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教師間の「観」の違いを埋めるには 第133回e-cala cafe
教師は、自分の受けた教育や授業が土台となって、教育観や授業観、子ども観が創られていくと思います。一方で、自分がもっている「観」に違和感を感じたり、自分とは全く異なる「観」をもっている教師と出会ったりすることによって、自分の「観」が再構成されることもあると思います。
しかし、私は、「観」が再構成されることは、稀だと考えています。
なぜなら、先ほど述べたように、「観」は経験則に大きな影響を受けています
ひとりで頑張らず、子どもたちとともに
グループ学習は・・・
子どもたちの関係性がよくなってから
学級が落ち着いてから
子どもたちがきちんと話し合うことができるようになってから
学習規律が整ってから
などなど
そう考えて、グループ学習をすることに躊躇してしまう先生も多いのではないでしょうか。
また、
グループにしてしまうと、私語が多くなってしまう
勝手に立ち歩いてしまう
各グループの様子を見取ることが困難
などなど
このような理由でグル
授業づくりで心がけていること 第131回e-cala cafe
今日のe-cala cafeでは、授業づくりで心がけていることについておしゃべりしました。
参加してくださった先生方お一人ずつ、どんなことを心がけているかをお聞きしていくと、共通していることが見えてきました。
・単元レベルでの授業づくり
単元を通して、身につけたい力を子どもたちが、自分たちが自分の力で獲得するにはどうすればいいのかを考える。
・子どもの学びの実態から授業を構想する
教材に出会っ
子どもの「今、ここ」から始めましょう 第129回e-cala cafe
新年度が始まり、先週の金曜日が始業式だった学校も多かったのではないでしょうか。
担任するクラスも発表され、子どもたちの様子について前年度の担任から引き継ぎがあったり異動しなかった先生方から伺ったりすることが多かった1週間だったのではないでしょうか。
さて、ここで少し考えみたいです。
引き継ぎでは、どちらかというと、プラス面よりもマイナス面での情報の引き継ぎが多いのではないでしょうか。
・落ち着き
抽象的なことは具体的な姿に 第126回e-cala cafe
道徳と総合の実践を紹介した際に、
「先生の実践は、抽象的なことを具体的な姿として子どもたちと共有していますね」と参加してくださった先生におっしゃっていただきました。
ふと思い出すと、約10年前に勤務していた学校の校長先生に、「優しくするとか丁寧にするとか、ちゃんとするとか、そういう言葉をよく使うけど、それらの言葉って、子どもたちはどんな姿をイメージしているのかな?子どもたちって、しっかりと具体的
あなたはどちらを選びますか?第125回e-cala cafe
今日のe-cala cafeは、防災に関する授業実践を紹介してもらいました。「クロスロード」という「災害対応ジレンマ」を経験できる教材を使った実践です。どちらを選んでも犠牲を払わなければならない「ジレンマ」状況から、自分で選択した行動の理由を話し合うます。
実際に大災害が起きた時は、判断と行動の連続です。しかし、その判断が正しいかどうかは、その後の結果に大きく左右されます。
何が正解なのか分から
個別最適な学びと協働的な学びの一体化を目指して
1 知識の再構造化の難しさ
2 意図的な授業デザインの必要性
3 これから必要とされる力
4 協調学習を引き起こすための手立て
5 思考途中のたどたどしいことばの重要性
6 協調学習を引き起こすための条件
7 より質の高い知識の獲得
8 適応的熟達者的な学び手を育てる
【知識の再構造化の難しさ】
知識獲得は、個体の持つ先行知識に制約される。
人間の知識は、新しい情報を既有の枠組みと調和するように
他者との対話が必要な理由
益川氏は、「多様性を利用した授業形態-ジグソー学習法と協調学習支援システムの組み合わせ-」で、次のように述べています。
「知識獲得は、個体の持つ先行知識に制約される。人間の知識は、新しい情報を既有の枠組みと調和するように解釈する、という意味で保守的性格を持つから、再構造化は稀にしか起きない。人の知識は、新しい情報を既有知識の枠組みになるべく調和するような形で解釈する傾向がある。」
人間の知識は、
アンコンシャス・バイアスとペップトークとの出会い
子どもを見取る時に意識していたこと…
・自分のものさしで子どもを見ないこと。
・見る視点を変えること。
・その子がもっているリソースに注目すること。
守屋智敬氏は、「「アンコンシャス・バイアス」マネジメント」で次のように述べています。
「「無意識のうちに偏ったものの見方をしてしまっている」これをアンコンシャス・バイアスといいます。」
「アンコンシャス・バイアスの正体は「自己防衛心」です。自己防衛心
2:6:2の法則の6を動かす
世の中にはいろいろな人がいて、自分と全く違うベクトルを向いている人もいます。
そういう環境の中で過ごしていると、自分の考えていることや信念は間違っているのか?とブレてしまうことがあります。私自身、何度もそんな気持ちになりました。
そんな時には校外に出て、研修会に参加したり、同じ考えをもった方と話をしたりすることに努めました。
そうすることで、同じような考えをしている人がいる!大丈夫、間違ってない!
自分の姿を見つめることは苦しいけれど…
佐伯夕利子氏は「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」で次のように述べています。
「撮影したビデオを見て、私たちコーチは互いに指摘し合います。「あんなにシリアスに言ってしまうと、選手は怖がっちゃうよ」などと指導者のアティチュード(態度)に言及するものもあれば、「あそこは選手に自分で考えさせたほうがよかった」というものも。もちろん良い指導を認め、「あの声がけはよかったね」と褒めたりもし
先生がいない方が子どもはよく学ぶ
教員11年目…教職大学院へ入学すぐ
大学の先生に
「どうすれば子どもは主体的によく学ぶようになりますか?」
と聞きました。
すると、
「先生がいなくなれば、子どもたちはよく学ぶようになりますよ。」
と言われました。
この言葉を聞いて
「そんなことはない。先生がいなくなったら、授業が成り立たないのではないか。」
と反論しました。
しかし、
教職大学院での2年間で、この言葉に間違いがないということを痛