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#435 スタッフの指導をしていて思うこと

さて、今日のテーマは「スタッフの指導をしていて思うこと」です。

だんだん先輩という立場になってくると、どうしても若手の指導に回ることが多くなります。

僕ごときが頑張っているスタッフの指導を行うなどおこがましい限りです。

それでも相手のアウトプットの機会になればいないよりはマシかなと思ってできるだけ要望があれば指導に入るようにしています。

その時に考えていることや気をつけていることをつらつらと書いてみたいと思います。


自己紹介とお知らせ


某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。

このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!ホームページが公開されましたのでよかったら!
演題募集は6月1日〜7月31日まで!


◾️湘南OT Interaction
「学びたいけどどうしたら・・・」と悩む作業療法士の方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。!  
ぜひご参加ください!


それでは本題に入っていきましょう。


指導をする際に気をつけること


指導をしているときに一番気をつけていることがあります。

それは「相手の主体性を奪わない」ということです。

指導者という立場になると、どうしても「教える」という発想が先行します。

状況によっては「教える」が先行することもありますが、

基本的には「引き出す」の方が重要だと思っています。

学ぶことに対する僕自身のスタンスがそうだからだと思いますが、
学ぶことは「主体的であること」がポイントです。

「私はあることにを変えたいと思ってる」
「実はここがわかっていないと気づいてる」

そうやって、自分が進みたい方向があるからこそ「指導」の依頼をしているはずです。

「何も考えていません」

という人が誰かに指導の依頼をかけるわけはありません。

大事なのは、「指導に入ってもらいたい」と思ったその人自身の悩みや不安をしっかり言語化することにあります。

いわば、それはその人自身の主体性です。

最近、「主体性がない」と揶揄されることが多い若い衆ですが、果たしてそれは正しい認識なんでしょうか?

全員がそうだとは言いませんが、みんな何かしらの疑問と日々向き合っているんだと思います。

それが、指導者とズレていることも往々にしてあるというだけです。

そのズレを「やる気がない」みたいな言葉で片付けるのはあまりに勿体無い。

それはただ「主体性を見落としているだけ」で、自分の考えを押し付けようとする典型期な失敗する指導のパターンだと思います。



指導者に必要なこと


指導者に必要な要素は、この「相手の悩みや迷いを言語化する能力」だと思います。

なんとも言えないその人自身の課題がその人には渦巻いているんですね。

これって言葉にできれなければ、ただのモヤモヤであって、捉えようがありません。

何をするにしても肩透かしです。

だから「見える化する」「言語化する」という要素が必要になるんだと思います。

例えば、実際に現場の指導に入ったとして、その場での状況や課題を一緒に取り組みつつ、考えるべきは指導の対象者が何を思っているか?を一緒に考えるということです。

「こういうことに悩んでるの?」
「もっとこういう選択性はどうかな?」
「あなたが言いたいのはこれであってる?」

そうやってモヤモヤを具体化しながら、一緒に現象を捉えられるような質問を投げかけるのも良いでしょう。

また、個別にフィードバックを行うときに、

「もっとこういう考え方もあるよね?」
「さっきの現象は別の角度からも見れるかもよ?」

考える方向性にいくつかヒントを与える方法も良いかもしれません。

これらの指導者の声かけの根幹にあるのは、
「相手の主体性に合わせて言語化する・見える化する」という考え方です。


あくまで僕自身の指導のスタンスではありますが、相手の主体的であるためにはどう立ち振る舞えばいいか、改めて考えてみるのも良いかもしれません。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


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