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#小学生

作文の書き方(2)(作文についての2つの誤解)

作文の書き方(2)(作文についての2つの誤解)

『挨拶』という題名で作文を書け、という問題が出たとします。

半数近くの人は、次のような書出しで作文を始めてしまいます。

「私は、挨拶は大切だと思います。なぜなら、挨拶をすると自分も気持ちよくなるからです。」

こう書き始めた後、書いている人の手はぱたっと止まってしまいます。もう、書くことが何もないからです。
仕方がないので、
「また、挨拶をすると、されたほうもうれしくなります。だから、挨拶は大

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計算を楽にするために(小学生と分配法則)

計算を楽にするために(小学生と分配法則)

小学4年生から5年生にかけて『計算のきまり』を習います。「交換法則」「結合法則」「分配法則」の3つです。

交換法則とは、前と後を「交換」しても答えはかわらないという法則です。
例えば、2+3=3+2、2×3=3×2。
引き算、わり算では成り立ちません。

結合法則は、項が3つ以上あるとき、どちらを先に計算しても(どちらを「結合」しても)、結果はかわらないという法則です。
例、(2+3)+4=2+

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よいワーク・問題集とは…7割が自力で解ける問題集

よいワーク・問題集とは…7割が自力で解ける問題集

受験生は、そろそろ学校や塾だけではなくて、自宅でも自分で教材を見つけて勉強を始めないといけない時期です。

自分の力だけで勉強をするときに、やって一番効果があがるのは、どんなワーク・テキスト・問題集でしょうか?

問題集(この稿は、自分だけで問題を解く場合を想定して書いています。横に指導者がいて、わからないところを教えてもらえる場合はまた違ってきます。)

★7割の問題は自力で解ける問題集がよい問

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作文・小論文で接続詞を上手に使う

作文・小論文で接続詞を上手に使う

関西私塾教育連連盟の、今月の例会の研修テーマは「小論文の指導法」でした。入試に小論文を課している総合学科の高校の先生にお越しいただいて、指導法や採点基準などをお聞きしました。
一番得点が低いのは課題に答えていない小論文だと教わったり、非常に参考になりました。

質疑に入り、東大阪ののぞみゼミナールの千葉先生が自塾の作文指導法の話をされたのですが、「子どもたちは接続詞が使えない。それで、接続詞の表を

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ふりこ(振り子)の問題を解くときに大切なこと

ふりこ(振り子)の問題を解くときに大切なこと

★ふりこについて確認しておくこと

まず最初に、言葉の意味をはっきりさせておきましょう。

★ふりこ
糸におもりをつるし、振れるようにしたものです。

実際のふりこは、空気抵抗や支点での摩擦や糸がよじれる力などによって、振れるたびに少しずつ振れ幅が小さくなり、やがて止まります。
しかし、理科では、ふりこはいつまでも同じ振れ幅で振り続けるものとしてあつかいます。

支点
糸がてんじょうにつりさげられ

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顕微鏡、倍率が大きいと視野はせまく・明るさは暗くなる理由

顕微鏡、倍率が大きいと視野はせまく・明るさは暗くなる理由

どんな理科のテキストにも、「顕微鏡を高倍率にすると、見える視野は狭くなり、明るさは暗くなる」と書いてあります。

なぜでしょうか?

★顕微鏡の仕組み

顕微鏡が見える仕組みから考えるとわかります。

われわれの眼が、顕微鏡で拡大された像を見ることができるのは、反射鏡で集められた光がプレパラートを通過し、その光が眼に届くからです。

(光が通過しないと、顕微鏡でものを見ることはできません。だから、

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音読のすすめ(勉強の仕方がわからないという人へ)

音読のすすめ(勉強の仕方がわからないという人へ)

「なんで俺、こんなに頭がわるいんやろ」、「何をやったらいいか、勉強の仕方がわからない」という人への特効薬を処方します。

まず、成績のかんばしくない人、君たちは「答えを書けない」んじゃなくて、教科書やテスト問題をひっくるめて「読めていない」のではないだろうか?
日本語も英語も、読めたらある程度は書ける。

家庭で、学校で今、習っているページを、大きな声を張り上げて読んでほしい。
ちゃんと読めてる?

