あなたはどちらを選びますか?第125回e-cala cafe

今日のe-cala cafeは、防災に関する授業実践を紹介してもらいました。「クロスロード」という「災害対応ジレンマ」を経験できる教材を使った実践です。どちらを選んでも犠牲を払わなければならない「ジレンマ」状況から、自分で選択した行動の理由を話し合うます。

実際に大災害が起きた時は、判断と行動の連続です。しかし、その判断が正しいかどうかは、その後の結果に大きく左右されます。
何が正解なのか分からない、本当にその判断でいいのか分からない状況の中で最適解を見つけて、判断する。これは本当に難しいことだと思います。
しかし、大災害が起きた時には、大人だけでなく、子どももその判断をしなければならない状況になる可能性があります。

そう考えると、この「クロスロード」を通して、考えていくことはとても大事なことだと思いました。
例)
「あなたは…小学校3年生です。
休み時間に体育館で遊んでいたら、とつぜん大きな地震が起こりました。放送を聞いてグラウンドににげました。しかし、クラスの友だちが一人いません。その友だちは昨日体育で足をけがしました。学校の中に戻って友だちをさがしますか?」
子どもたちに問うと、判断は半分に分かれたそうです。「おはしも」を知っていて、もどらないということは分かっていても、友だちを救いたいという思いがそういう判断にさせるのでしょう。その気持ちもすごく分かります。
自分だったらどうでしょう…
迷った結果、私は「戻る」と答えました。それが正しいかどうかは分かりません。でも、「自分だったら戻ってしまうだろうな…」と思ってしまいました。

大災害で起こりうる状況をリアルに想像することは難しいです。
リアルな状況では、様々な「もしも」に出会います。その「もしも」に対応するための想定内を広げていくことはとても大切なのことだ思いました。
「分かっているんだけど、白黒はっきりさせることができないんだ。でも、そんな状況下でも判断しなければならないんだ。」という経験をゲームを通して、学んでいく…とても大切なことだなと思えた時間となりました。

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