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#呪い

「成功体験」考

失敗を楽しんで観察するとよい、と提案すると、「成功体験を積むことも大切」という指摘を頂くことが多々。私も成功体験を積むことには賛成。でも、指導する側が成功体験を積むことに意識をフォーカスさせることは、いろいろ不都合が起きやすいと考えている。

成功体験を積ませようと指導者が意識すると、子どもからしたら成功を急かされる感じになりやすい。指導する側も、早く成功させようと急かしたくなる気持ちになり、失敗

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難しく考えすぎる「呪い」の解き方

私が指導した子どものほとんどは、いわゆる勉強のできない子だった。ただ、学年最下位クラスの飛び抜けて成績の悪い子を除けば、ほぼ例外なく「難しく考え過ぎ」。素直にシンプルに考えれば答えを導けるのに、答えもなんなら出てるのに、「いや、そんな簡単なはずはない」と難しく考え、間違える。

こういう子に「シンプルに考えろ」と言ってもムリ。今まで散々間違えまくり、何が正解か分からなくなってる。正解だと思ったら間

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失敗への恐怖、呪いの解除法

もうその方法はうまくいかないことが分かっているのに、同じやり方を頑なに続ける人がいる。何十回も。そうした人は「頑張り無罪」に逃げている可能性がある。過去に失敗を責められ過ぎたために、たとえ失敗であろうと繰り返すことで「俺、頑張ってる、だから責めないで」という論理に。

私は学生やスタッフを指導する時、「失敗を楽しむ」ようにしている。あえて失敗するであろう実験をやってもらい、それで起きる意外なことを

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よい上司、よい親という呪い

よい上司になろう、よい親になろうとすると、なぜか私たちの言動はチグハグでぎこちないものになる。よい上司とは、を論じてる記事や本を読み、それをその通りまねようと「よい上司変身パーツ」を装着してスーパー上司になろうとするが、ことごとく的外れな言動になる。なぜだろう?

それはおそらく、自分ばかり見ているから。自分が周囲から、部下からどう見えるか、その外面的な見え方ばかり気にするからだ。これは無理もない

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