「ハーモニー」読書感想文

〇〇とは何かの定義づけを行う事は語彙力が向上する。目についた物を改めて言葉で説明すると新たな視点や枠組みが出来る。プログラミングを経験した事はないが、文字列を入力して形や動作を作る。正確な言葉で丁寧に入力しないと間違うようだ。上記の説明やプログラミングはハーモニーの世界観の中に埋め込まれている。こんな風に表示されたら分かりやすくて良い。しかし、何もかも表示されてしまったら、感性という遊びが無くなってしまうのも嫌だなあと都合の良い事を思う。

意志を無くしたらどうなるか?


ハーモニーの世界観の中に意志を無くしてはどうか?とある。意志を無くすと、葛藤や悩みが無くなり合理性のみが残る。意志が無くなると葛藤が無くなる結果、苦しみとは無縁になるとされている。「地獄は頭の中にある」とは、同じ著者である「虐殺器官」の中に出てくる文だ。目の前の光景が地獄なら、場所を移動したり目を瞑れば回避できるが、地獄と捉える認知が頭の中に棲みついている限り、何処に行こうが回避できない。だからこそ、意志の部分を無くそうとしている。

それはあなたの意志で選んだ気持ちなのか?


何度かこの問いを自分に対して向けたことがある。この問いを自分に向けると自分に対して視線が向き何とかしようと思う。大抵は、自分にとって腹が立つ事や不快な思いをしている時だ。その状況は物理的に逃げる事や責任を放棄するという選択肢がある中で自分が選んだ結果である。環境に影響を受けるなら環境ごと変えてしまえば良いと、自分は馬鹿らしくなって一度仕事を辞めた事がある。

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