多宇加世

たうかよ、といいます。エレキベースを弾いたり背伸びしたり。好きな曜日は水曜日。えへへと…

多宇加世

たうかよ、といいます。エレキベースを弾いたり背伸びしたり。好きな曜日は水曜日。えへへと笑う。詩人。お気に召した作品にはご支援いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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多宇加世の第二詩集『町合わせ』発売です

多宇加世です。 『町合わせ』という第二詩集の宣伝特集ページです。こちらのページから各本屋さんにリンクで飛べます。 お取り扱い店リスト 続々これからもお取り扱い書…

多宇加世
1年前
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文章について(夜にてマフラーを持っていく月が)

あれは2011年のことだった。 などと始めると仰々しいが、私が大学を中退して震災があって人と別れて、という年だったので覚えている。私はその年、文章を始めた。 それまで…

多宇加世
8か月前
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いつかの朝に書いた日記

昨夜の9時で一度目が覚め、がんばって電気をまた消して布団をかぶっていると二度寝できた。次に起きたのが夜中1時。まあまあだけれど、このまま例えばご飯を作って食べて、…

多宇加世
2年前
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2021/12/04日記

日付変更前に目が覚め、明日の朝の母の入浴のために風呂掃除などをし、再び眠り再び目が覚め、ふと何かに呼ばれた気がして気づくと来年一月のぶんの(遊びのような仕事、仕…

多宇加世
2年前
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2021/11/20日記

もしも早朝、詩が作れてまだ余裕があればこのようにして日記を書こうと思った。 もうですね、私のうちはストーブを入れてます。一日中ずっとじゃないけど、時々。いまも入…

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2年前
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詩一篇

多宇加世
2年前
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2021/11/2日記

詩集は1週間1冊くらいの頻度で売れている。いい感じだと思う。だって販売開始して4ヶ月くらいも経つのだから。もちろんそれは「自分にしては」なだけで売れている人はもっ…

多宇加世
2年前
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2021/10/12日記

今朝は3時から起きている。だけれど早朝学はしていない。まだ皆さんが活動中の、私の寝ている昨夜の間に送ってもらったメールに目を通したり、返信したりした。創作はして…

多宇加世
2年前
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2021/9/29日記

ワイモバイルでiPhone6sを使ってはや数年、途中、不調もあったがそれは充電器の問題であることが判明し、そっちを取り替えてからはいまだに現役だ。ワイモバイルにはenjoy…

多宇加世
2年前
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2021/9/27日記

午前中、大事な書類を(念のため)速達で出す。あらま、結構料金かかるのね、と思ったが、頑張って車とかバイクとか鉄道とかがぴゅーいと運んでくださるのですものね、と思…

多宇加世
2年前
3

2021/9/26日記

あいもかわらず早朝学。早朝学というのは早朝3~4時から文章を書いたり本を読んだりすること。と勝手に私が言っていること。その代わりに前日の夕方から就寝する。日中、仕…

多宇加世
2年前
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短編『追憶』(過去作)

この作品は2004年に某賞を受賞したものを改題したものです。

多宇加世
2年前
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詩四篇(2021.09.10)

1 花の香りは いま 花をこうして買ってきても 気づいたよ 部屋は香らない いつか香りをさせていたのは君だったのか 花に言い聞かせ 君を思い出す香り匂わせようとするが …

多宇加世
2年前
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詩一篇(2021.09.07)

気狂い木の葉の春だった部屋から出て 一人でいた 扉が消えて壁が消えて 手前から順にトロンとボーンが 肉体改造のさいちゅうで 音楽なんて 口の悪い連中の寝ぼけ代わ…

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2年前
4

詩一篇(2021.09.06)

靴はジャングルジムの 頂に置いてきた 雨は平等に濡らすでしょ 三分降れば乾かすのに三分 そんな都合のいいわけではないでしょう 君はいつか一人になるよね きっと誰も届か…

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2年前
5

詩三篇(2021.09.04)

1 プラットフォームのはしで 鳥が電話を取り出した ええ まっ ええ ええ まっ 繋がるなり 相槌ばかり打っていたそれが 私には私の父を思い出させた 昔のです 連続写真…

多宇加世
2年前
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多宇加世の第二詩集『町合わせ』発売です

多宇加世の第二詩集『町合わせ』発売です

多宇加世です。
『町合わせ』という第二詩集の宣伝特集ページです。こちらのページから各本屋さんにリンクで飛べます。

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文章について(夜にてマフラーを持っていく月が)

あれは2011年のことだった。
などと始めると仰々しいが、私が大学を中退して震災があって人と別れて、という年だったので覚えている。私はその年、文章を始めた。
それまでは反文章というか、「イメージで思考したい」と卒論にも書いたくらいで、写真第一主義というか(私は大学で写真を学んでいた)、写真だけでテキストはいらない、みたいな。文章は自分でやるつもりはなかった。小説は読んでいたが、あまり幅は広くなかっ

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いつかの朝に書いた日記

昨夜の9時で一度目が覚め、がんばって電気をまた消して布団をかぶっていると二度寝できた。次に起きたのが夜中1時。まあまあだけれど、このまま例えばご飯を作って食べて、また眠くなったりしないだろうか?不安を覚えつつ料理をする。最近、朝はささみを3本食べる。焼いている最中にそれをアプリに記録する。塩コショウと味ぽんで食べる。危惧していた眠気はこなかった。詩を1つ久々にネットに投稿する。多分反応はないだろう

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2021/12/04日記

日付変更前に目が覚め、明日の朝の母の入浴のために風呂掃除などをし、再び眠り再び目が覚め、ふと何かに呼ばれた気がして気づくと来年一月のぶんの(遊びのような仕事、仕事のような遊び。なんにせよ初挑戦のもの)作品に手を付けている。
さらにもうひと眠りし目が冴えるようにコーヒーをタンブラーに注ぎ台所から戻る途中、ふと何かに呼ばれた気がして気づくと背後の床の上でキッチンペーパーのロールが転がりほどけてのびてい

