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いつもウギャー!ってなってる。 Twitter■https://twitter.com/tama_qj noteに書くテーマくれたらなんか書きます■https://odaibako.net/u/tama_qj

記事一覧

こわいことならやまほどあるよ、の話。

マイナス20℃の世界からこんにちは。 雪国出身ではないけれど、寒さには意外と耐えられています。もともと好きだった冬がもっと好きになりました。寒いところは美しい。 今…

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1年前
6

あなたが凍えるその前に、の話。

お久しぶりになりました。5℃以上あれば秋だと言い張るたくましい人達が住む地からこんにちは。 めっちゃ寒い。めっちゃ寒いけどみんな「まだ冬じゃないよ」と言う。正気か…

たま
1年前
4

私たちの足元は白く発光する、の話。

予定になかった沖縄滞在の時間が4日間ほど生まれ、おそらく20年ぶりくらいに沖縄に行きました。 小学生くらいの頃までは家族旅行でよく訪れていて、それでもあとのほうはほ…

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2年前
2

これから出会うすべてのさいわいたちに、の話。

島暮らしも残りあと1週間ほどになりました。いろいろあったなあとしみじみしてしまいます。約三ヶ月、ほんとうに濃密な時間を過ごしました。 とくに夜が楽しかった。夜の…

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2年前
6

3000日後の自分がどうなっていようとも、の話。

海の上にぽつんと浮かぶ島にいます。ここではなんだかすべてが遠く。テレビのニュースも、ツイッターも、遠いどこかの世界のようです。確かに日本であって、現実であるのに…

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2年前
2

なにもかもが夕暮れだった、の話。

仕事が終わったのでまた移動をしています。次はもっと南に行きます。 長距離移動をしながら読む星野道夫の本はかけがえのない経験をくれるな、ということに気がつきました…

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2年前
4

いつか思い出す冬になれ、の話。

海と夕陽が綺麗なところにいました。 今はそこから隣の県に移動しているところです。 転々と、点々と、自分だけに見える足跡をつけながら。 移動のたびに、早くバイクが欲…

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2年前
3

満ちてゆくもの、欠けてゆくもの、の話。

早いもので十月になりました。 皆様いかがお過ごしでしょうか。健やかでしょうか。 ここのところ良く考えることは、「そろそろ終わりを見届けることに慣れなければ」とい…

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2年前
2

見送るひとはいないけど、の話。

ひとりで飛行機に乗って、手を振ってくれる空港スタッフに手を振りかえし、サラバトーキョー、となんとも言えない気持ちになった。込み上げてくるものは確かにあり、でもそ…

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3年前
3

いつかどこかにあった愛、の話。

今日はかつ丼を食べに行った。二度目のお店、二度目でも感動するほどおいしい。彼女の二倍くらいの時間をかけて食べていた私を、急かすことなく待っていてくれる彼女のこと…

たま
3年前

ライフイズ生活、の話。

生活に飽いてきた。 たびたび、生活することがいやになる。生活するということは、この先も生きている自分を疑わないということだ。生活をするということは、この先まだま…

たま
3年前
1

どうかあすには、の話。

さいきんよく夢を見る。1年くらいずっと、ほとんど夢を見なかったのだけれど、ここ一週間ほど毎日見ている。 幼い頃から繰り返し見る夢がひとつあって、それはいつ見ても…

たま
3年前
2

破片をひろう指先よ、の話。

新年早々、食器を割った。わりかしよく食器を割るタイプの人間なのだが、そのわりに、割るたびけっこうしょんぼりする。 気に入ったものに不変を求めてしまうのは、よくな…

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3年前
1

私という命が出会うすべての不要なものたちよ、の話。

今年がはじまって早三日が経ったところです。多くのひとが希望に満ち満ちながら今年の目標などを考え出す頃合いかと。私も毎年、一応目標らしきものを設定してはみるものの…

たま
3年前
1

終わることなく、の話。

しばらく更新できておりませんでしたが皆々様お元気でしょうか。詳しいことは追々記事にしていきますが、少し生活のアレコレが変わっている最中で落ち着かず、思考もとっち…

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3年前
4

おやすみ東京、おやすみ孤独、の話。

幼い頃より言われ続けた「感受性が豊かね」ということばは成長するにしたがって「傷つきやすいね」に変わった。私からすれば、私を傷つけるものが世界に増えたように見えた…

