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〜N/thestory共同開発 看護師 コミュニティ”thestar”インタビューvol.2〜thestoryとの出会いと関わり続けてくれている理由。そして、看護師のキャリアに対する想いを聞いてみた

N/thestory共同開発看護師コミュニティ”thestar"について

インタビューの前に、N/thestory共同開発看護師コミュニティthestar(ジスタ―)について簡単にご紹介します。

/thestoryは、創業時より看護師に本当の意味で寄り添えるサービスを作るんだ!と決めていました。看護師のリアルな声を聞いて、サービス開発に反映させるべく創業のタイミングで看護師全体のキャリアや未来への強い想いをお持ちの看護師等、数名にお声がけしたのが現在のthestarコミュニティの皆様です。

月に1回程度行うミーティングでは、看護師の持つ課題感を伺ったり、実際にアプリを使った上で看護師目線のフィードバックをいただいたり。転職する時にどんなことが知りたいか、スカウトはどういうことが書いてあると嬉しいか、今後の方向性など含め様々なことに対して意見をくださる超超超超・・超が何個ついても足りないくらいありがたいコミュニティです。感謝の気持ちしかなくて書いているだけで涙が出てきそうです。関わり方は様々ですが30名ほどの方が一緒にサービス開発をしてくださっています。

白石さん略歴

看護師16年目。小児科4年、整形外科・泌尿器科・糖尿病内科の混合病棟3年、保育園看護師半年。その後、派遣でクリニックや有料老人ホーム、デイサービス、ツアーナース、学校保健室、イベントナース、看護学校の実習教員、訪問診療、健診などさまざまなフィールドでの勤務経験がある。現在は整形外科病棟で非常勤として働きながらフリーランスとしてライター活動中。

白石さんのお仕事セット

/thestoryとの出会い

植田:
白石さん〜!!今日はよろしくお願いします!
一番最初にお話ししてからなんともう1年!私が入社して初めて話したのが白石さんで、今もこうしてご一緒できているのが本当に嬉しいです。いろいろとお話聞かせてください!

白石さん:
インタビューされる側になるとなかなか上手に答えられるかな、大丈夫かな...(笑)。よろしくお願いします!あれからもう1年、なんですね。たしか、2022年の冬に創業メンバーの方に「こういう会社を作るかもしれないから相談させてほしい」って声をかけていただいたんですよ。

その後Zoomで少し話して、創業の意図や代表の方のバックグラウンドについて聞いたり、看護師のキャリアや働き方とか、いろいろと課題があるよねという話をしたんですけど、私としては共感する部分が多くて。そういう課題を解決できる仕組みを作りたいというところで、何か協力できることがあったら協力させてくださいってお伝えして、お手伝いすることになった気がします!

植田:
/thestoryが産声をあげる前から関わってくださっているんですね。ありがたい。当時白石さんは看護師のキャリアというものに対してどんな課題意識があったんですか?

看護師の”キャリア”に対する想い

白石さん:
看護師のキャリアに対しての課題意識と言われると、そんなに明確なものがあったわけではないですし、今も大それたものは言えないんですけど…。ライターとして多くの看護師さんに取材をさせていただいていて、私としてはとてもたくさんの看護師の話を聞く機会がありました。いろんな領域で働くさまざまな価値観の方がいて、たくさん学びをいただきましたし、知らないことがこんなにあるんだなとその度に思い知らされました。

ライターとしていろんな方のやりがいや熱い想いを聞く一方で、当時私の周りにはしんどそうな看護師さんというか、ちょっとくすぶっている感じの看護師さんたちがいて、Twitterとかでもよく目にしてましたし、何か私にできることないのかなぁって思うようになったんですよね。直接的じゃないにしても、こういう可能性があるんだよ!っていうことを、どこかにそっと置いておけるような活動ができればいいなぁ、と漠然とですけど思うようになりました。

加えて、自分自身も転職を複数回する中でうまくいかなかったことも、うまくいったこともありますし、自分の経験含めて伝えられたらいいなぁって思っていたタイミングでもあったので、/thestoryと関われるのはおもしろいかもしれないと思って今に至りますね。

