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脳に障害があるわたし

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わたしは脳が疲弊して、元の状態に戻らない障害を抱えながら生きている。 そんな自分でも考えられること。感じること。など
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#統合失調症

常識

常識

常識とは、「家族」「環境」「教育」「情報」によって作られたもので、それは一人ひとり違うものだけど、人間は自分の常識が所属する環境にとっては共通の認知だ。と、自分の常識をあまり疑わない。(まなざしの革命/ハナムラチカヒロ著より一部要約)

統合失調症とは、自分だけの思考が世界へ筒抜けになる妄想にかられるように、
自分と世界との境界線をうやむやにしてしまう病だと思う。

中学生になった時など、
児童が

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Dear

Dear

なにか書こう、なにかを表現しよう。
できるのなら、美しい言葉を書きたい。
不特定の誰かがこの文を読んでる姿を、つい妄想する。

ペン、止まる。なにを書けばいいのかわからなくなる。

この感覚、知っている、覚えがある。
妄想先の相手が読んでいる目が、私の意識の中に介入してくる。

わたしが統合失調症の症状が酷かった頃のこと。
自分の考えてることが相手に筒抜けという妄想から、
相手の仕草や反応、目が、

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リロードボタン

リロードボタン

時の流れと共に日常が過ぎていくなか。
哲学とは、ひとりリロードボタンを押す行為だと思っている。
「とは」を、自分の中へ落とし込んでいる。

「これ、なんて言えばいいのかな…」誰かが話の途中で、頭のリロードボタンを押している。

そこに、つっかかるなにかさえ、出てこなければ、卒なく過ごせて行けるのに。
なにかをキャッチしてしまったからには、そこで回転してしまう。

この、ぐるぐる渦を巻いていることを

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マンガを描くうえで気をつけてること。

マンガを描くうえで気をつけてること。

今回は内容より、レイアウトの話をしたいと思います。

わたしの著書をご存知の方は気づいていらっしゃるかもしれませんが、
内容を読みやすくするように心がけてます。(noteの記事は別です。)

統合失調症の方が読んでも苦にならないように心がけてます。

わたしがやってること・文字を少なく
・絵をシンプルに
・コマ割り
・さいごに

・文字を少なくこれはわたしの実体験に基づいて描いています。
わたしは

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壮絶な記事について

壮絶な記事について

たまに、精神科治療での壮絶な体験記の記事を見る。

許されないような処置などが浮き彫りに拡散される。
それは、読んでて、被害者の主治医への怒りと、
もし私が同じようなことになったらと想像しては恐怖を覚える。

日本の精神科のイメージにもつながる。

私は読むたびに、自己の体験と重ねたりして、当時の私は、
つらかったけど、今は生きながら自分なりの幸せを感じられる程度まで回復している。
精神科ありきで

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還るところ

還るところ

小説読んでると、病気とか障害はストーリーの肉付けに過ぎないように感じる。
結局のところ、人間誰もが共感するようなところを言語化して、そこに読者は感動を発するのかもしれない。
百田尚樹さんのカエルの楽園読んで、胃もたれのような感じがしたのは、共感のエッセンスが多すぎて、わたしにはお腹いっぱいだったからだと思う。

もし、神のような創造主が聖書のように居たとしたら。
わたしの障害も小説のエッセンスのよ

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統合失調症とスピリチュアル

統合失調症とスピリチュアル

最近「HSP」と性質の言葉がメジャーになっている。
わたしにもHSPの自己診断に当てはまるが、病院の診断書にはHSPではなく「感覚過敏性」と書いてあった。

※これから書く文章は、わたし個人の体験記であり
わたしは、スピリチュアルカウンセラーでもなく、精神科医でもないので、浅はかな視点となってます。

たまたま、この動画をシェアしている方がいて、わたしはなんとなく観ました。(40分程の長い動画です

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彼がミスした時「これだから障害者は、」って、キレた自分がいた。

彼がミスした時「これだから障害者は、」って、キレた自分がいた。

就労移行支援事業所
そこは主に精神障害者の為の職業訓練所。
今日のような穏やかな晴れの日だった。
数年前、毎日のように同じ箇所を笑ってミスする青年に、わたしは心の中でキレた。

『これだから、○○(障害名)はミスが多いんだよ』
自分の皮肉な心の声を一生懸命かき消したが、そう思ってしまった事自体に嘘を付いてないことも確信していた。
みっともなかった、自分が。
ミスをする人なんて、その障害を持ってなく

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さけれども、さけれども。

さけれども、さけれども。

午前4時、目が覚める。
みんなより少し早い今日に不時着。

浄水をマグカップに注ぎ、夏場はレンジで500w40秒でチンする。
レンジ調理は発がんなんちゃら言うけども
簡易的な白湯をつくり、処方された漢方薬2包を朝一番の胃袋へ浸透させる。

窓が明るい。始まったかな。

静かに窓を開けると、太陽が昇り、水面が光りを弾いている。
その光景をわたしは太陽の記者会見と名付けている。
「本日もピーカンさせて

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責任のバケツリレー

責任のバケツリレー

幼い子供にとって親は世界のすべてであって、
しかしながら子は親を選べない。

子供の精神疾患のマンガを読んだ。だいたい親の過度の期待や、そのまた逆の放置の状態。子供の不安を煽る親の言動と、もともとの脳の発達状態の原因で
社会とうまく適合できなくなった子供の話が多く印象的だった。

わたしの家は父が威厳を持つ家庭だった。
それがどの程度であったとかなどは、説明したところで。読んだ人のトラウマを引き出

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ブーメランが突き刺さって涙が溢れた午後1時

ブーメランが突き刺さって涙が溢れた午後1時

私のTwitterは、いわゆる「病み垢さん」という人たちが多い。

私自身も「統合失調症」という疾患名をアカウント名に入れているし。
ソレに関したマンガも出しているから
類は友を呼ぶように繋がっていく。

フォローしている人は
「今日も死ねなかった」「今日も生きた自分えらい」「主治医きらい」
様々な生存報告のような、慰めのような、普段生活の中では言えない。
ロウソクの炎のように一息で消えてしまいそ

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