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ドイツに6年間留学していた頃

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音楽を勉強しにドイツで6年間過ごした時の話
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#海外

ドイツとロシアの物づくりの感覚

ドイツとロシアの物づくりの感覚

昨日とは違い今日は一日中曇っていて珍しく大粒の雨が降っている。ドイツもそうだがヨーロッパ人は傘を持たない人が多い。日本ほど雨が降らないし、一日中降るということがめったにないからだ。

みんなフードを被って済ませるしあまり濡れることに抵抗がなさそうにも見える。ドイツに留学していた6年間で、5年目までは傘を買ったことがなかった。日本でフードを被っていると不審者扱いされるがドイツではそんなことがなかった

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バンベルク いいオケもおいしいビールもある南ドイツの街

バンベルク いいオケもおいしいビールもある南ドイツの街



南ドイツには美しい街がたくさんある。

フランクフルトから西に2時間ほど、留学していたヴュルツブルクから1時間ほどのところにバンベルクという人口7万人ほどの小さな街を紹介しよう。

ヴュルツブルクと同じくフランケン地方でオーバーフランケンと呼ばれる地域で、ドイツで最も美しく保存されているとも評される旧市街はユネスコ世界遺産に登録されている。

バンベルクの旧市街

バンベルクの旧市街は伝統的な

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ひたすらおいしいドイツビールを紹介しながら留学時代を思い出す

ひたすらおいしいドイツビールを紹介しながら留学時代を思い出す

ドイツに留学していたこともあり、ビールはとても好きでかなり多くの銘柄を飲んだ。ランキングをつけたり分析したりするのはめんどくさいから、今までに飲んでおいしかったヨーロッパのビールをただ羅列してみようと思う。

ドイツのビールドイツには5000種類の銘柄があると言われ、全国で売られている銘柄以外にも必ずその土地の地ビールがある。ドイツは州によって言葉も文化も大きく連邦共和国で、文化が違えばビールも違

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外国人に「日本に帰化しなよ」というと気まずくなる理由

外国人に「日本に帰化しなよ」というと気まずくなる理由

日本で活躍している外国人はたくさんいて、特にTwitterで有名な人はみんなネイティヴ並みに日本語が上手だ。

ファンもアンチも多い彼らだが、「永住権とりました」「ビザ延長できました」などの発言をすると

「次は帰化ですね!」「帰化はまだですか!?」

などのコメントが寄せられていることをよく目にする。

その国が好きなことと母国の国籍を変えることは違うのではないか実際「帰化しないの?」とやたらと

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ヴュルツブルク 写真で思い返す南ドイツの小さな観光街

ヴュルツブルク 写真で思い返す南ドイツの小さな観光街

ドイツの古都ヴュルツブルク2年間ベルリンで過ごした後ヴュルツブルク音楽大学で4年間勉強した。ヴュルツブルクという人口13万人ほどの小さな街はドイツのちょうど中央、フランクフルトから電車で1時間ほどのところにある。今はバイエルン州に属しているが”フランケン地方”と分類される。

歴史は紀元前までさかのぼり、ゲルマン民族大移動の頃にフランク人が定住したと言われている。7世紀にはフランク王国の諸侯領が置

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白人からニーハオと言われるとイラッとする理由

白人からニーハオと言われるとイラッとする理由

「ニーハオ!!HAHAHA」と何回絡まれたのかは数えきれない。6年もドイツに住んでいたら当たり前のことだ。

子どもも若者も良い歳をした中年も言ってくる。そういう種類の人間には年齢は関係ない。子どもの頃から何十年もそうやってアジア人に喧嘩を売り続けて歳を重ねてきたのだろう。なんて哀れな人生だ。

ニーハオ!!と言われるのはとても不愉快で相手を引っ叩きたくなる衝動に駆られる。いくら無視したり気にしな

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ロシアに移住してから思うベルリンの魅力

ロシアに移住してから思うベルリンの魅力

「ここはドイツではなく『ベルリン』という国のようなものだ」

とドイツ人は言った。ベルリンはドイツの首都だが所謂”ドイツらしさ”のようなものはない。同じ色の屋根が連なってベランダに花が飾っているということは全くない。ただイメージ通りなのはみんなビールを飲みまくっているということだけ。そんな美しい景色とは無縁な街だが私がドイツで一番好きな街はベルリンだ。

ベルリンは他の大都市と比較してもかなり多国

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