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『外郎売』〜今宵のnoteはメモnote〜🗒

my note vol 285

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今宵のnoteはメモnoteです🗒

『外郎売』とは

外郎売(ういろううり)
作者:二代目市川團十郎
享保三年(1718年)

市川團十郎の十八番といってもいい歌舞伎の中でも人気の演目です。
外郎売の口上はアナウンサーや役者さんや声優さんが滑舌の練習によく使います。

僕も20代前半の俳優養成所に通っていた頃にはじめて知り、その時に一度覚えましたね!

あれから30年程経ちましたが、あるキッカケがあり、
もう一度覚え直しているところです。

なかなかの長文なので、これは厳しいかなと思っていたけど、読んでいくうちに声を出しているうちに、意外と言葉が出てくるもんで、若い頃覚えた事って残ってるんだなぁ〜と我ながらビックリ😅

今はまだ末梢性顔面神経麻痺が長引いていて、「まみむめも」「ばびぶべぼ」「ぱぴぷぺぽ」が言いにくいですが、リハビリやマッサージも兼ねて練習をしています。

で、やっていくうちに、
脳の活性化にもなるし、滑舌トレーニングにもなるので、これは役者やアナウンサーだけの練習にはもったいないなぁ〜と!?
ぜひぜひ覚えて損はないので、
どんな職業やどんな生活をしている方にもオススメでーす♪

て事で、全文載せておきます。
あえてコピペじゃなく書いてみましたので(その方が覚えてるかの確認も出来たので)、もしかしたら誤字脱字や読み方が違う部分もあるかもなので、ネットでも見てみてくださいね!!

『外郎売』

『外郎売』 書き起こし

拙者親方と申すは、お立ち会いの中(うち)に、御存知の御方もござりましょうが、お江戸を発(た)って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を上りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪いたして、円斉と名乗りまする。

元朝より大晦日まで、お手に入れまする此の薬は、昔ちんの国の唐人、外郎という人、我が朝へ来たり、帝へ参内の折から、この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、冠のすき間より取り出(いだ)す、依ってその名を帝よりとうちんこうと賜る。
即ち文字には「頂き透く香(におい)」と書いて「とうちんこう」と申す。

只今はこの薬、殊の外世上に広まり、方々に偽看板をい出し、イヤ、小田原の、灰田原の、さん俵の、炭俵のと、色々に申せども、平仮名をもって「ういろう」と記せしは親方円斉ばかり。
もしやお立ち会いの中(うち)に、熱海か塔ノ沢へ湯治においでなさるか、又は伊勢参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。
お登りならば右の方、お下りならば左側、八方が八棟、表が三棟玉堂造り、破風には菊に霧のとうの御紋を御赦免あって系図正しき薬でござる。

イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、ご存知ない方には、正真の胡椒の丸呑、白河夜船、さらば一粒(いちりゅう)食べかけてその気味合(きみあい)をお目にかけましょう
先ずこの薬をかように舌の上に乗せまして、腹内へ収めますると、イヤどうも云えぬは、胃、心、肺、肝が健やかになりて、薫風咽より来たり、口中微涼(びりょう)を生ずるが如し、
魚鳥、茸、麺類の食合(くいあわ)せ、其の外、万病速攻ある事神の如し、
さて、この薬、第一の奇妙には、舌の回ることが銭ゴマが裸足で逃げる、
ひょっと舌が回りだすと、矢も盾もたまらぬじゃ。

そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ、
アワヤ咽、さたらな舌に、カ牙サ歯音、
ハマの二つは唇の軽重、開口さわやかに、あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろを、一つへぎへぎにへぎほし、はじかみ、盆豆、盆米、盆ごぼう、摘蓼、摘豆、つみ山椒、書写山の社僧正、小米の生がみ、小米の生がみ、こん小米のこ生がみ、繻子ひじゅす、繻子、繻珍、親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親かへい子かへい、子かへい親かへい、ふる栗の木の古切口、雨合羽か晩合羽か、貴様のきゃはんも皮脚絆、我等がきゃはんも皮脚絆、しっかは袴のしっぽ転びを、三針はりながにちょと縫うて、ぬうてちょとぶんだぜ、河原撫子、野石竹、のら如来、のら如来、三のら如来に六のら如来、一寸先のお小仏におけつまずきゃるな、細溝にどじょにょろり、京のなま鱈奈良なま学鰹、ちょと四、五貫目、お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ茶立ちょ、青竹茶筅でお茶ちゃっと立ちゃ。
来るわ来るわ何が来る、高野の山のおこけら小僧、狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本、武具、馬具、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ、菊、栗、きく、くり、三菊栗、合わせて菊、栗、六菊栗、麦、ごみ、むぎ、ごみ、三むぎごみ、合わせてむぎ、ごみ、六むぎごみ、あの長押の長薙刀は、誰の長薙刀ぞ、向こうの胡麻がらは、柄のごまがらか、真ごまがらか、あれこそほんの真胡麻柄、がらぴいがらぴい風車、おきゃがれこぼし、おきゃがれ小法師、ゆんべもこぼして又こぼした。
たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、からから、つったっぽ、たっぽたっぽ一丁だこ、落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬものは、五徳、鉄球、かな熊童子に、石熊、石持、虎熊、虎きす、中でも東寺の羅生門には、茨木童子がうで栗五合掴んでおむしゃる、かの頼光(らいこう)のひざもと去らず。

鮒、金柑、椎茸、定めてごたんな、そば切り、そうめん、うどんか、愚鈍な小新発知、
小棚の、小下の、小桶に、小味噌が、こ有るぞ、小杓子、こ持って、こすくって、こよこせ、おっと合点だ心得たんぽの川崎、神奈川、保土ケ谷、戸塚、走って行けば、やいとを擦りむく、三里ばかりか、藤沢、平塚、大磯がしや、小磯の宿を、七つ起きして、蒼天そうそう、相州小田原とうちん香、
隠れござらぬ、貴賤群衆(きせんぐんしゅ)の花のお江戸の花ういろう、
あれあの花を見て、お心をおやわらぎゃという。
産子、這子に至るまで、この外郎のご評判、ご存知ないとは申されまいまいつぶり、角出せ、棒出せ、ぼうぼう眉に、臼、杵、すり鉢、ばちばちぐわらぐわらと、羽目を外して今日(こんにち)お出でのいずれも様に、上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せいひっぱり、東方世界の薬の元〆、
薬師如来も照覧あれど、ホホ敬いて、ういろうは、いらっしゃりませぬか。

ではまた👋

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