みやふじ

書籍編集をしています。エッセイのように、その人らしさを感じられる文章が好きです。

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最近の記事

時代は変わるのに、なぜ言葉は変わらないのか(編集日記より)

※会社の広報用記事として書いたものを、noteにも残しておこうと思います。 言葉で受けた傷は消えない 突然ですが、あなたは言葉で傷ついた経験はあるでしょうか。 この文章を書いている私は、挙げればキリがないほどたくさんあります。 真っ先に思いつくベスト3はこちらです。 3位:顧問の先生の一言から、運動で努力する意味がわからなくなったこと 2位:面談での心ない一言が突き刺さり、仕事が手につかなくなったこと 1位:クラスメイトの何気ない一言から、学校での居場所がなくなったこ

    • ポジション1年生

      この仕事をしていると、「ポジションを取ろう」「定義づけをしよう」という言葉を聞くことがある。 ずっと考えていたが、今日ようやく、現段階でのポジションを決められた。 変わるかもしれないから、あくまでも現段階で。 オリジナルでもないし、全く新しくはないけど。 「できるだけ手垢の付いていない、新しい人と仕事をする」 図らず、尊敬する編集者も似たような定義だった。 そのほうが楽しいし、今がまさに楽しい。 ようやく、もうすぐ、ずっと準備してきた本が1冊発売する。 怖いけど、

      • 朝マックとバニーガール

        錦糸町のマックで隣の席に座る男性が、パソコンを開き、Wordに何かの画像をコピー&ペーストしていた。 よく見ると、同じバニーガールを5枚、横並びで貼り付けていた。 誰に見せるためのものか、風俗か何かのチラシを作るためのものか、自分で観賞するためのものなのか。 僕がその男性の立場だったら、はじめましての人の前でカッコつけてガレットを食べているより、よっぽど幸せな時間なのだろうと思った。 そんな日曜日の遠い記憶👯‍♀️

        • 幸せでしょうがないと思い込んでいたいし、決意表明も言っておきたい

          大切な人が増えた 自炊の楽しさを知った 1年で200冊以上の本を読んだ ゲームの楽しさがようやくわかった 2020年は、世の中が大きく変化した。僕にもたくさんの変化があった。 バッドニュースも多かったけど、個人的にはいい1年だったと思う。 思い込みかもしれないけど、勘違いでもしていなければ、息が詰まるような世界を生きているのだろう。鈍感なのか、あまり感じはしないんだけど。 だから今年も、幸せでしょうがないと思い込んで、粛々とやっていきたい。 --- 今年は3つの目

        時代は変わるのに、なぜ言葉は変わらないのか(編集日記より)

          香味ペーストを手放す

          2020年4月現在、とっても時間があり余っている僕です。 くりぃむしちゅーの有田よろしく、「どうも僕です」 数か月で身の回りも、仕事環境も、そして僕自身も変わっていることを実感する。 包丁の扱いもままならない自分が、まさか自炊をはじめているのだ。 クックパッドと香味ペーストを駆使し、同じ味の料理を作りまくっている。 普段料理をしない人がコロナのタイミングで始めるのは、時間があり余っているからだろう。 いつまで続くかわからないけど、自炊1つとっても、どんどん変化が迫

          香味ペーストを手放す

          ラジオと本があってよかった

          僕は「深く」反省ができない人間なのかもしれない。つくづくどうしようもない人間である。 ただ、思い当たる節がある。 僕が中学1年生のとき、掃除の時間にホウキをバットのように振り回し、丸めたプリント用紙を打って遊んでいた。 掃除の時間に遊んでいた僕を、お天道様が見ていたのか。僕の手からホウキがすり抜け、体育館の窓ガラスを割ってしまったのだ。 今でも覚えているが、ガラスを割ったのは4月で、入学して1ヶ月も経っていなかった。 普通なら、「入学早々、出鼻をくじいてしまった」と

