言葉で彫りこむ。#企画メシ第三回
はじまりのてさぐり
「日々もやもやすること」
「変えていきたいこと」
「変える余地があると思うこと」
「未来に残したくないこと」
そんなフィルターをかけて自分のなかをてさぐりすれば、
「なんとかしたい」は、どくどくとあふれてきた。
このきもちを、どう、企画にしよう。
たしかに動機はあるはずなのに、
企画にしようとした途端、筆がとまってしまう。
これでいいのかな、と毎度の不安を抱えて、えいや、と
「すきま」から。#企画メシ第二回
「ドッキリ」を考える
そんなお題をもらった瞬間から、投げ出したくなっていた。
テレビはみない。youtubeもみない。寝起きドッキリ、とか、穴に落ちるやつ?という程度の、ぼんやりとしたイメージ。
「大井洋一さん」という人を自分なりに調べて、それでも出ない「こたえ」に頭を抱え、締め切りギリギリまで悩んで、どうにか絞り出した企画書一枚。不安とわくわくを行ったり来たりしながら、当日を待つ。
以下、そ
背景を、拝啓に。#企画メシ第1回
「企画メシ2022」という講座に参加している。
6月25日、第1回。1分1秒がこぼれてしまわないうちに、書き留める。
事前課題は「自分の広告」を作ること。
「自分は何をもっているか」ポケット中を探して、絨毯の上に広げて、
ああでもない、こうでもない、と、ころころころがして、
最終的に全部が始まって全部が還るような、私の名前を広告にした。
講座のメモを見返している。
Story, なぜ、理由、人