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装丁の展示:BOOKS 水戸部 功×名久井直子
竹尾 見本帖本店にて、本の装丁をテーマにした展示「BOOKS 水戸部 功×名久井直子」が行われていました。
本、という物体が小さい頃からすきです。
読むのはもちろん、眺めるのも、触れるのも、バッグに忍ばせるのも。
この展示を訪れて、ああやっぱり本がすき…!となりました。
この詩集ためだけの紙かつて、思わずジャケ買いしてしまった詩集があります。
『あたしとあなた』谷川俊太郎(ナナロク社)です。
ガラス、絵画、写真、言葉 : ガラスの器と静物画展
「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」展
自分なりのフォーカスポイント、私の場合は企画と空間でした。
プロジェクト「Glass Tableware in Still Life」について最初の引用にあったこのプロジェクトというのは、ガラス作家である山野アンダーソン陽子さんが「ガラス作品を本にしたらどうか」という提案を持ちかけられたところから始まったそうです。
プロジェクトに
おみくじで見る作品を決める:月に行く30の方法展
美術館に行くとつい、「すべてを見なくては!」と肩に力が入ってしまいます。展示数の多い展覧会だと特にです。
『月に行く30の方法』展(東京都写真美術館)では、そんな悩みを解消してくれるすてきなアイテムがありました。
今回は展示内容についてではなく、鑑賞や美術館を訪れることが楽しくなる展示のまわりのことについて書きたいと思います。
おみくじ展示作品の多い今回の展覧会では、来訪者のためになんとおみ
2023年展覧会、いろいろな"初"を振り返る
2023年に訪れた展覧会を一覧にしました。
今年訪れた展覧会・個展は88。
美術館始めは「マン・レイのオブジェ」展、美術館納めは「みちのく いとしい仏たち」展となりました。
今年は昨年の決意も虚しく、まったくといっていいほど記事を書けませんでした。
さて、振り返ってみると、今年は初めての試みが色々とありました。そんな"初"を中心にまとめてみたいと思います。
今年の”初”1.はじめての美術館
ヴァロットン展にてターナーを思い出す@ヴァロットン 黒と白展
『ヴァロットン 黒と白展』を見に三菱一号館美術館を訪れました。
三菱一号館美術館では2014年に『ヴァロットンー冷たい炎の画家』展を開催しており、それにも私は足を運んでおりました。
上記の展示で印象に残っている作品は、図録の表紙にもなっているこの一枚のみ…。
久しぶりに図録をめくってみると、なんと、今回の展示で見惚れてしまった<楽器>や<アンティミテ>のシリーズ、蔵書票まであるではないですか
2023年美術館始めはDIC川村記念美術館
DIC川村記念美術館が2003年最初の美術館となりました。
企画展はマン・レイ。そしてなんと今回コレクション展示でだいすきなコーネルの作品がたくさん見られる…!!嬉しすぎる。いい年明けだ。
今年、どのようにNOTEで展覧会についての記事を書いていこうか悩んでいます。今回は思い切って展示については書かずに、美術館でどのような1日を過ごしたかについて書いてみたいと思います。(ちなみに展示は最高でし
2022年の展覧会を振り返りながら考えたこと
2022年に訪れた展覧会を一覧にしてみました。
見出し画像は、展覧会の内容(絵画、写真、インスタレーション等)が被らない写真を選んで作ったものです。
2022年に訪れた展覧会・個展は66つ。
美術館始めは写真展、美術館納めはボタニカルアート展となりました。
ベスト5を絞り出そう!と、一覧を見ながら心に残った展覧会に丸をつけては消し、つけては消し…11まで絞ったところでふと、心に残った作品はなん
どうしても1枚の写真が気になって再訪してしまった@特別展アリス
前回の記事を書きあげてから、例の写真、<チェスに興じるラトウィッジ家の女性たち>が気になって気になって仕方がなくなってしまい…
行って確認してきました…!
今日は上野の森美術館と国立科学博物館に足を運んでいたのですが、思っていたよりも展示数が少なく、予定より早めの帰宅となりなんとなくソワソワ…。帰りの電車内にて、森アーツセンターギャラリーへの行き方を調べてしまうわたし。そしてなぜか降りる駅に到
どうして良いと思ったのか、ちゃんと言葉にしてみたい@特別展アリス
わたしは好きな作品に出会った時、なぜ好きと感じたのかを言葉にするのが苦手です。
いつまでも見ていたいと思うほど強く惹かれているにも関わらず、
「わあああ好き!」
「わあああカッコいい/かわいい/おしゃれ!」
で終わってしまうのです。
作品を目の前に幸せな気持ちになるだけでも十分だと思うのですが、少しずつ自分の好みの「理由づけ」をしていけたらいいな、と考えています。
特別展アリスでの出来事先日
こんな心意気の人になりたい@グランマ・モーゼス展
『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』
モーゼスが本格的に絵を描き始めたのは70代。80歳で初個展を開きます。101歳で亡くなるまで描き続けたモーゼスの心意気は、真似したくなるものばかりでした。
今回は2つご紹介したいと思います。
季節を楽しむ心意気モーゼスは季節のお祝いを大切にしています。 たとえば、クリスマス。
ツリーを探しに森へ…!!想像しただけでワクワクして
水・木・金・土に"どっぷり"する@そうぞうのマテリアル展
『みつめる×かんがえる そうぞうのマテリアル』展(2022.4.2. - 9.4. 多摩美術大学美術館)
この展覧会では、多摩美術大学美術館のコレクションから「水」「木」「金(きんぞく)」「土」の4つのマテリアル(素材)にまつわる作品の展示をみることができます。
これまで展示で作品を前にしたとき、「これは何でできているのだろう?」と素材をキャプションで確認することはしばしばありましたが、その素