          ラジオと本があってよかった

          苦しい言葉を浴びたとき、岡本太郎に救われた

          つい先日、腰が抜けるほど苦しい一言を浴びた。 ここには書けない、書きたくないくらい、ズシンとくる言葉だった。 そこから数日は、「どうしてそんなことを言われてしまったんだろう」と仕事中にグッと考えてしまう自分にも、言われる自覚が少なからずあった自分にも、うんざりしていた。 どれだけ苦しんでも、言った当人は気づいていないもので、自覚的でもない。 だからこそ、余計に苦しくなった。 こういう時は、小学校4年生のいじめられていた時を思い出す。 同級生が無自覚で言うことに、僕

          苦しい言葉を浴びたとき、岡本太郎に救われた

          いつか、僕が上司になったとき

          patoさんが書いた、JR東海のCM考察のnoteが大好きだ。10回以上は読んだと思う。僕も、こんな素敵な文章が書けるようになれたら。 牧瀬里穂さんのシンデレラエキスプレスのCMにときめきながら、相変わらず生きている。 年が変わり、ずっと心に引っかかっていることが2つある。 僕はこの2つの心の引っかかりによって、「give and takeなんて、ほとんど成立するわけがない。だけど、少なからず、けむたがられようともgiveを怠ってはいけない」と思った。キモい。 この見

          いつか、僕が上司になったとき

          スポットライトを受け止める

          憧れる人に出会った。僕が勤める会社の表彰の場で、その人はトロフィーを抱えながら訥々と受賞コメントを発表していた。 Aさんが話していたことは4つ。 ①小さい頃から目標を達成し続けてきた ②幼少の頃は〇〇の習い事を続け、全国大会にも出た ③今の職場では、与えられた目標よりも2倍の目標を自ら掲げた ④2倍に掲げた目標を達成するために、行動を変えた Aさんは幼少の時から目標への執着が強く、成果も出し続けていた。だから今回も全社で表彰されるほどの成果を出せたと言いたかったのだろう

          スポットライトを受け止める

          幸せのカテゴリー

          今回の年末年始は、いろんな友人と会う機会がありました。出不精でボンクラな僕にしてみると、例年以上に楽しい年末年始になりました。 中高の友人など、普段は連絡を取らないような人とも会える、この季節が大好きです。 今回感じたことは、この年齢ともなると、人それぞれくっきりと生き方が見えてくることです。 Aさん ・専門学校卒 ・20歳から社会に出て、20代前半で結婚を済ませている ・子供もいる ・話題は職場の人間関係について、子供の話、ライフプランの悩みなど Bさん ・大卒(有

          幸せのカテゴリー

          コソコソ隠れない

          「自分じゃない誰かにならないと本音を吐けない人、自分を特定されないとわかった時にだけ、威張ったり、ヒトの悪口を言ったりする人って、けっこういるでしょ」 社会人になり、手に取る本は小説から、SNSで知った著名人や、上司から薦められたビジネス書に変わりました。現状の打開策はないかと読み漁り、どれだけ身になったのかはわかりません。目を向けたくもありません... よっぽど、学生の時に読んだ向田邦子さんや村上龍さんをはじめとした小説、エッセイの方が生きる糧になっているような気がしま

          コソコソ隠れない

          デジタルネイチャーを読み、noteを始めようと思った

          ”自分には見えていない視野を持つ他人から何か言われることは、思いの外、人生の選択に影響をもたらすかもしれない” 落合陽一さんの「デジタルネイチャー」のあとがきに書かれていることです。 本の内容は難しく半分以上も解釈できなかったけど、この一文に影響を受けnoteを始めました。どこか目にしたことがあるような文章だけど、誰が言うかによって届き方が違う。 誰も読むことはないだろうと思いながら、ブログ感覚で日常のことを書いていければと思います。 ※デジタルネイチャーの書評を書く

          デジタルネイチャーを読み、noteを始めようと思った