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住まいの快適性・動線計画

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#家づくりのヒント

災害に強い家をつくる秘訣?

災害に強い家をつくる秘訣?

こんにちは。

一級建築士のtakumiです。

家づくりでは、災害に対する対策も大切な要素です。

今回は、災害時における「避難」について、解説したいと思います。

いくら耐震性が抜群でも、火災の発生では避難性が遅れることにより、危険な状態になることもあります。

◆「二方向」に避難ができるか避難について、基本的には1階も2階も「二方向避難」が必要です。
(※法的には戸建て住宅は二方向避難までは

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「住んでみたら狭かった」を無くすには?

「住んでみたら狭かった」を無くすには?

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

注文住宅で「特に注意すべきこと」
として覚えておいて頂きたいことがあります。

それは、スケール感というものです。

スケール感というのは、家づくりでは幅や高さ、奥行き感といった長さの感覚ですね。

これを見誤ると「狭かった」、「家具が入らない」といった不具合に繋がり、後悔することになります。

私のお客さんからお聞きした失敗例では、こんな

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家づくりではプライバシー確保のため、遮音性を高める壁も必要です~遮音壁の設置を検討しましょう!

家づくりではプライバシー確保のため、遮音性を高める壁も必要です~遮音壁の設置を検討しましょう!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

家づくりでは、動線計画や収納計画、日当たり、そしてデザインといったところは皆さんとても気になるところで、よくご質問なりお悩みとしても挙げられています。

しかし、「プライバシー」に関しては少し注意力が弱い感がしております^^;

家族といえども、プライバシーが必要という考えが大切なことです。

お子様が小さいうちは、イメージしにくいこともあ

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「吹き抜け」のデメリットを知らないと、後悔することに?~吹き抜けを作るならそれなりの対策が必要?

「吹き抜け」のデメリットを知らないと、後悔することに?~吹き抜けを作るならそれなりの対策が必要?

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

吹き抜けって、いいですよね。

天井が高いと、「いいアイデアが浮かぶ」というのを聞いたことがあります。

心理学的に、開放的な空間というのはリラックスできて、発想も豊かになるわけです。

逆に、天井が低いと圧迫感は感じますが、事務的な作業は捗るということも言われます。

集中するには狭い空間の方が良いものなんですね。

そこで本日は、開放的

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その間取りにプライバシーはありますか?~家族といえども、プライバシー配慮は必要!

その間取りにプライバシーはありますか?~家族といえども、プライバシー配慮は必要!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

本日は、間取りにおける、家族間の「プライバシー」について。

家族といえども、プライバシーは大切です。

お子様が小さいうちはあまり考えませんが、大きくなってくると、色々考えてあげないといけないことも。。。

見落としがちな家族間のプライバシー、なかなか細かい配慮も必要になります。

では、プライバシー配慮の例をご紹介していきましょう!

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家づくりにおけるスタディコーナーの考え方

家づくりにおけるスタディコーナーの考え方

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

先日、間取り診断の中で
このようなご質問がありました。

「子供が勉強に集中できる環境に
したいのですが、
このフリースペースをどのように
活用したら良いでしょうか?」

このような2階の
真ん中のスペースです↓↓↓

1階があまり余裕が無い場合でも
総二階の形とすると、2階のスペースは
結構余裕が出てきますので

このようにフリースペース

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ドアの開く方向を間違える失敗、してません?~開き戸の方向を見極めないと危険なことも!

ドアの開く方向を間違える失敗、してません?~開き戸の方向を見極めないと危険なことも!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

本日は内部建具のうち、「ドア」についてお話したいと思います。

「開き戸」ですね。

皆さん、「ドアの開く方向」ってちゃんと気にしていますか?

「開き戸」は開くスペースが大きく必要になりますから、ドアの開く方向によって使い勝手も大きく変わってきますし、時には「命に関わる」こともあるくらい重要なところもあるんですよ。

◆狭いスペースは外開

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面積に少し余裕がある時に、広げるスペース

面積に少し余裕がある時に、広げるスペース

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

本日は、面積的にちょっと余裕がある時に検討したいスペースのとり方についてのお話です。

あんまり広くはできないけど、少しだけ余裕がある場合、ちょこっとだけ広くすると印象が変わるスペースをご紹介します。

◆トイレを少し広くだいたいトイレって、壁芯で91cm×1.82mの1帖が普通で、少し狭いものなら縦の長さが1.35m~1.5m程度のものも

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意外と知らない「吹き抜け」のダメなところ!~家づくりの基本~

意外と知らない「吹き抜け」のダメなところ!~家づくりの基本~

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

なかなか時間が無く、ブログ記事の更新がてきていなかったのですが、ひと月ぶりにブログ記事の更新が出来ました^^;

今回は人気のある間取りで、オーソドックスに「吹き抜け」についての考察です。

吹き抜けって、メリットばかりに目がいって、デメリットをきちんと考えずに採用して、後悔する人が多いのも事実です。

後悔の仕方には、「吹き抜けをつくらな

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家づくりで大切な「プライバシー性」

家づくりで大切な「プライバシー性」

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

本日は、家づくりに必要な「プライバシー性」についてお話したいと思います。

基本的には、「視線」と「音」です。

プライバシー性に乏しく、いつも何かが「気になる」家になったら居心地が悪いものですからね。

◆外からの視線に関するプライバシー性まずは、家の外からの視線に関するプライバシー性についてです。

最もプライバシー性を気にするスペース

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家づくりは「掃除のしやすさ」も大切!~メンテのできない家に要注意!!

家づくりは「掃除のしやすさ」も大切!~メンテのできない家に要注意!!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

家づくりを計画されているいる皆さんは、掃除がお好きな方も嫌いな方も様々だと思います。

誰だって、できることなら掃除のしやすい家にしたいものです。

ということで、本日は、「掃除のしにくい・面倒な」仕様やアイテムをご紹介します。

◆引き戸の引き込み引き戸は開き戸に比べて、引き込みの部分にホコリが貯まりやすいものです。

一般的な引き込み↓

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家事時短のための「コンパクトな家事動線」

家事時短のための「コンパクトな家事動線」

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

家づくりでは、「動線」というものをきちんと考えます。

動線とは、人のうごき方を考えるもので、家族の軌道を指します。

家の間取の計画では、この動線があまり長くならないように考えるわけですね。

最近は、ご夫婦の共働きが多くなっていますので、家の仕事である「家事」をいかにラクにするかを考えますが、家づくりでは「家事動線」を短縮することが求め

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家づくり、老後を見据えてバリアフリー対応?

家づくり、老後を見据えてバリアフリー対応?

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

「家づくりではバリアフリーってどれくらい考えておけばいいですか?」

とか、

具体的に、

「老後を見据えて、車椅子になった時のためにどこに手すりをつけておけばいいですか?」

ということを聞かれることがあります。

30代~40代の方からです。

近年の一般的な住宅では、玄関と階段、バルコニー以外はほとんどフラットな床で、1階のトイレや

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リビング階段のデメリットはこんなにある~何となく良さそう、では失敗します!

リビング階段のデメリットはこんなにある~何となく良さそう、では失敗します!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。

本日は、多くのマイホームに採用されスタンダードとなりつつある、「リビング階段」についてお話しようと思います。

リビング階段といえば、

「リビングを通らなければ2階(子供部屋)へいけないので、子供の帰宅がわかりやすい」

「リビングと2階が一体的な空間になる」

「行き来がしやすい」「家事が楽そう」

というような意見がある、人気のある形

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