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スポットライトを受け止める

憧れる人に出会った。僕が勤める会社の表彰の場で、その人はトロフィーを抱えながら訥々と受賞コメントを発表していた。

Aさんが話していたことは4つ。

①小さい頃から目標を達成し続けてきた
②幼少の頃は〇〇の習い事を続け、全国大会にも出た
③今の職場では、与えられた目標よりも2倍の目標を自ら掲げた
④2倍に掲げた目標を達成するために、行動を変えた

Aさんは幼少の時から目標への執着が強く、成果も出し続けていた。だから今回も全社で表彰されるほどの成果を出せたと言いたかったのだろう。僕は話を聞き、努力家で素晴らしい人だと素直に思った。

およそ3分間ほどのコメントの場だったが、自分との違いに圧倒されてしまった。たくさんの人が見ている場で、幼少の成功体験から話し始めたからだ。

仮にAさんとまるっきり同じ人生を僕が歩み、今の僕の性格のままだった場合、①と②は絶対に話さない。自分を客観視したとき、僕だったら話せない。

仕事で高い成果を他の社員に伝えることと、幼少の経験を紐解いて語られる話は、話す場を考えた時に強度が違う。幼少の頃の話は人前で伝えることではないと、踏みとどまってしまうだろう。なんだったら、Aさんは幼少時代の話の方が、多くの時間を使っていたように感じた。

でもAさんは、タイムオーバーを告げるベルが鳴った後も、何食わぬ顔で話し続けていた。僕はその姿を見て、強く憧れた。

会社組織の中で成果を出し、活躍が認められて表彰されたこともすごくかっこいい。

だけど、僕はそこに惹かれたのではない。自分の人生を惜しげなく外へと伝えられる強さがキラキラして見えた。

最初にコメントを聞いた時は、TPOが違うだろと率直に思ったが、今はまったく別の見方に変わった。その人は、自分に当てられたスポットライトを受け止めているように見えた。

「人生の主役は自分」みたいなことを言う人は星の数ほどいるけど、僕はそういう月並みな言葉を発する人をほぼ全員毛嫌いしていた。

だけど、人は大抵他人に興味がないし、気に止めようとしない。主役である自分を、何かしらの形でアピールしないと、自分の人生を思い描いた通りに進められない。

間違っていても、恥ずかしくても、口に出さないと誰も期待をかけてくれないし、興味も示さない。

スポットライトの大きさには差があるかもしれないけど、恥ずかしがらずに受け止められる人に、僕はにじり寄っていきたい。(言いたいことが伝わるかなあ)

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箕輪厚介さんのオールナイトニッポンGOLDを聞いた。箕輪さんのラジオに対する愛も、もちろん番組内容も、最高だった。箕輪さんも大きなスポットライトを受け止めて、存分に活かしまくっている素敵な方だと思う。

パーソナリティでも、裏方でも、いつか僕だってオールナイトニッポンに携わりたい。

人生の目標が一つ増えた。いや、中学の時に爆笑問題カーボーイを聞いた時から、そう変わっていないのかもしれない。


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