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ドレスをつくること、そして書くことについて

わたしの本業はウェディングドレスの仕立て屋ですが、今後、文章を書くこともお仕事としてやってみたいと思い、お仕事依頼としてこの記事を書いています。

文藝春秋×noteで開催されたSDGsエッセイコンテスト #未来のためにできること  でグランプリを受賞しました。

文藝春秋1月号にエッセイが掲載されます。

自己紹介

わたしは神戸のちいさなアトリエでドレスのお仕立て、リメイクとお直しをしています。

また、通信制大学で文芸を学ぶ大学生でもあります。先日、卒業研究(小説)を提出しました。しかし、博物館学芸員課程の単位の修得が残っているため、卒業は2024年3月になる予定です。(うまくいけば)ですので、ずいぶんな大人ですが、現役大学生でもあるのです。(目指せ!現役大学生ライター!)

ドレスの仕事が中心ですが、今後、書くこともお仕事としてやってみたいと思っています。一番得意なスタイルは、エッセイです。コラムの記事として書きながら、最後自分のことや自分の好きなことにぐいっとつなげて愛情(偏愛?)たっぷりに書くというのが得意みたいです。

得意なジャンル

  • ファッション

  • ドレス、ウェディングドレス

  • アート、美術館、博物館

  • 旅と読書、旅とファッション、旅と美術館、旅と読書などのかけあわせ

  • リメイク、SDGs、繕い(つくろい)

  • 学び直し(2024年4月まで大学生)

ドレスは環境問題に貢献できるか?

最近、SDGsへの関心からリメイクの注目が大変強まっているのを感じています。でも、まだまだドレスのリメイクは知名度が低いので、もっと若いひとたちに「リメイクという選択肢もある」ということを知ってもらえたらと思っています。

▼ドレスは環境問題に貢献できるか?シリーズ

話題となったnote

参考までに話題となった記事を載せておきます。スタイルとして、旅とファッション、旅とブンガク、などのように、ふたつのことをかけあわせて(結局はドレスやファッションのことにつながってしまうことが多いのだけど)しつこいくらいに愛情たっぷりに語る記事が人気のようです。愛ですね。やっぱり愛です。

しつこさ、偏愛っぷりが人気だったこってり記事。

美術館とファッション

旅とブンガク、旅とファッションなど

学び、学び直し

note ×wowowコンテスト受賞作品

わたしがドレスのことを書こうと思ったわけ

芸術大学の短期大学部でグラフィックデザインを学び、会社でファッション商品の企画デザインをしていた20代のわたしは、沢木耕太郎の『深夜特急』に導かれて自分探しのひとり旅に出ました。その旅先の経由地でウェディングドレスに出会い、雷が打たれたように運命を感じて、ウェディングドレスをつくる仕事をすることを決めました。

衣料品の企画デザインの仕事と子育てをしながら、洋裁とお直しの専門技術を教える学校で学び直し、2008年に独立。そこから、ドレスのお仕立てとリメイクの仕事をしています。

きっかけは、やはり2020年でした。みんなが家にいることを余儀なくされ、ウェディングの仕事はゼロになりました。

その時、どうやって生きていくか? と考え、ウェディングドレスではなくて普通のアパレル商品をつくることもチラリと考えましたが、それをしてしまうと、せっかく環境問題のことを考えて在庫を持たない「リメイク」と「オーダー」に専念してドレスを作ってきた意味がないなあという気持ちもあって。

そのときふと、「ドレスのことを小説に書こう」と思いついたのです。そして、小説を書くために大学に入って学び直しました。

ドレスのことばを翻訳する

いったんウェディングドレスの仕事はゼロになりましたが、不思議とドレスのリメイクの依頼は途切れることはなかったのです。そのとき、わたしのなかでは「ちょっと時代が変わったな」という感覚がありました。

どこにでもあるものではなく、個人ひとりひとりの思いや歴史や物語を重視するものを選ぶ時代に変わったような感覚があったのです。

これだ、と思いました。わたしはドレスの物語を読むのが得意なのです。

昨年、お母さまのウェディングドレスのリメイクを手がけた花嫁さまに、こんな言葉をいただきました。

「タケチさんに、ドレスのことばを翻訳してもらいました

わたしがやっていたことは翻訳だったのかと。わたしはドレスのことばを聞いて、書くことができるのだと思いました。

書くことが楽しい

そして今、書くことが楽しくて仕方がないのです。
もちろん、お仕事として書くとなると苦しいこともあると思いますが、じつはその苦しみにも慣れています。なぜならドレスの仕事もほとんどが地味でめんどくさくて地道な作業であり、つくっている間はどちらかというと苦しいことのほうが多いからです。

それでも毎回ミシンの前に座るとうれしいし、楽しいし、しあわせなのです。

文章にも、同じ感覚を味わえるようになってきたので、きっとお仕事にできるのではないかと思ったのです。


お仕事のご依頼は  classique.cloque@gmail.com 

よりお願いいたします。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!


「好奇心の小部屋」というメンバーシップをやっています。

旅や、ドレスや、読書や、アートや、美術館など、好奇心のおもむくままに集めてきた宝物を、みんなでニヤニヤしながら眺めて学びあえるような部屋を目指しています。具体的には、旅や学び、アートやファッションに纏わるメンバーシップ限定エッセイを書いています。



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ライターの仕事

ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!