ふわり、とはじまる朝がある。
ようやくベッドからぬけだしたら、朝がバタバタと始まる。
着替えて、顔を洗って、
朝ごはんを食べて、歯磨きをして、
化粧して、コートを羽織って、かばんをつかんで、
バスに乗り遅れないように、飛び出して。
そんな風に日々に流されているとき、ふと、思いだす景色がある。
卒業旅行でトルコに行った。
朝に飛ぶ気球が美しいときいて、カッパドキアを最初の目的地に選んだ。
まだ夜も明けきらないうちから、のそのそと起きだす。
ホテルのスタッフさんたちはすでに朝食の準備をしていた。
ナンと、チ