「感情はすぐに脳をジャックする」を読んで

 過去を振り返ると、感情を抑えようとした経験の方が多い。逃してはいけない感情を無視して精神が病んでしまった時も、仕事の時も判断に迷ったり支障が出るからという理由で抑え、トラブルが起きた時も正気でいようとして感情を抑えようとした。

 感情を問うということ
本書では、自分の感情をコントロール出来ない他人の人生に委ねず、主体的に生きる為に湧いて出た感情を認識するという事。が大事で、感性論哲学の本と似ていると思った。
 感情を認識するとは、自分が現像に対して、喜びや悲しみ、期待と怒りが混ざり攻撃的になっているなど、一つのみならず、複合的な感情や対比する感情も含めて、具体的に自分の感情は何かと問うていく事である。
 読んでいて思ったのは、自分の感情に対する解像度の荒さを感じている。こうして、読書感想文を書いているが、比較して、質量の低さに恥ずかしいと感じる部分がある。同時に、自分はもっと上手く書ける筈だと期待している部分もある。

 初めに、感情を抑えた方が良いと思っていたが、感情を抑える必要はなく、今、自分がどんな感情でいるのか正しく受容し認識してさえいれば、抑えなくても変換して感情を感じとれば良かったなと思った。

 

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