抽象的なことは具体的な姿に 第126回e-cala cafe

道徳と総合の実践を紹介した際に、
「先生の実践は、抽象的なことを具体的な姿として子どもたちと共有していますね」と参加してくださった先生におっしゃっていただきました。

ふと思い出すと、約10年前に勤務していた学校の校長先生に、「優しくするとか丁寧にするとか、ちゃんとするとか、そういう言葉をよく使うけど、それらの言葉って、子どもたちはどんな姿をイメージしているのかな?子どもたちって、しっかりと具体的な姿をイメージしてその言葉を使っているのかな?」と問われたことがありました。
その時、私自身、具体的な姿を明確に描かずに子どもたちに「優しく」「丁寧に」「ちゃんと」などという言葉を使っていたなとハっとさせられました。
抽象的なことを具体的な姿で子どもたちと共有することを心がけ始めたのはこのころからかなと思います。
教師は、日常生活においてよく抽象的な言葉を使いがちになります。でも、その抽象的な言葉が、子どもたちの中で具体的な姿としてイメージできているかどうかは微妙なのではないでしょうか。
「やさしくする」とはどう接することなのか
「丁寧にする」とはどうすることなのか
「ちゃんとする」とはどうすることなのか
道徳の実践を2つ紹介します。

具体的な姿を子どもたちとともに考え、共有することで、その後の生活の中で価値づけていけるようになるのではないかと思います。また、子どもたちもどんな姿を目指せばいいのかが明確になるのではないかと思います。



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