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恋と学問

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もののあはれとは何か?本居宣長「紫文要領」から読み解く、源氏物語の魅力と本質。
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#道徳

恋と学問 第21夜、動く心を何が救うのか?

恋と学問 第21夜、動く心を何が救うのか?

今夜は紫文要領の第2部「善悪と物の哀れ」の最終章、「物の哀れ詳論」(岩波文庫版95~107頁)を扱います。

この章で論じられていることは、大きく分ければ二つの項目になります。一つは「物の哀れの類型別分析」、もう一つは「儒仏論」です。本居宣長の議論を整理しながら、それぞれ考えてみたいと思います。

宣長は前回の「勧善懲悪批判」の流れから、源氏物語の主題は物の哀れを知らせることに尽きるのであって、こ

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恋と学問 第20夜、夢から生まれた怪物たち。

恋と学問 第20夜、夢から生まれた怪物たち。

水戸黄門

大岡越前

ウルトラマン

仮面ライダー

セーラームーン

アンパンマン

悪を懲らしめ善を勧める「勧善懲悪」の物語を、思いつくままに並べてみました。挙げようと思えば他にもたくさん出てくることでしょう。

外国にもないことはありませんが、日本ほど多くはないと思います。日本人が勧善懲悪という「お話の類型」を偏愛している証拠です。

勧善懲悪の物語と一口に言っても色々な種類がありまして、

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恋と学問 第13夜、善悪の向こう側で歌が聴こえる。

恋と学問 第13夜、善悪の向こう側で歌が聴こえる。

紫文要領の第2部に入ります。

その名も、善悪と物の哀れ。文学と道徳の関係を扱った箇所です。

今夜は「第1章/物語における善悪」と名づけた冒頭部分についてお話します。(岩波文庫版、62-67頁)

本居宣長には、学者としての顔とは別に、ポレミック(論争家)の顔がありますが、論争を仕掛けるスタイルが独特でした。相手の意見と自分の意見の良いところを合わせて、よりよい意見に高めてゆくというのではなく、

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恋と学問 第12夜、地獄に堕ちた紫式部。

恋と学問 第12夜、地獄に堕ちた紫式部。

時の流れは恐ろしいもので、かつて支配的だった価値観も、人知れずゆっくりと崩れてゆき、いつの間にか、ある人物の評価が正から負へと反転していたり、価値を失い忘れ去られたりするのは世の常です。

そう遠くない時代、マルクスはインテリの必読文献でした。肯定否定、どちらにせよ、一応は読んでおかなければインテリとはみなされませんでした。今は見る影もありません。むろんマルクスが変わったのではない。時代が変わった

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