みやふじ

書籍編集をしています。エッセイのように、その人らしさを感じられる文章が好きです。

みやふじ

書籍編集をしています。エッセイのように、その人らしさを感じられる文章が好きです。

記事一覧

時代は変わるのに、なぜ言葉は変わらないのか(編集日記より)

※会社の広報用記事として書いたものを、noteにも残しておこうと思います。 言葉で受けた傷は消えない 突然ですが、あなたは言葉で傷ついた経験はあるでしょうか。 この…

みやふじ
2年前
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ポジション1年生

この仕事をしていると、「ポジションを取ろう」「定義づけをしよう」という言葉を聞くことがある。 ずっと考えていたが、今日ようやく、現段階でのポジションを決められた…

みやふじ
2年前
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朝マックとバニーガール

錦糸町のマックで隣の席に座る男性が、パソコンを開き、Wordに何かの画像をコピー&ペーストしていた。 よく見ると、同じバニーガールを5枚、横並びで貼り付けていた。 誰…

みやふじ
3年前
5

幸せでしょうがないと思い込んでいたいし、決意表明も言っておきたい

大切な人が増えた 自炊の楽しさを知った 1年で200冊以上の本を読んだ ゲームの楽しさがようやくわかった 2020年は、世の中が大きく変化した。僕にもたくさんの変化があっ…

みやふじ
3年前
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香味ペーストを手放す

2020年4月現在、とっても時間があり余っている僕です。 くりぃむしちゅーの有田よろしく、「どうも僕です」 数か月で身の回りも、仕事環境も、そして僕自身も変わってい…

みやふじ
4年前
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ラジオと本があってよかった

僕は「深く」反省ができない人間なのかもしれない。つくづくどうしようもない人間である。 ただ、思い当たる節がある。 僕が中学1年生のとき、掃除の時間にホウキをバッ…

みやふじ
4年前
6

苦しい言葉を浴びたとき、岡本太郎に救われた

つい先日、腰が抜けるほど苦しい一言を浴びた。 ここには書けない、書きたくないくらい、ズシンとくる言葉だった。 そこから数日は、「どうしてそんなことを言われてしま…

みやふじ
4年前
5

いつか、僕が上司になったとき

patoさんが書いた、JR東海のCM考察のnoteが大好きだ。10回以上は読んだと思う。僕も、こんな素敵な文章が書けるようになれたら。 牧瀬里穂さんのシンデレラエキスプレスの…

みやふじ
4年前
1

スポットライトを受け止める

憧れる人に出会った。僕が勤める会社の表彰の場で、その人はトロフィーを抱えながら訥々と受賞コメントを発表していた。 Aさんが話していたことは4つ。 ①小さい頃から目…

みやふじ
4年前
3

幸せのカテゴリー

今回の年末年始は、いろんな友人と会う機会がありました。出不精でボンクラな僕にしてみると、例年以上に楽しい年末年始になりました。 中高の友人など、普段は連絡を取ら…

みやふじ
4年前
1

コソコソ隠れない

「自分じゃない誰かにならないと本音を吐けない人、自分を特定されないとわかった時にだけ、威張ったり、ヒトの悪口を言ったりする人って、けっこういるでしょ」 社会人に…

みやふじ
4年前
8

デジタルネイチャーを読み、noteを始めようと思った

”自分には見えていない視野を持つ他人から何か言われることは、思いの外、人生の選択に影響をもたらすかもしれない” 落合陽一さんの「デジタルネイチャー」のあとがきに…

みやふじ
4年前
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時代は変わるのに、なぜ言葉は変わらないのか(編集日記より)

時代は変わるのに、なぜ言葉は変わらないのか(編集日記より)

※会社の広報用記事として書いたものを、noteにも残しておこうと思います。

言葉で受けた傷は消えない

突然ですが、あなたは言葉で傷ついた経験はあるでしょうか。

この文章を書いている私は、挙げればキリがないほどたくさんあります。
真っ先に思いつくベスト3はこちらです。

3位:顧問の先生の一言から、運動で努力する意味がわからなくなったこと
2位:面談での心ない一言が突き刺さり、仕事が手につかな

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ポジション1年生

ポジション1年生

この仕事をしていると、「ポジションを取ろう」「定義づけをしよう」という言葉を聞くことがある。

ずっと考えていたが、今日ようやく、現段階でのポジションを決められた。

変わるかもしれないから、あくまでも現段階で。
オリジナルでもないし、全く新しくはないけど。

「できるだけ手垢の付いていない、新しい人と仕事をする」

図らず、尊敬する編集者も似たような定義だった。
そのほうが楽しいし、今がまさに楽

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朝マックとバニーガール

朝マックとバニーガール

錦糸町のマックで隣の席に座る男性が、パソコンを開き、Wordに何かの画像をコピー&ペーストしていた。

よく見ると、同じバニーガールを5枚、横並びで貼り付けていた。

誰に見せるためのものか、風俗か何かのチラシを作るためのものか、自分で観賞するためのものなのか。

僕がその男性の立場だったら、はじめましての人の前でカッコつけてガレットを食べているより、よっぽど幸せな時間なのだろうと思った。

そん

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幸せでしょうがないと思い込んでいたいし、決意表明も言っておきたい

