家づくりで大切な「プライバシー性」
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
本日は、家づくりに必要な「プライバシー性」についてお話したいと思います。
基本的には、「視線」と「音」です。
プライバシー性に乏しく、いつも何かが「気になる」家になったら居心地が悪いものですからね。
◆外からの視線に関するプライバシー性
まずは、家の外からの視線に関するプライバシー性についてです。
最もプライバシー性を気にするスペースは、「浴室」「脱衣」「トイレ」ですね。
このあたりのスペースはむやみに窓を大きくせず、窓は小さめで、不透明ガラスを使用します。
また、居室では隣接地のお宅と窓の位置を極力ずらしたり、どうしても合ってしまうところは不透明ガラスや高窓を使ったりしますね。
窓だけでなく、外構でも視線を遮ることも可能です。
1階なら目隠しフェンスで完全に視界を遮ることも可能ですし、格子やルーバー、植栽といったものであれば、多少の開放性も保ちながらプライバシー性を上げることもできます。
ひとつ注意して頂きたいのは、外部の視線が気になるからといって、極力窓をつけない、または小さい窓にするという方もおられることです。
窓は「明るさ」「開放感」の役割が大きいので、閉塞感により窮屈な住まいになってしまうので要注意です。
◆近隣への「音」の配慮も必要
プライバシー性は、「見られる」ことだけじゃなくて、ご近所への気配りも当然ながら必要です。
中でも、最もトラブルが多いのが「音」の問題です。
家で楽器を演奏する場合には、音対策は欠かせません。
多いのは「ピアノ」や「オルガン」です。
特に、音の大きさの調整が困難な楽器は、可能な限り防音対策はしておかないと、トラブルに発展します。
大きな音で音楽を聴いたり、映画鑑賞をする方も同じです。
一般的な住宅地のような、お隣までの距離が比較的近い場合は、音に関する配慮もしておきたいですね。
◆家族間のプライバシー
プライバシーは、家の外との関係だけではないですよね。
家族間のプライバシーも、結構、大事なんですよね。
子供が小さいうちは、あんまりプライバシーって考えにくいものですが、中学生にもなれば、一人の時間も大切になってきます。
また、家族であっても「トイレ」というのは音や臭いを気にする、とてもデリケート場所です。
リビングや各部屋にベッタリくっついたトイレは、なんだか嫌なものです。
また、夫婦の寝室もプライバシー性が高いデリケートな部屋です。寝室と子供部屋の間も壁一枚ではプライバシーが無さすぎますよね。
◆まとめ
プライバシー性というのは、「開放感」と相反する部分がありますから、あまりにプライバシーを気にしすぎて、閉鎖的な家になることもあるため、やりすぎには注意が必要なものです。
開放感も保ちつつ、ほどよくプライバシーにも注意するというバランス感覚が大切ですね。
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