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香川を撮る

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「私」というフィルターを通した、香川の風景をお届けします。不定期更新。
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Go To 小豆島!【Day2②】

Go To 小豆島!【Day2②】

小豆島旅行記、ついに最終回です!

▼これまでの旅日記はコチラ

Go To 小豆島!【Day2②】★岬の分教場

昭和46年に廃校になった教室が、そのまま保存された貴重な建物。昭和29年に公開された映画『二十四の瞳』(高峰秀子さん主演・木下恵介監督)のロケに使用されました。

机やオルガンも当時のものなんだって!だからかなぁ?ただのセットでもなく、展示品でもなく、物自体が息をしている感じがしたよ

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Go To 小豆島!【Day2①】

Go To 小豆島!【Day2①】

小豆島旅行のあれこれを綴っています。
本日は2日目の様子をお伝えします。

▼1日目はこちら

Go To 小豆島!【Day2①】★銚子渓おさるの国

その名の通り、おさるがいっぱいの自然動物園です。

「おさるにエサやりができるよー!」と友人に勧められて、行ってみました。次女と次男がエサやりに挑戦したけど、けっこうな確率でボスザルのトラに食べられちゃった。

周りのおさるたちは、トラから少し離れ

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Go To 小豆島!【Day1②】

Go To 小豆島!【Day1②】

前回の続きです。

Go To 小豆島!【Day1②】★小豆島オリーブ園

国産オリーブの栽培は、ここ小豆島オリーブ園から始まったのだそうです。

オリーブが特産品であることは知っていたけど、日本初の産業用オリーブ栽培が小豆島だったなんて。ここには歴史があったんですねぇ。

また、園内にはイサム・ノグチの遊具彫刻や光のギャラリーがあって、アート好きな方にもおすすめ!

オリーブオイルをはじめ、こだ

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Go To 小豆島!【Day1①】

Go To 小豆島!【Day1①】

冬休みに小豆島へ行ってきました。

高松港から船で1時間、あまりに近すぎて、逆に訪れたことがありませんでした。引っ越したら、なかなか機会も減るだろうし、今のうちに行ってみるかーということで。

結果、大正解でした。
移動(運転)距離が短いから、あまり疲れない。なのに、船に乗ることで非日常感が高まるので、近い割にめっちゃ遠くへ旅したような気分になれる。

多くの島を持つ香川県ならではだよなーと思いま

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#010 「いのくまさん」が故郷でつくりあげた、心が元気になる美術館

#010 「いのくまさん」が故郷でつくりあげた、心が元気になる美術館

JR予讃線・丸亀駅の目の前、ひときわ個性的な建物が目に留まる。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。

丸亀市にゆかりのある画家・猪熊弦一郎の全面協力のもと、1991年に開館。猪熊氏本人から寄贈を受けた2万点もの作品を所蔵している。

設計は、モダンの殿堂「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」の新館を手がけたことで有名な谷口吉生氏。

地上3階の高さもある吹き抜けと、外から入ってくる自然光が、開放的な空間を

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#009 夢と希望を乗せて、飛び立て!

#009 夢と希望を乗せて、飛び立て!

「さぬきこどもの国」は屋外でも室内でも遊べる、香川県随一の大型児童館。

感動的な星空と大迫力の宇宙が楽しめるスペースシアター、変わり種自転車が多数揃ったサイクルセンターをはじめ、さまざまな体験ができる施設である。

おそらくだけど、香川で生まれ育って、「さぬきこどもの国」に行ったことがない人はいないんじゃないかな。それほど、子連れの定番の遊び場。屋内でも屋外でも遊べるので、天候を選ばないところが

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#008 地下鉄はないけど、地下道はある。

#008 地下鉄はないけど、地下道はある。

こちらは、歩行者&自転車用の地下通路。

高松市の中心部から郊外に伸びる幹線道路の主要な交差点には、このような地下道がつくられている。

私が香川に引っ越してきて、いちばん最初に思ったのが、地下道の多さ。うどん屋よりも、地下道のインパクトのほうが大きかった。
(もちろん、うどん屋の数のほうが断然多いのだけど)

地下道がある交差点は、歩行者用の信号機や横断歩道がないので、車の運転はしやすい。右左折

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#007 温泉と読書で私をととのえる

#007 温泉と読書で私をととのえる

偶然カフェで居合わせた人が、こんな話をしていた。
「高松に来たときには、必ず仏生山温泉に行くんですよー。のんびりできて、すごく好きなんです」

県外にお住まいの方が足繁く通ってくださっていると聞いて、香川県民として嬉しくなってしまった。

仏生山=「ぶっしょうざん」と読む。かつては門前町として栄え、現在は高松市のベッドタウンとしての性格を持つ場所だ。いまでも、昔ながらの街並みが残っていて、大衆演劇

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#006 世界中の人に見せたい景色

#006 世界中の人に見せたい景色

つい先日まで、「桜、早く咲かないかなー」と思いながら蕾を眺めていたのに、ふと気づけば、満開を通り越して、花びらが散り始めた。爽やかな緑色の葉っぱも、顔を出している。美しきものの命は儚い。

香川が誇る桜の名所の一つが、紫雲出山(しうでやま)。

紫雲出山がある荘内半島には、浦島太郎伝説が息づいており、太郎が開けた玉手箱から出た白煙が、紫色の雲になって山にたなびいたため、名付けられたと言われている。

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#005 人々の願いが満ちる場所

#005 人々の願いが満ちる場所

四国霊場第八十八番札所、大窪寺。
四国八十八箇所巡礼の結願の地である。

徳島県の霊山寺からはじまる四国八十八箇所巡礼は、高知、愛媛の各札所を経て、香川県の大窪寺でしめくくられる。

寳杖堂には、お遍路旅を共にしてきた金剛杖がたくさん奉納されている。この杖の数だけお遍路さんが存在し、それぞれにドラマがあるのだと思うと感慨深い。

約20年前の話になるが、親戚の女性が一人で、歩いて八十八箇所をまわっ

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春の風をもう少し、あなたに。

春の風をもう少し、あなたに。

『香川を撮る #004 』でご紹介した、白鳥神社のおまけ写真をどーぞ。

春分の日。
新たな一年がはじまる今日という日に、清らかで心地よい春の風を、少しでも感じていただけたなら幸いです。

心穏やかに、素敵な祝日をお過ごしくださいね。
ではでは、またー!

▼香川歴4年の「私」が見た、さまざまな風景をお届けしています。毎週末更新予定。

#004 心地よい春の風が、皆様にも吹きますように

#004 心地よい春の風が、皆様にも吹きますように

香川県東かがわ市松原にある、白鳥神社。
境内の奥には、日本の白砂青松100選にえらばれた「白鳥の松原」が広がっており、辺りは瀬戸内海国立公園に指定されている。

白鳥神社といえば、最近は「あぁ、あのかざぐるまの神社ね!」と認識されるようになってきた。

この取り組みは、2021年9月から始まり、現在も継続中である。今の時期は桜、夏にはひまわりなど、季節に応じたスペシャルかざぐるまも登場する。

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#003 時代とともに変わりゆくもの

#003 時代とともに変わりゆくもの

「世界のタンゲ」と呼ばれる名高い建築家・丹下健三氏によって設計された、香川県立体育館。1964年に完成され、その独特な構造とフォルムから「船の体育館」として、親しまれてきた。

何度か耐震工事を試みたものの、特殊構造ゆえに困難を極め、老朽化に抗うことができずに、2014年に閉館。

芸術的価値のある貴重な建物として、保存や再生を望む声が多く寄せられていたが、2023年度の県の予算案に解体準備費用が

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