幸せでしょうがないと思い込んでいたいし、決意表明も言っておきたい

大切な人が増えた
自炊の楽しさを知った
1年で200冊以上の本を読んだ
ゲームの楽しさがようやくわかった

2020年は、世の中が大きく変化した。僕にもたくさんの変化があった。

バッドニュースも多かったけど、個人的にはいい1年だったと思う。

思い込みかもしれないけど、勘違いでもしていなければ、息が詰まるような世界を生きているのだろう。鈍感なのか、あまり感じはしないんだけど。

だから今年も、幸

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香味ペーストを手放す

香味ペーストを手放す

2020年4月現在、とっても時間があり余っている僕です。

くりぃむしちゅーの有田よろしく、「どうも僕です」

数か月で身の回りも、仕事環境も、そして僕自身も変わっていることを実感する。

包丁の扱いもままならない自分が、まさか自炊をはじめているのだ。

クックパッドと香味ペーストを駆使し、同じ味の料理を作りまくっている。

普段料理をしない人がコロナのタイミングで始めるのは、時間があり余っている

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ラジオと本があってよかった

ラジオと本があってよかった

僕は「深く」反省ができない人間なのかもしれない。つくづくどうしようもない人間である。

ただ、思い当たる節がある。

僕が中学1年生のとき、掃除の時間にホウキをバットのように振り回し、丸めたプリント用紙を打って遊んでいた。

掃除の時間に遊んでいた僕を、お天道様が見ていたのか。僕の手からホウキがすり抜け、体育館の窓ガラスを割ってしまったのだ。

今でも覚えているが、ガラスを割ったのは4月で、入学し

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苦しい言葉を浴びたとき、岡本太郎に救われた

苦しい言葉を浴びたとき、岡本太郎に救われた

つい先日、腰が抜けるほど苦しい一言を浴びた。

ここには書けない、書きたくないくらい、ズシンとくる言葉だった。

そこから数日は、「どうしてそんなことを言われてしまったんだろう」と仕事中にグッと考えてしまう自分にも、言われる自覚が少なからずあった自分にも、うんざりしていた。

どれだけ苦しんでも、言った当人は気づいていないもので、自覚的でもない。

だからこそ、余計に苦しくなった。

こういう時は

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いつか、僕が上司になったとき

いつか、僕が上司になったとき

patoさんが書いた、JR東海のCM考察のnoteが大好きだ。10回以上は読んだと思う。僕も、こんな素敵な文章が書けるようになれたら。

牧瀬里穂さんのシンデレラエキスプレスのCMにときめきながら、相変わらず生きている。

年が変わり、ずっと心に引っかかっていることが2つある。

僕はこの2つの心の引っかかりによって、「give and takeなんて、ほとんど成立するわけがない。だけど、少なから

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スポットライトを受け止める

スポットライトを受け止める

憧れる人に出会った。僕が勤める会社の表彰の場で、その人はトロフィーを抱えながら訥々と受賞コメントを発表していた。

Aさんが話していたことは4つ。

①小さい頃から目標を達成し続けてきた
②幼少の頃は〇〇の習い事を続け、全国大会にも出た
③今の職場では、与えられた目標よりも2倍の目標を自ら掲げた
④2倍に掲げた目標を達成するために、行動を変えた

Aさんは幼少の時から目標への執着が強く、成果も出し

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幸せのカテゴリー

幸せのカテゴリー

今回の年末年始は、いろんな友人と会う機会がありました。出不精でボンクラな僕にしてみると、例年以上に楽しい年末年始になりました。

中高の友人など、普段は連絡を取らないような人とも会える、この季節が大好きです。

今回感じたことは、この年齢ともなると、人それぞれくっきりと生き方が見えてくることです。

Aさん
・専門学校卒
・20歳から社会に出て、20代前半で結婚を済ませている
・子供もいる
・話題

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コソコソ隠れない

コソコソ隠れない

「自分じゃない誰かにならないと本音を吐けない人、自分を特定されないとわかった時にだけ、威張ったり、ヒトの悪口を言ったりする人って、けっこういるでしょ」

社会人になり、手に取る本は小説から、SNSで知った著名人や、上司から薦められたビジネス書に変わりました。現状の打開策はないかと読み漁り、どれだけ身になったのかはわかりません。目を向けたくもありません...

よっぽど、学生の時に読んだ向田邦子さん

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デジタルネイチャーを読み、noteを始めようと思った

デジタルネイチャーを読み、noteを始めようと思った

”自分には見えていない視野を持つ他人から何か言われることは、思いの外、人生の選択に影響をもたらすかもしれない”

落合陽一さんの「デジタルネイチャー」のあとがきに書かれていることです。

本の内容は難しく半分以上も解釈できなかったけど、この一文に影響を受けnoteを始めました。どこか目にしたことがあるような文章だけど、誰が言うかによって届き方が違う。

誰も読むことはないだろうと思いながら、ブログ

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