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いつか、僕が上司になったとき

patoさんが書いた、JR東海のCM考察のnoteが大好きだ。10回以上は読んだと思う。僕も、こんな素敵な文章が書けるようになれたら。

牧瀬里穂さんのシンデレラエキスプレスのCMにときめきながら、相変わらず生きている。

年が変わり、ずっと心に引っかかっていることが2つある。

僕はこの2つの心の引っかかりによって、「give and takeなんて、ほとんど成立するわけがない。だけど、少なからず、けむたがられようともgiveを怠ってはいけない」と思った。キモい。

この見解が正しいかどうかはわからないけど、備忘録と、将来ぼんやり考えていることに重ねて、文章に残しておきたい。

◇1つ目の出来事

1つ目は、後輩Aくんが退職したこと。

A君とは所属するグループは違い、僕が積極的にコミュニケーションを取れないこともあり、ほとんど絡みはなかった。

一度だけ、飲み会で近くの席になったくらい(その時も、A君が場を回してくれていた。情けないけど……)

はじめから、A君は社会人1年目の振る舞いには思えなかった。

熱心で、飛び込み営業も臆さない。成果も十分。将来はガンガン活躍する、有望な人に見えた。

そんなA君だったから、入社して1年も経たずに退職したと知ったときは驚いた。

僕が退職を知ったきっかけは、面倒見の良い先輩からだった。

聞くところによると、A君が退職した理由は、社内の人間関係のようだった。退職前、A君は会社に書面で見解を発信していのだ。

A君の見解を一言でいうと、

新入社員の受け入れに問題があるのでは

ということだった。

会社員の退職理由の1つに、人間関係が悪かった、上司と相性が合わなかったなんて話は、彼氏の悪口よりもよく聞く。

A君も人間関係の問題のようだけど、僕は受け入れ側が真剣に、彼に働きかけなかったことも関係しているのではと思った。

A君は、おそらく優秀だから受け入れ側も半ば野放しにされていたのだろうか。A君のことを理解しようとせず、周りの人は日々の仕事に忙殺していたのかもしれない。

だからA君はこうも発信していた。

僕が何に不安を感じ、悩んでいるのかを、思い込みではなく、あなたたちは理解できるか

もちろん、他人の全てを理解なんてできないから、少し大げさかもしれない。僕なんて自分の言動もちぐはぐでよくわからなくなることもある。

だけど、部下のことを理解しようとする何かしらのアクションは、絶対に必要だったのだと思う。たとえ、相手にけむたがれたとしても。

A君の力強い発信によって、僕はあれこれと考えてしまった。

◇2つ目の出来事

2つ目は、さして大したことではない。別の日、僕はこんなニュアンスに取れることを聞いてしまった。

上司や受け入れ側に感謝を持て。なぜなら、あなたに時間を使っているのだから

正直、はあ?と思った。

感謝するかどうかは、受け手が決めることで、感謝の押し付けは間違っている。

もはや、直接的でなくても「感謝を持て」と自ら言うことに、ダサさすら感じる。

池袋ウエストゲートパークで、キングも言っているじゃないか。

時間、お金、愛情…誰かに何かを与えたとき、見返りが返ってくることばかりではない。

100与えて、ようやく1返ってくるくらいだと思っている。

損得だけで人間関係は成り立っていない。

いつか、僕にも部下ができるかもしれない。その時は(不運かもしれないけど)僕の部下になった人を絶対に後悔させないような言葉をかけられるよう、今からストックをしておきたい。

感謝や見返りは、自分から絶対に押し付けない。
なぜなら、めっちゃダサいことだと思うから。

もし部下を満足させられないなら、自分が変わるしかないのだろう(僕は何様だよ笑)。

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