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業務改善のこと

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業務改善についてのあれこれ……方法や効果、難しさなどについて書いています。
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#業務改善

改善の連鎖を起こすために、誰にとってもいい方法を考えよう

改善の連鎖を起こすために、誰にとってもいい方法を考えよう

「作業時間が30分から5分になっても、新しいやり方を負担に感じる心理」の続きです。
せっかく改善しようとしても周りの協力が得られないならどうするか、という話です。

簡単に前回の話をまとめますと、「人間は、使うのが大変だと思ったものは使わない。たとえ、実際には今まで使っていたものよりも簡単で時間もかからないとしても、新しいものは大変だと感じてしまう」という話でした。
でも、もっといいやり方があるの

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作業時間が30分から5分に短縮されても、やり方を変えたくない心理

作業時間が30分から5分に短縮されても、やり方を変えたくない心理

仕事が効率的になること、より少ない手順で確実に結果が出せるようになることが、必ずしも歓迎されるとは限りません。
むしろ、迷惑がられることも多いのが本当のところではないでしょうか。

今までのやり方を否定されたように感じてしまう
例えば、長年同じ部署で同じ仕事をしてきて、その道のプロだと思われてきた人が、数ヶ月前に配属されたばかりの人間に「このやり方の方が早くできますよ」とか悪気無く言われたとしたら

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チェック表の「やってる感」に惑わされずにミスを減らす方法

チェック表の「やってる感」に惑わされずにミスを減らす方法

なぜなら、チェック表がきちんとチェックされているかという要チェック項目が増えるからです。
そしてさらに、チェック表を間違えてチェックした事による被チェック事項の精査という作業も増えます。
もっと続けると、チェック表を間違えてチェックしていないかチェックするために、被チェック事項と突合するという作業も増えます。
さらにさらに、チェック表をチェックすることが目的化し、本来の確認作業がおろそかになったり

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「FAXが届いたらお電話ください」が丁寧な対応だと思ってしまうと、致命的な業務フローの誤りに気がつかない

「FAXが届いたらお電話ください」が丁寧な対応だと思ってしまうと、致命的な業務フローの誤りに気がつかない

「日本ではどうして今でもFAXが使われまくっているのか」という疑問は、このところやっと共有されるようになってきたように思えますが、実はそうでもないことが、このコロナ禍で私にも良くわかりました。ほとんどの人は、まだFAXが好きなんです。東京都がコロナ感染者をFAXで集計していることを批判している人の方が少数派なんです、多分。
SlackとかTeamsとか使っているのは世の中の2リットル中の5デシリッ

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