植田:
そうだったんですね!選択肢をそっと置いておける、その言葉すごく良いですね!私も共感します。キャリアについては、自分で選ぶ、ということが大事ですもんね。

白石さん:
そうなんです。今じゃなくてもいいし、別に転職のタイミングに限った話でもなくて、ここに置いておくから、必要なときがきたら自分が必要だと思うものを自由に取ってね!という気持ちでライターの仕事をしているかもしれないです。

転職に限った話ではないものの、やはり選択肢というのは転職時は特に必要になるなとは思っていて…。というのが、これまで条件だけで選んで失敗しちゃった人も見てきたし、実際に働いてみたら条件と違った、騙された!みたいな人も見てきたんですよ。私自身も似たような経験もしてきました。それで、あらためてうまくいったなと思う転職と、そうじゃない転職の違いってなんだろう?と振り返ってみると、自分なりにしっかり考えて、自分の手でいろいろ調べて、なんで自分は転職したいんだろうとか、なんでこの医療機関に魅力を感じているんだろうとか、そういうことにちゃんと向き合ったかどうかの違いなんじゃないかなって思ったんです。

そして、仕事で大変なことがありながらも、なんだかんだ楽しみながら看護師として働き続けられている人は共通して、一度はそうやって自分と向き合ってこられた方であることが多い気がしますね。

植田:
ちなみに白石さんの転職時の失敗というのはどんなものですか?

白石さん:
失敗っていう風にはあまり思ってないんですけど、一度試用期間で辞めてしまったことがありますね。でもその経験があったからわかったこともあるので失敗とは思っていませんという話ではあるんですけど。

当時は休みや条件面を見て転職先を選ぶというよりは、一緒に働く人の人となりや職場の雰囲気を重視したいと思っていたんですよね。年齢的に結婚も視野に入れていたし、できるだけ長く働きたいなと思ってのことだったんですけど。その時に受けた医療機関の看護師長さんがすごく魅力的な人で、この人と働きたいって思ったんですよ。でも、実際入職したら現場にその考えが浸透しているわけではなくて、そこで大きなギャップを感じてしまいました。

わかりやすく言えば、看護師長さんは患者さん第一です!という考えの方だったのですが、現場の方は面倒なことはまぁちょっと置いておいて、とにかく業務効率で早く帰ろうっていう雰囲気だったんです。人間関係自体はサバサバしていて悪くなかったですし、不満もなかったんですけど、そのときにあらためて、私は患者さんのためにっていう視点を自分が思っていたよりも大事にしていたんだ、一緒に働く人の方向性が違うだけでこんなにケアが変わるんだということに気がついたんですよ。それで最初の頃は自分でも「もっとこういうケアができませんか」と提案していたこともあったんですけど、スタッフにとっては仕事が増えるから無理という空気になってしまい、だんだんとここで働き続けるという未来が見えなくなってきてしまって...試用期間で辞めました。
それまでの病院だと、そもそも患者さんにとってどうなの?とか、患者さんのためにこれちょっとだけやってから帰ろうか、みたいな声かけや行動が当たり前のようになっていたんです。それは、離れてみて初めて気づいた自分の価値観でした。

植田:
すごく良い気づきが得られたんですね。そう思うと、キャリアにおいて失敗なんてないのかもしれないですね!

白石さん:
そうですね。若い頃は特に、そうやって痛い目?にあわないとキャリアや人生について考えることってないかもしれませんね。看護師からするとキャリアって小難しいというか、なかなか馴染みのないものですし。言葉としてはわかるけど、自分ごとになるとどんなことを考えたらいいかよくわからない、という感覚の人が多いんじゃないかなと思います。

/thestoryへの想い

植田:
そうですよね、いろいろと教えてくれてありがとうございます!
こうして/thestoryと関わっていただいて約1年ですが、/thestoryについて何か思うことってありますか?

