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あなたにとって、わたしはどういう存在ですか?
聞きたいけれど、聞くことができない。
昔はそれがとても苦しいことだったけれど、歳を重ねたいまはそうでもない。
あなたが言いたくなければ、無理に聞こうとは思わない。
あなたがわたしのことを特になんとも思ってなくても、それでいい。
視点の違いに救われる...2016.9.21の手記より
夫は基本的にマイナス思考で人への依存度が高く、メンタルも劇的に弱い。
本人も「自分の隣にいるまいちゃんの人生が壮絶すぎて、なぜこの人が自分の嫁なのか、わからないときがある」と真顔で言うこともしばしば。
たしかに、彼が悩み落ち込む理由を聞くと、心の中では「はぁ〜? なにそれぇ?」と思うことがほとんどだけど、人の心の許容範囲はそれぞれ違うから、自分のさじ加減で人の心を判断してはいけない、とい
ダンサーインザダーク
登場人物(過去)リク:N大3年。本が好き。3人のなかで唯一免許を持つ。ケイ:N大3年。現実主義者。ギターが得意。ハル:N大3年。踊りが好き。彼女がほしい。
1 車のなか。夜。晩夏。過去。
夜の街を走る一台の車。運転するリク、助手席でスマホのマッチングアプリを眺めるハル。後部座席のケイはギターを適当につま弾いている。
リク「夏も終わりかぁ~。なんかいやんなっちゃうなぁ~」
ケイ「なんで?」
2005.05.21の手記
きみの服があまりにもヨレヨレだから、僕は毎日きみのことを心配しているんだ。
ヨレヨレの洋服をまとっているきみは、そのことすら気付かずに、まるでどこかの令嬢みたいな気高いふるまいで街を闊歩する。
きみのその姿はひどく滑稽だから、人々はすれ違いざまに鼻で笑い軽蔑し、そうしてきみのまわりからは人がどんどんいなくなっていく。
それでもきみは一心不乱に前を向いて街を闊歩する。気高く、大袈裟に、自分勝手
2005.10.07の手記
きみはいったい何処に行くのか
その醜悪な肉体と虚構の精神を抱えて
どんなに走っても先人たちには絶対に追いつかないことを
もうずいぶん前からわかっているくせに
きみはいったい何処に行くのか
その醜悪な肉体と虚構の精神を抱えて
たった一度の跳躍で先人たちを飛び越えてしまう人間が
まだ残されていることを知っているくせに
きみはいったい何処に行くのか
その醜悪な肉体と虚構の精神を抱えて
彼女が自分の人生を自らの手で終わらせる決意をし、わたしの前からいなくなってから今日で12年。と同時に、わたしが生き方を大きく変えてから12年。大事なものだけを大事にして生きていく、と決めたんだ。
「聡明な彼女だったら、いまの世界をどう生きただろうな?」と思うことがしばしばある。