日常の練習にアンサンブルを
今年度の吹奏楽コンクールもほとんどの学校や団体が終わり、嬉しいことも悔しいこともいろいろあったと思いますが、それらの経験がすべてプラスになると思いますので、とにかくお疲れ様でした。
まだ続いている方は引き続きたくさんの経験を重ねていってほしいと思います。
合奏とアンサンブルの違い
さてこれからの季節はみなさん何に取り組んでいくのでしょうか。演奏会を控えている団体も多いと思いますし、学校では文化祭などもあるかと思います。そうした中で次のコンクール、アンサンブルコンテストを視野に活動されている方もいらっしゃると思います。
アンサンブル(室内楽)はひとり1パートを担当し、指揮者がいないという吹奏楽やオーケストラとはまた違った環境での音楽作りになります。
そうした形態の違いもそうなのですが、最大の違いは練習の進め方にあると思います。アンサンブルの場合、合わせ練習の時に指導者が毎回付き添ってくれることは少ないはずで、そうなると演奏者たちだけの力で曲作りをすることになり、進行も、フィードバックも全部自分たちで行います。
この行為が慣れていないと非常に難しいのです。
誰がいつ、どのように進めるのか
気になることがあるけれど、どのタイミングで伝えれば良いのか
ダメ出しされすぎて毎回気分が落ちてしまうしメンバー内の雰囲気悪すぎ
後輩だから先輩に提案しにくいから黙ってる
合奏に慣れてしまっていると、こんなことが起こりやすいのです。
技術的、音楽的なところも当然大変で、例えばテンポを自分たちで生み出すだけでも難しく、いかに合奏で指揮者にテンポを依存していたか痛感した方も多いと思います。
日常の練習にアンサンブルを
アンサンブルコンテストがあるから、吹奏楽コンクールが終わったから、という期間限定イベントとしてアンサンブルを行うとどうしても付け焼き刃になってしまうので、個人的な提案としては、年中通してアンサンブル体験はしたほうが良いと思っています。
と言っても、毎日金管10重奏やりましょうとかそういうことではなく、例えば、1日の練習の中で5分だけ、簡単な2重奏を初見でやる時間を設けてみるとか、パート練習をメトロノームや指導者に頼ることなく、自分たちだけでアンサンブル形態でチャレンジするなどです。
そうした形で日頃から音楽と向き合っていると、吹奏楽やオーケストラでの合奏にも直接生かされてきますので、おすすめです。
その際の参考資料として、ぜひこちらの記事をご覧ください。
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荻原明(おぎわらあきら)
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