白石さん:
比較できる対象がないから答えるのが少し難しいんですけど、驚いたというかすごいなと思ったのは、/thestoryのスタッフからくる看護師のキャリアやスキルについての質問内容ですかね。

ちょっとわからないことがあっても、ちゃんとリアルな看護師に聞く、っていうのがすごいなと思います。看護師のキャリアを知る上で、外からじゃなくて実際にそこにいる私たちの声や見解を元に検討されているじゃないですか。一つひとつは小さいことかもしれないけど、生の声がサービスに活かされているというのを見て、すごいなぁと思っています。その姿勢には、誠実さみたいなものも感じています。

そしてそれは、間接的にではあるけど、自分の経験が誰かの転職の手助けになれているのかもしれない、ということでもあって、それは嬉しいなと思ってます。たくさんの看護師にインタビューさせていただいて記事を書いてきた中で、その人が悩んでることに対してヒントになれることがあれば、どんどん還元したいという気持ちがあるので、そういう点で/thestoryさんと一緒に活動していくというのは今の自分のに合っているなと思います。

あともう一ついいなと思っているのは、立ち上げ時から関わらせていただいている中で、だんだん成長してきている様子を見られるのも楽しいなと思いますね。ライターの仕事でもそうなんですが、私は立ち上げやゼロイチで関わることが多くて、その段階がすごく好きなんだと思います。

ガチッと枠が決められていて、指示されてその指示通りのことをやるよりは、とりあえず目標とか目指してる方向性は決まってるんだけど、何をやったらいいか分からないみたいなことを整理したり、こういうことやったらいいと思いますよとアドバイスをしたり、自分で動いてたたき台を作ったりみたいなことが好きなんですよね。好きって最近気づいたんですけど(笑)。

自分が先頭で引っ張っていくリーダーじゃなくて、2番手3番手、サブ的な立ち位置で全体を見渡して足りないところをちょこちょこ手を出すみたいなのが好きだし、わりと苦じゃないっていうか。それもあって/thestoryさんとの活動がハマったのかなというのはありますね。

植田:
なるほどなるほど。白石さんが思う、今後看護師のキャリアがこういう風になっていったらいいなみたいなのって何かありますか?

白石さん:
本当にいろんな人がいるから大きくこういう風にあってほしいっていうのは一概に言えないんですけど、看護師として働いて良かったと思えたり、後悔のないように働けるようになってほしいと思いますね。

なぜ自分が働くのかとか、看護師としてやっている意味みたいなところとかをはっきりと言語化できなくても、自分はこういうところがあるから看護師を続けているんだよなみたいなことを、素直に言えるような看護師さんが増えていってほしいと思います。

だけど、看護が好き!になってほしいとまでは思わなくて、好きになりすぎると盲目的になっちゃったり周りに押し付けちゃったり、一人で突っ走っちゃったりみたいなこともあるので、別に好きにならなくてもいいけど、嫌いじゃないかなみたいな感覚でいいと思うんです。

働くのは病院だけじゃなくていいと思うし、病院以外の働き方と看護師の経験を活かして働く感じでもいいと思うし、一回辞めてまた戻ってきても全然いいと思うし。自分なりに納得できる働き方ができるようになってくれたらいいなと思うので、ライターの仕事も含めて何かしらのお手伝いをし続けていきたい。だから私自身も、まずは納得しながら看護師として働いていきたいと思っています。

N/thestoryの未来の姿

植田:
N/thestoryは、今後どんなサービスになったらいいなあって思いますか?

白石さん:
まずは、今の延長線で進んでいけば、そんな変なことにならないと思っているし、最初のビジョンとか立ち上げのところがしっかりされてるからあんまブレないんだろうなって思っています。

なので、今後は先日リリースされていた履歴書印刷機能のようなものも含め、いろいろカスタムできて、自分が使いやすいようにアプリをアレンジしていけるようなカスタマイズ度が高いものになったらいいなと思いますね。

いろんな看護師さんがいるので、何を重要視するかも人によって違うし、まとめ方としても文字でまとめたい人、図やマップでまとめたほうがわかりやすいという違いもありますよね。

そういう違いを踏まえたカスタマイズができて、転職して一回で終わりというアプリじゃなくて転職した後も看護師のキャリアの記録みたいなのができて、自分の現在地がわかるみたいな感じになっていくと嬉しいなって思います。楽しみながら自分のこれまでの振り返りができたり、そのアプリを使い続けて一緒に自分も成長していくみたいな感じになると楽しいですよね!

植田:
そういうの良いですよね。まだ先のことかもしれないけど、私もそんな未来を夢見ています。白石さん、これからも末長くご一緒してください!よろしくお願いします!

植田からのお土産めんべいと白石さん♡

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