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季節性インフルエンザ

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2021年4月の記事一覧

IL-6阻害剤とCOVID-19治療の重要な関係性



COVID-19治療において、有益な結果が報告された。

本臨床試験において、IL-6受容体拮抗薬であるトシリズマブとサリルマブによる治療により、ICUで臓器サポートを受けているCOVID-19の重症成人患者の生存率のアウトカムが改善されたことが報告された。トシリズマブとサリルマブは、共にIL-6阻害剤である。

2021年4月21日、日本の厚生労働省は、慢性関節リウマチに対する治療のために処

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質問:COVID-19ワクチン接種によりウイルス変異体に対する中和活性は誘導されるか?



いくつかの臨床医学の研究グループは、以前にCOVID-19に感染した医療従事者が、mRNAベースのCOVID-19ワクチンの単回投与に対するリコール反応を開始できるかどうかを評価している。ある研究グループは、実験室で確認された血清学的検査に基づいて、以前にCOVID-19に感染した医療従事者は、以前に感染していない医療従事者よりも、mRNAワクチン(コミナティ筋注接種)の単回投与に対する抗体価

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人々のグローバルな移動と新興感染症との関連性



何十年にもわたるインフルエンザウイルスに対する監視と医薬品および非医薬品の介入が行われているにもかかわらず、毎年世界中で、季節性インフルエンザウイルスは流行を引き起こし続けている。しかし、世界中の国々で、COVID-19時代、2019-2020期間と2020-2021期間の季節性インフルエンザウイルスの感染者数が、著しく減少している。

季節性インフルエンザウイルスの感染者数の著しい減少の原因

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日本人患者における、MSI-Highの癌の低い存在率



Pembrolizumabの製造・販売を行っているメルク社が公表している資料によると、各種がん種におけるMSI-Highの癌の分類で、MSI-High胃癌は、全胃癌の約8.5%であり、MSI-High食道胃接合部癌は、全食道がんの約4%である。

日本の国立大学で行われている癌ゲノム医療で、2020年4月から2021年3月までの1年間で、全癌種で587症例について診療が検討され、MSI-Hig

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