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わたしが泣かなかった理由
わたしは小さい頃から親元を離れるまで泣かない子どもだった。
同級生からいじめを受けて、いくら辛くても、わたしはさもなんでもないようなことのように、母には笑って話した。母は複雑そうな顔をしていた。
両親から暴力を振るわれることも結構な頻度であった。
当時、わたしは他人の心の機微に疎かったので、知らず知らずのうちに、気分を害するようなことを言っていたのだと、今になって思う。
対策としては、他
障がい者手帳を取得したことを両親に報告した。
先々週、申請していた障がい者手帳が届いた。
等級は一級。
わたしは、発達障がい(自閉症スペクトラム、多動性注意欠陥障がい)がある。
主治医によると、症状が顕著にあらわれていて、症状は重めとのこと。
夫とは前々から、わたしの実家には障がい者手帳のことは知らせずにいようと話していた。
両親はわたしの障がいについて認めたくなかったからだ。
でも、わたしはなんとなくそのことが後ろめたくて、
望んだものこそ手に入らない。
わたしは、小さい頃からとにかく不器用で無口な子どもだった。
肥満体型だったし、男子どころか、女子にも指をさされて笑われる始末。
同級生に一個上の学年の兄弟がいる子がいて、話したこともないはずなのに「お前、なんか喋ってみろよ」と絡まれたこともある。そのとき、わたしは意地でも一言も喋らなかった。その場から早く解放されたいのなら、なにか言えばいいのにそれでも一言も口にしなかった。無反応を貫いた。だ