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ヴァロットン展にてターナーを思い出す@ヴァロットン 黒と白展
『ヴァロットン 黒と白展』を見に三菱一号館美術館を訪れました。
三菱一号館美術館では2014年に『ヴァロットンー冷たい炎の画家』展を開催しており、それにも私は足を運んでおりました。
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上記の展示で印象に残っている作品は、図録の表紙にもなっているこの一枚のみ…。
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© Rmn-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski
角田光代さんがこの絵をイメージして短編を書き下ろされたということで印象に残っている
久しぶりに図録をめくってみると、なんと、今回の展示で見惚れてしまった<楽器>や<アンティミテ>のシリーズ、蔵書票まであるではないですか。9年前の私は一体…。
さて。こちらは<夜>という作品。
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(…)実在する場所から着想を得てスケッチをし、制作の過程で心理的なイメージに従って変容させる「構成的風景画」を手掛けた。
この説明を展覧会で読んだ時、「ああ、ターナーと似ている!」と、『メトロポリタン美術館展』で見たターナーの絵を思い出しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1674977454672-AJxcz3BBtA.png?width=1200)
図録より
その際初めて知ったのですが、実はこれ、実際の景色そのものではないのだそう。詳細な説明を忘れてしまったのですが、実際の風景のスケッチをもとに、ターナーの高い技術力によって描かれた空想の景色なのだとか。てっきりターナーの絵はすべて実在する光景だと思っていたので、とんでもない衝撃を受けました。
さまざまな美術展を訪れる醍醐味のひとつは、こんな風に自分の中で新しい繋がりができていくことなのかもしれない、という発見があった展覧会でした。
以上です。
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