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たかぱん
2023年12月31日 10:23
「悪い奴はみんな死ねばいい」 息子がそんなことを言っている。反抗期でもあり、頭ごなしに言ってやれないのではあるが、そんな考えで生きていってほしくない。どうしたらよいか。―― 母親として、どうしてよいか分からず戸惑っている悩みを放送で聞いた。そのまま大人になってゆくとは限らないものの、何か歪んだ考え方に傾いていかないか、心配させられるものではあるだろう。 何人かの人がアドバイスをしていた
2023年12月25日 07:53
礼拝説教は、語りの中にこそ意味がある。それが本筋であろう。その時、その場で語りを聞く。そこに、神の力が働く。古来、文字を読むというのは特別な能力であり特権であったのだから、言葉は本来聞くものであった、というのは本当だろう。 礼拝説教は、ユダヤ教がエルサレム神殿詣でがままならぬ事態になってからは、あるいは広い世界に散っていった民族の礼拝においてだからこそ、地域の会堂における礼拝の中で、浮かび上が
2023年12月23日 09:35
加藤常昭先生のお薦めであった。1968年発行の本である。探すと入手可能だった。半世紀以上前の本である。届いた本は日焼けしていたが、線引きなどなく、気持ちよく読めた。 渡辺善太(ぜんだ)は、牧師も務めたことがあるが、印象としては説教者である。神学校で教えることも長かったと思う。とにかく「説教」について極めようと努めた方である。本書には、その説教への熱い思いがふんだんにこめられている。 自分の
2023年12月17日 12:07
いつか読みたいと思っていた。ただ、手が出なかった。最近では8000円+税である。分量があることは厭わないが、先立つものがとにかくない。古書も決して安くはならない。価格がどうなのかを、ずっと見守っていた。ここでは明かすが、私はこの度、これを1400円で手に入れたのである。送料込みで1500円を少し超えるだけの価格提示に対して、少しばかりポイントを使ったのだ。それも、線一つ引かれていない、カバーと天に
2023年12月11日 11:28
発行年は、実は2冊の分冊版の発行時である。手許にあるものは、1977年に一巻本となったものである。450頁を超える厚みのあるものになったが、これは1冊になってよかったのではないか、と私は思う。かつてはかなり高価な感覚があったのかもしれない。 発行から半世紀を経てようやくお会いできた。伝説の本である。2016年に新装復刊しているが、私は旧いほうで入手した。説教に生涯を賭けた加藤常昭氏が「日本説教
2023年12月7日 11:27
中学三年生も受験が近づいてきた。三角柱の体積を求める問題。図としては見取図がそこにあり、ABとACが4cm、ACも4cm、そして∠BACが90°と書いてある。多くの生徒にとっては簡単な問題だ。空間図形の問題を解くためには、見るべき平面を、真正面から書き直して考えるのが基本である。福岡県の公立高校の入試問題は、それを必要としている。それで底面の直角二等辺三角形の図を書いて、「底面積×高さ」の公式に当
2023年12月5日 12:23
同志社大学神学部元教授・八色ヨハネ先生は去る十一月一日に、独り暮らしをしていた大阪市西成区のアパートで死亡しているのが発見された。享年八十八。 物語は、この2行から始まる。その扉に「本作はフィクションであり、登場人物や出来事は作者による創作である」と記されているが、「同志社大学神学部」は設定場面であるから、創作ではないということなのだろう。著者は、その同志社大学大学院神学部(研究科)教授である
2023年12月3日 10:32
いわゆる「アドベント」の期間に入る。「待降節」と訳される。クリスマス前の4週間が基本である。12月がほぼすっぽり入ることになる。そもそもクリスマスは、「キリスト礼拝」というような意味で、神がこの世に救い主を送ったこと、その救い主が人間として誕生したことについての礼拝である。もちろん、聖書にこの時期がそうだと書かれているわけではなく、いわば便宜的に決めたということになる。 信仰の上では、このよう