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小学生とテストの活用(満点をめざす勉強が学力を大きく伸ばす)

小学生とテストの活用(満点をめざす勉強が学力を大きく伸ばす)

小学校のテストは本当に簡単です(簡単だと思いませんか?)。
本当に子どもの学力がわかるのかしら?という声もよくお聞きします。テスト勉強をしている人も少ないでしょう。

私も、中学生や高校生と違い、小学生がテスト前に毎日テスト対策の勉強をする必要があるとは思いません。
しかし、テストの重要性は中学校や高校とかわらないと思っています。

よくできる子の共通点はたった一つ、自分自身にプライドを持っている

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勉強は、「何(What)をするか」より「どう(How)取り組むか」

勉強は、「何(What)をするか」より「どう(How)取り組むか」

「先生、俺、**高校へ行きたいんだけど、何を勉強したらいいのかわかりません。何を勉強したら、**高校に合格できますか?」
子どもたちから、よくこの種の質問を受けます。

「何をやってもいいよ。学校でも塾でも、これが一番よいと思って君たちにテキストを選んで渡してるんだから、それをまず完全に仕上げなさい。」と私は答えます。この私の答えに満足して、「はい、わかりました。」と納得して引き下がる子は1人もい

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《世界一やさしい》 円の面積を求める問題の解き方

《世界一やさしい》 円の面積を求める問題の解き方

小学6年生で習う、円の面積の問題の解き方を世界一やさしく解説します。

★今から学ぶこと

1、円の面積を求める式…円の面積=半径×半径×3.14
2、円の一部の面積を求める式…円の面積の一部=半径×半径×3.14×中心の角/360°
3、色(かげ)がついた部分の面積の求め方…全体-白い部分

★これだけは理解しよう

1、円の面積は、半径×半径×3.14の式で求めることができる
円の面積は、半径

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試験勉強の仕方と覚え方を考える(蛍光マーカーと記憶、文ではなくて単語で覚える)

試験勉強の仕方と覚え方を考える(蛍光マーカーと記憶、文ではなくて単語で覚える)

「試験勉強の仕方」、「大切なことの覚え方」についてまとめました。

1、通読
まず、教科書や参考書の試験範囲を通読して要点を覚えようとするとき、次の3つの方法が考えられます。

1、教科書を黙読する
2、教科書を音読する
3、教科書の要点をノートにまとめる

★「よくできる人」は黙読で充分です。
ほとんどの重要語句は頭に入っているので、試験範囲を見直しして、細かいことや見落としていたことを確認して

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完璧(かんぺき)を期(き)す

完璧(かんぺき)を期(き)す

★棒ほど願って針ほど叶う

幼少時、親がよく、「棒ほど願(ねご)うて針ほど叶(かな)う」という諺(ことわざ)を唱えていました。

「棒ほど願って針ほど叶う」の方言バージョンです。
「棒ほど願って針ほど叶う」自体、あまり有名な諺ではありませんが、「大きな願い事をしても(棒を望んでも)、実際に実現する、かなうのは、ほんのわずかだよ(針ほどの少ししか実現しない)」、という意味です。

諺の真意は、逆よみ

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覚え方、暗記法を考える

覚え方、暗記法を考える

公立高校の入試問題は、力のある公立の先生が集まって時間をかけて作っているだけあって、とてもよくできています。特に感心するのは、丸暗記の勉強では解けないように上手に工夫されていることです。

例えば社会の歴史、出来事を起こった順に並ばせる問題がよく出ますが、年表を暗記しただけではまず解けないように作ってあります。歴史上の原因と結果の関係、ある事象があったから(例:遣唐使の廃止)、ある事象が起こった(

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勉強は手と鉛筆でするもの

勉強は手と鉛筆でするもの

「勉強は頭でするものではない、手と鉛筆を使ってするものだ。」
私が中学生の時だったか、高校生になってからだったか、授業中、先生に聞いた言葉です。

自分が子どもたちを教えるようになって、本当に先生のおっしゃったとおりだと感じ入ることが何度もありました。

成績のいい人ほどいつも手を動かしています。

講師の喋った事で大事と思った事はすぐにノートをとる。
ワークの余白に要点をメモする。
算数、数学の

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