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美術展レポート

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美術展に赴いた際のレポート記事をまとめています。
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記事一覧

装丁の展示:BOOKS 水戸部 功×名久井直子

竹尾 見本帖本店にて、本の装丁をテーマにした展示「BOOKS 水戸部 功×名久井直子」が行われて…

ツギハギ
2か月前
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ガラス、絵画、写真、言葉 : ガラスの器と静物画展

「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」展 自分なりのフォーカスポイント…

ツギハギ
3か月前
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おみくじで見る作品を決める:月に行く30の方法展

美術館に行くとつい、「すべてを見なくては!」と肩に力が入ってしまいます。展示数の多い展覧…

ツギハギ
4か月前
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2023年展覧会、いろいろな"初"を振り返る

2023年に訪れた展覧会を一覧にしました。 今年訪れた展覧会・個展は88。 美術館始めは「マン…

ツギハギ
5か月前
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もやもやしていたことの答えがあった@李禹煥展

※昨年(2022)の書きかけ記事 第一弾※ 『国立新美術館開館15周年記念 李禹煥』(2022.8.10…

ツギハギ
1年前
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ヴァロットン展にてターナーを思い出す@ヴァロットン 黒と白展

『ヴァロットン 黒と白展』を見に三菱一号館美術館を訪れました。 三菱一号館美術館では2014…

ツギハギ
1年前
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写真を撮る理由@月に吠えよ、萩原朔太郎展

詩人・萩原朔太郎展を見に世田谷文学館へ行ってきました。 四角い部屋を巡っていく通常の展覧会場と異なり、 展示を辿る設計になっていた本展の会場。 指ではなく自らの足でページを捲るように会場を進んでいきます。さまざまな朔太郎を体全体で感じられるワクワクする展示でした。 朔太郎の詩は読んでいても、朔太郎自身について無知だった私の今回の一番の驚きは、朔太郎が写真を撮る人であったということです。 朔太郎と「写真」というコーナーで、朔太郎の言葉が紹介されていました。 ・写真を

2023年美術館始めはDIC川村記念美術館

DIC川村記念美術館が2003年最初の美術館となりました。 企画展はマン・レイ。そしてなんと今…

ツギハギ
1年前
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2022年の展覧会を振り返りながら考えたこと

2022年に訪れた展覧会を一覧にしてみました。 見出し画像は、展覧会の内容(絵画、写真、イン…

ツギハギ
1年前
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幻想的、哲学的、それでいて愉快@牛腸茂雄の写真展

写真展「はじめての、牛腸茂雄。 」(2022.10.7. - 11.13. ほぼ日曜日 渋谷PARCO8階) この…

ツギハギ
1年前
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どうしても1枚の写真が気になって再訪してしまった@特別展アリス

前回の記事を書きあげてから、例の写真、<チェスに興じるラトウィッジ家の女性たち>が気にな…

ツギハギ
1年前
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どうして良いと思ったのか、ちゃんと言葉にしてみたい@特別展アリス

わたしは好きな作品に出会った時、なぜ好きと感じたのかを言葉にするのが苦手です。 いつまで…

ツギハギ
1年前
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こんな心意気の人になりたい@グランマ・モーゼス展

『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生』 モーゼスが本格的に絵を描き始め…

ツギハギ
1年前
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水・木・金・土に"どっぷり"する@そうぞうのマテリアル展

『みつめる×かんがえる そうぞうのマテリアル』展(2022.4.2. - 9.4. 多摩美術大学美術館) この展覧会では、多摩美術大学美術館のコレクションから「水」「木」「金(きんぞく)」「土」の4つのマテリアル(素材)にまつわる作品の展示をみることができます。 これまで展示で作品を前にしたとき、「これは何でできているのだろう?」と素材をキャプションで確認することはしばしばありましたが、その素材自体に注目した展覧会があるなんて…! 私はどうやら、年代ごとに章立てられた展