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なにもかもが夕暮れだった、の話。

仕事が終わったのでまた移動をしています。次はもっと南に行きます。

長距離移動をしながら読む星野道夫の本はかけがえのない経験をくれるな、ということに気がつきました。「旅をする木」を読みながら移動した半日以上。自由への憧れと孤独、人を見つめる優しい眼差し、自然への敬い。これはきっと部屋のなかで読む本ではないから、教科書で触れた時には大きな衝撃はなく、今になってしっかりと味わうことができたように思います。

遅めの初詣でおみくじを引きました。大吉でした。大吉のときこそ「気を引き締めなさい」と厳しいことが書いてある気がします。浮かれずに生きましょう。「ここらで健康診断を受けてみては」という具体的なアドバイスもありました。検討します。

なにもかもはうまくはいかないけれど、うまくいかなくてもいっかと思えるようになったことも成長だなとおもいます。これまで完璧にできない完璧主義だったので窮屈でした。恥をかくのがいやでした。
わからないことはわからないので教えてください、と言い、不安なことはこれであってますか?と聞く。そういうことが大人になってもできなくて苦労しました。いま少しずつそういういらない鎧を剥がしています。でもかつての私にはきっとそれが必要だったのだと思えば、これは脱皮なのでしょう。

また新しいところで新しい綺麗なものが見つかりますように。

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