論理的思考×非論理的思考=最強の思考 ~AIに負けない人類の武器~
発明を日々、考える者として思うのは、
「非論理的思考」は「論理的思考」に劣らない
相互に補完しあう関係である
大人になると特に「非論理的」な人間は、嫌われます。
会話や文章の前後に脈絡がないと、「う~ん」とそこで、評価が落ちます。
しかし、論理的思考で新規の事業アイディアを考えたりすると、詰まることが多いです。
「どっかで聞いたことがあるような似たアイディアだな」と、誰しもが脳裏をかすめます。
それはそのはずです。
なぜならば、「論理的思考」であるとすれば、そのアイディアに至る導線がしっかりとあるはずなので、概ね、過去の何かと同じになりがちになります。
「非論理的思考」から生み出される突拍子もないことが、案外面白いことが多々あります。
もちろん、何でも「非論理的思考」で行けば良いかというとそうでもないです。
「非論理的思考」に慢心しがちな人の過ちとして、あなたは新しいと思っていってるかもしれないけど、実は普通のことしか言っていないよ。というパターンですね。
これは、なぜ起きるのかというと、
知識がないから、自分が言っていることが新しいと勘違いしているだけ
なんですね。
論理的思考な人は、情報を集めて精査するので、その辺りのチェック機能は優れています。
よって、
「アイディア」の「着想」は、「非論理的思考」で進めて、「生み出されたアイディアの評価」は「論理的思考」でチェックする
とちょうど良い塩梅になります。
※評価の部分も、気持ち2割程度の非論理の余白もあると、なおベストかなと思います。非論理の余白の評価点は、主に、アイディアを生み出した人の感情とか熱量によって、加点したら良いかなと思います。そういうエモーショナルな部分が、最後、理屈の付かない部分で勝敗を分けますので。
こういう思考の使い分け、ハイブリッドが出来れば、昨今、力を増している「人工知能(AI)」にも負けない、アイディアを生み出せることでしょう。
AIも進化していますが、やはり、プログラミングされた「論理的思考」がベースになりますので、人の無限に近い発想力は、凄いものがあります。
特許の世界においても、その特許出願されたアイディアが、世の中にある従来技術から「容易に想到できるか」が特許性の判断ポイントになると特許庁の審査基準にも明記されています。
「容易に想到できる≒従来技術から論理的思考で近い距離にあるアイディア」かなと私は思います。
産み出した技術そのものは、論理的思考で説明できなければなりません。
しかし、生み出すきっかけは必ずしも論理的である必要もなく、非論理的思考を駆使して、面白いことを考えて頂ければ、特許に限らず、新しい価値を生み出せることでしょう。
まだまだ、AIには負けない「ソウゾウリョク」で、頑張って行きましょう!
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