たま
3年前
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こわいことならやまほどあるよ、の話。

こわいことならやまほどあるよ、の話。

マイナス20℃の世界からこんにちは。
雪国出身ではないけれど、寒さには意外と耐えられています。もともと好きだった冬がもっと好きになりました。寒いところは美しい。
今年は全国的に寒いらしいですが皆さま元気してるでしょうか。

11月後半からの居場所にもだいぶ慣れて、なんだかんだで楽しく過ごしています。
今のところにいる人たちは、みんなでワイワイもするけれど、集まりたくないひとのこともフラットに受け入

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あなたが凍えるその前に、の話。

お久しぶりになりました。5℃以上あれば秋だと言い張るたくましい人達が住む地からこんにちは。
めっちゃ寒い。めっちゃ寒いけどみんな「まだ冬じゃないよ」と言う。正気か?

そちらは元気に過ごしていますか?楽しいことはありましたか?悲しいことはありましたか?

私はなんだか色々あったようで何もなかったような気もします。
自分の感情に振り回される日々も終わり、自分すらも一歩引いて観察しながら生きていると、

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私たちの足元は白く発光する、の話。

予定になかった沖縄滞在の時間が4日間ほど生まれ、おそらく20年ぶりくらいに沖縄に行きました。
小学生くらいの頃までは家族旅行でよく訪れていて、それでもあとのほうはほぼ離島の旅だったうえに私の記憶力では小学生の頃のことなんてほぼ覚えておらず、つまりはもう記憶にない土地になっておりました。

観光にはあまり興味がなかったので、時間の許す限りぷらぷらしてみようと思い、なにも計画を立てずに過ごす。
私はと

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これから出会うすべてのさいわいたちに、の話。

これから出会うすべてのさいわいたちに、の話。

島暮らしも残りあと1週間ほどになりました。いろいろあったなあとしみじみしてしまいます。約三ヶ月、ほんとうに濃密な時間を過ごしました。

とくに夜が楽しかった。夜の楽しさを存分に味わえるところでした。

東京でも夜は好きでした。しずまりかえった夜の道路、うっすら白んだ空気、こうこうとひかるコンビニ、朝まで布団のなかでゲームをしたり、そういう夜が好きだった。

こっちの夜は、ほんとに夜。月が細い日はラ

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3000日後の自分がどうなっていようとも、の話。

海の上にぽつんと浮かぶ島にいます。ここではなんだかすべてが遠く。テレビのニュースも、ツイッターも、遠いどこかの世界のようです。確かに日本であって、現実であるのに、世界の端っこにいるような気分になります。

ここにはマクドナルドもなく、セブンイレブンもなく、吉野家もありません。
ただ海があります。晴れた日には海に入ることもできる気温です。屋根の上で星を見ることもできます。家のとなりにはバナナが生えて

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なにもかもが夕暮れだった、の話。

なにもかもが夕暮れだった、の話。

仕事が終わったのでまた移動をしています。次はもっと南に行きます。

長距離移動をしながら読む星野道夫の本はかけがえのない経験をくれるな、ということに気がつきました。「旅をする木」を読みながら移動した半日以上。自由への憧れと孤独、人を見つめる優しい眼差し、自然への敬い。これはきっと部屋のなかで読む本ではないから、教科書で触れた時には大きな衝撃はなく、今になってしっかりと味わうことができたように思いま

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いつか思い出す冬になれ、の話。

いつか思い出す冬になれ、の話。

海と夕陽が綺麗なところにいました。
今はそこから隣の県に移動しているところです。
転々と、点々と、自分だけに見える足跡をつけながら。
移動のたびに、早くバイクが欲しいなと思います。電車も楽しいけれど、移動した実感がないときがあって、あれ、いまどこにいるんだっけ、と思ってしまう瞬間があるので。
もっともっと地続きであることを体感したい。すべては繋がっていて、どこにでも行ける。それを知りたい。

