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読書

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記事一覧

「感情はすぐに脳をジャックする」を読んで

 過去を振り返ると、感情を抑えようとした経験の方が多い。逃してはいけない感情を無視して精神が病んでしまった時も、仕事の時も判断に迷ったり支障が出るからという理由で抑え、トラブルが起きた時も正気でいようとして感情を抑えようとした。

 感情を問うということ
本書では、自分の感情をコントロール出来ない他人の人生に委ねず、主体的に生きる為に湧いて出た感情を認識するという事。が大事で、感性論哲学の本と似て

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「ジョジョズ ビザー アドベンチャー オーバー ヘヴン」読書感想

DIOとは ジョジョの中で圧倒的なカリスマを誇る、海中で100年の時を待つ精神力。世界を数秒間止めることが出来る能力を持ち、出逢うものが恐怖で逃げたしたり、崇拝したり、死を恐れぬ男が唯一恐れるのがDIOの期待に答えられない事であったり、車で路上が混んでいたら歩道が空いてるだろうと、運転手に歩道を行かせる鬼畜。とにかく、悪の帝王がDIOである。

悪の帝王とは名ばかりのDIOの日記 本書はそんなDI

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「チョンキンマンションのボスは知っているアングラ経済の人類学」読書感想文

どんな本か?
金儲けをする為に香港で商売をするタンザニア人について文化人類学者こと小川さんが同行し、多様な人類が形成する新たな信用システム•シェア経済がどうなっているのか、チョンキンマンションのボスことカルマから紐解いていくお話。

気になったポイント、分配と贈与。カルマたちがやっていることは贈与ではなく「ついで」という分配であること。贈与関係は、相手に対して負い目を感じさせる所がある。贈与された

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「コンビニ人間」読書感想文

どんな本か?産まれてから社会との間にズレが生じ異物であった彼女が、正常に社会に組み込まれることが出来る唯一の場所がコンビニのアルバイトであり、いつしか彼女自身がコンビニ店員に生まれ変わっていた話。

あなたの認知は合っていますか?自分の経験や理屈を拾い集めて描く多面的な世界で思考し判断を下しても、そもそもの図形が間違っていたり、正しいのは自分以外の世界の方だったり、人の視点が変われば違った世界が創

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「ハーモニー」読書感想文

〇〇とは何かの定義づけを行う事は語彙力が向上する。目についた物を改めて言葉で説明すると新たな視点や枠組みが出来る。プログラミングを経験した事はないが、文字列を入力して形や動作を作る。正確な言葉で丁寧に入力しないと間違うようだ。上記の説明やプログラミングはハーモニーの世界観の中に埋め込まれている。こんな風に表示されたら分かりやすくて良い。しかし、何もかも表示されてしまったら、感性という遊びが無くなっ

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「呪われた部分」ジョルジュ•バタイユ

•どんな本か?

過剰したエネルギーの使い道は、有用性のある生産行為に使う事はではなく、無意味な消費行為(蕩尽)に使うべきである。なぜなら、エネルギーを成長に注ぎ、頭打ちになった時に、溢れたエネルギーに人間は耐えられず、破壊的な行為をしてしまうから。その無意味な消費は、歴史のデータから、生贄•ポトラッチ的な消費を挙げられている。

•感想

現実感の離れた本の為、「エネルギー」という単語から、実生

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「なんでも見つかる夜に、心だけが見つからない」 東畑開人

誰かの相談を聞く事で、自分とその人の悩みを比較して、客観的な視点が出来る点において、相談事を聞くのは良い。この本も、誰かの相談の中から解決策を提示する、その一連のやり取りを見れて良い。

以下、印象に残った点について
•フライト曰く、人生は働く事•愛する事である。
働くとは目的を達成する事で、愛するとは共にいる事と大別しており、働くとは=「する」、愛するとは=「いる」とまとめられていた。

「する

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「アサーション、自分の気持ちの伝え方」

「アサーション」は、自分も他人も尊重しながら、お互いに気持ちのよい自己表現をするための考え方。との事。

つい他人が、〇〇をやってくれない、嫌なんだけど頼み事を引き受けてしまう、など、もっと上手く自己を表現して、コミュニケーションを取ることが出来れば、不快な気持ちを感じずに、他人と付き合っていける、それがアサーションである。

つい極端な思考になりがちで、敵•味方でしか大別出来なかった時は、自己表

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「人を動かす」


人を動かす三原則

•批判も非難もしない。苦情も言わない。
•率直で、誠実な評価を与える。
•強い欲求を引き起こさせる。(相手のなりたい像に、誘導する)

人に好かれる六原則

•誠実な関心を寄せる。
•笑顔で接する。
•名前は当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉である事を忘れない。
•聞き手にまわる。
•相手の関心を見抜いて話題にする。
•重用感を与える。誠意を込めて。

人を説得

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「自分のアタマで考えよう」 

勧められた本なので読んでみた。

まとめ
(本の帯に書いてある)
①「知識」を分離すること②「意思決定のプロセス」を決めること③「なぜ?」「だから何?」と問うこと④あらゆる可能性を探ること⑤縦と横に並べて比較すること⑥判断基準の取捨選択をすること⑦レベルをごっちゃにしないこと⑧自分独自の「フィルター」を見つけること⑨データはとことん追いかけること⑩視覚化で思考を深化させること⑪知識は「思考の棚」に

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某ビジネス書 読書感想

ビジネス書や自己啓発書は、端的にまとめれる物を冗長に書き、読めば少しテンションが上がるジャンク的な位置付けであるという印象がある。考え方の技術とかが書かれた本なら、まだ良い。

今回も、ざっと読んでみた感じだと、そう捉えた。「7つの習慣」をざっくり読んだ方が良いと思った。

働き方の哲学

カントの知•情•意が紹介されていた事と、経済産業省が社会人基礎力として、上の項目を挙げていた事に興味があった。

文部科学省では、学生の時に身につける学習指導要領をあげている。

各省庁が掲げてある項目をみるに、全然出来てない。育まれてねえ。

教育に問題があるから、これもこれも学校で身につけさせて欲しい。例えば、車の免許とかも取らせたら良い、みたいな事を昔は思った事があるが、この学習指導要領を読

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愛するということ 感想

人と別れて、愛ってなんだろうか。そんな疑問から、愛するということを読み始めた。

•読書感想
人間は根源的に、孤立から逃れたい。だから一体感を得たいという欲求がある。これから逃れる方法として、愛がある。

読む前は、愛するという行為は、この時間だけ、この人だけ。と、単体のイメージだったが、愛とは、「生命力を高めて、能動的かつ生産的に、外界と関わっていく姿勢である。(意訳)」為。単体ではなく全てであ

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「さみしい夜にはペンを持て」

日記を書く事によって、言葉が増えて整理出来て、自分の事を知って、好きになったりするかもね。みたいな本だった。

この本を読んだ後に、日記を書いてみようかなと思える本だった。元々、日記を付けるときは、自分がしんどい時期が多い、特に孤独で自分でやっていかないと、と思っている時は特に。最近、また、しんどい時期が来て、2日ほど日記を綴っている。想定読者は自分のみ。この本のように、自分の日記を読みたいと思え

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