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2021/11/20日記

もしも早朝、詩が作れてまだ余裕があればこのようにして日記を書こうと思った。
もうですね、私のうちはストーブを入れてます。一日中ずっとじゃないけど、時々。いまも入れてます(4時半)。お昼ご飯すぎにストーブつけてると気持ちよくって寝ちゃうんで気をつけてます。私の部屋が他の部屋より寒いっていうのもあります。いま、ちょっとですね、すみません、脳裏に記憶が蘇ってきてて、日記を書くのに集中できてないんですが、

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2021/11/2日記

詩集は1週間1冊くらいの頻度で売れている。いい感じだと思う。だって販売開始して4ヶ月くらいも経つのだから。もちろんそれは「自分にしては」なだけで売れている人はもっと売れているはずだ。先日、尊敬するかたに(詩人ではないです。広義の意味では詩人ですが)詩を称賛していただけて、嬉しかった。ずっと一方的に作品を聴いて楽しんでいたかただ(要するに私はただのファン)。

もちろんいいことだけではない。先日一人

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2021/10/12日記

今朝は3時から起きている。だけれど早朝学はしていない。まだ皆さんが活動中の、私の寝ている昨夜の間に送ってもらったメールに目を通したり、返信したりした。創作はしていない。折坂悠太、テークエム、butaji、崎山蒼志、踊ってばかりの国などを流し続ける。そうしながら久々に洋服のオンラインショップなどをみるもいまいちピンと来ず。昨年、友人にたくさん衣類を送ってもらったのがあるのでまだそれで事足りるだろう。

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2021/9/29日記

ワイモバイルでiPhone6sを使ってはや数年、途中、不調もあったがそれは充電器の問題であることが判明し、そっちを取り替えてからはいまだに現役だ。ワイモバイルにはenjoyパックとかいうのがあり、それに入ってると月々予備のギガもくれるし(だったかな?)、500円分のYahooショッピングで使えるクーポンもくれるので、毎月ペイペイ残高払いと併用して本を1冊買っている。今月は『ヒップホップの詩人たち』

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2021/9/27日記

午前中、大事な書類を(念のため)速達で出す。あらま、結構料金かかるのね、と思ったが、頑張って車とかバイクとか鉄道とかがぴゅーいと運んでくださるのですものね、と思う。400円未満なんだけど、ケチだな自分。その足でスーパーへ買い物。小学生が結構いるな、何かの振替休日か?私は子供が少し怖いので(なんたらコンプレックスではないと思う)、というのも、向こうのほうが私を怖がっているかもしれない、と思うから駄目

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2021/9/26日記

あいもかわらず早朝学。早朝学というのは早朝3~4時から文章を書いたり本を読んだりすること。と勝手に私が言っていること。その代わりに前日の夕方から就寝する。日中、仕事と家族の介助の必要があるので、自由時間を作ろうとすると自ずとこうなってしまった。このような生活リズムをしているその代わりに体がむくみやすくなった気がする。まあそれはいいとして、最近パソコンの調子が悪く、ワードやディスコードで文章を打とう

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短編『追憶』(過去作)



この作品は2004年に某賞を受賞したものを改題したものです。

詩四篇(2021.09.10)

詩四篇(2021.09.10)

1
花の香りは
いま 花をこうして買ってきても
気づいたよ 部屋は香らない
いつか香りをさせていたのは君だったのか
花に言い聞かせ
君を思い出す香り匂わせようとするが
毒を持つ花だから あまり
近づかないほがよろし
無理にとはいわないけど

ねるぴ ハーモニカ病の毒を
夜鳴らすと蛇くるよ
かやらん ドラムス日の出的な
スティックを落とした

青い緞帳の後ろでは
母たちが若いままで待っている
君はい

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詩一篇(2021.09.07)

詩一篇(2021.09.07)

気狂い木の葉の春だった部屋から出て
一人でいた
扉が消えて壁が消えて
手前から順にトロンとボーンが
肉体改造のさいちゅうで 音楽なんて
口の悪い連中の寝ぼけ代わりの言語だって
悪態ついていた
私は彼らの裸を見つめていたが
恥ずかしくなかった
トロンはまだ母から
かわりに薬局に行ってもらっていたし
ボーンはもう父から
ねずみとりの殺し方を教わっていたし
で 二人は生きていた

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詩一篇(2021.09.06)

詩一篇(2021.09.06)

靴はジャングルジムの
頂に置いてきた
雨は平等に濡らすでしょ
三分降れば乾かすのに三分
そんな都合のいいわけではないでしょう
君はいつか一人になるよね
きっと誰も届かないところに一度は行く
それは孤独だろう
傘を置いてきたら君は素足で
遠い遠い墓参りまで来なくちゃね
時間はかかります
自らのミスで悪いお兄さんに
怒られたりとか
一人で駅から大声で歌って歩いて
警察を呼ばれたりとか
君の背中をたくさ

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詩三篇(2021.09.04)

詩三篇(2021.09.04)

1
プラットフォームのはしで
鳥が電話を取り出した
ええ まっ
ええ ええ まっ
繋がるなり
相槌ばかり打っていたそれが
私には私の父を思い出させた
昔のです 連続写真には
かすかに映る 丁寧な態度
押し入れにあるアルバムの
母が整えた思い出
いまはじめて鳥が泣いてるのに
気づいた
ええ まっ
ええ ええ まっ
長い沈黙のあと
ほんとうなんですね?
電話をポケットにしまった鳥は
わかりました 至急

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