いろ

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満ちてゆくもの、欠けてゆくもの、の話。

早いもので十月になりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。健やかでしょうか。

ここのところ良く考えることは、「そろそろ終わりを見届けることに慣れなければ」ということです。

私は、いろんなところで話しているような気がするけれど、とにかく「終わり」というものを避ける傾向にあります。

ゲームはラスボス手前でとまってしまうし、漫画は途中で集めるのをやめてしまうし、人ともきちんとお別れできません。

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見送るひとはいないけど、の話。

ひとりで飛行機に乗って、手を振ってくれる空港スタッフに手を振りかえし、サラバトーキョー、となんとも言えない気持ちになった。込み上げてくるものは確かにあり、でもそれは決して心残りではなくて、これまでここでどうにかこうにかやってきた自分、よくやった、よく頑張った、という思いだった。たくさんのひとが居場所を奪い合い、肩をぶつけあうこの街で、食べて、眠り、泣いては目覚め、何千もの日々、私はここに生きていた

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いつかどこかにあった愛、の話。

今日はかつ丼を食べに行った。二度目のお店、二度目でも感動するほどおいしい。彼女の二倍くらいの時間をかけて食べていた私を、急かすことなく待っていてくれる彼女のことを、私はとても好きだなとおもう。幸せになってほしいなとおもう、そういう祈り。すべすべのはなびらがたくさんついたお花をもらった。こういう祈り。日々がすこしでも良いものに、という祈り。

神様がいなくても祈りはそこにある。

一日一捨てでは間に

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ライフイズ生活、の話。

生活に飽いてきた。

たびたび、生活することがいやになる。生活するということは、この先も生きている自分を疑わないということだ。生活をするということは、この先まだまだ生きながらえていくぞ、という意志の体現である。未来の自分のために洗濯をし、未来の自分のために食材を買っておき、あしたの自分のためにあした必要なものを用意してから眠る。「先を見据えてちゃんとしておく」というのが、私のなかでの生活の定義なの

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どうかあすには、の話。

さいきんよく夢を見る。1年くらいずっと、ほとんど夢を見なかったのだけれど、ここ一週間ほど毎日見ている。

幼い頃から繰り返し見る夢がひとつあって、それはいつ見ても同じ場所で、話の進みもだいたい同じで、でもいつも少しずつ違うような気もする。起きたあと、「ああ、あの場所か」とおもう。起きてしまえばおぼろげだけれど、起きた瞬間の私であればあの場所を地図に起こせるとおもう。

ただ、さいきん見ている夢はそ

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破片をひろう指先よ、の話。

新年早々、食器を割った。わりかしよく食器を割るタイプの人間なのだが、そのわりに、割るたびけっこうしょんぼりする。

気に入ったものに不変を求めてしまうのは、よくない癖だなとおもう。いつか壊れるし、いつか変わる。「新しい食器を買いに行こう!」とウキウキできる性質なら、もっとよい人生だったのだろうか、などと思い始めてしまって、そういうところが、そういう考えが、ねえ、と自分を諫める。

それでもしばらく

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私という命が出会うすべての不要なものたちよ、の話。

今年がはじまって早三日が経ったところです。多くのひとが希望に満ち満ちながら今年の目標などを考え出す頃合いかと。私も毎年、一応目標らしきものを設定してはみるものの、年末になると「今年の目標ってなんだったっけ?」てな状態になる。アホなので。

そんな私も、今年の目標を決めました。

「1日1捨て」です。

ことばどおり、1日1個、物を捨てること。その日出たゴミとかはカウントせずに、まあだいたい3日以上

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終わることなく、の話。

しばらく更新できておりませんでしたが皆々様お元気でしょうか。詳しいことは追々記事にしていきますが、少し生活のアレコレが変わっている最中で落ち着かず、思考もとっちらかっていて、ことばにならない思いばかりを抱えていました。ぼちぼち生活も定まってくる予定なので、また好きなこと書いていきます。

年末感などかけらもないが、なんと大晦日らしい。みんな今年はどうやって年を越すんだろうか。私は年末年始ぶっ続けで

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おやすみ東京、おやすみ孤独、の話。

幼い頃より言われ続けた「感受性が豊かね」ということばは成長するにしたがって「傷つきやすいね」に変わった。私からすれば、私を傷つけるものが世界に増えたように見えた。世界のやわらかさが失われたようだった。おとなになって、明確に、「生きづらいね」に変わっていった。

頑張って生きよう、と思えないのは、生きることがそんなに好きではないからかもしれない。つらくて、苦しいものを、一瞬のよろこびのために長いあい

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