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画家の「 観たこと / 感じたこと / 考えたこと 」

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京都在住の画像・アクセサリー作家。「観たこと、感じたこと、考えたこと」を綴り、まとめてみました。
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#読書感想文

● なぜ土星なのか?_ メランコリー、我々は星の徴(しるし)から逃れられるのか?

● なぜ土星なのか?_ メランコリー、我々は星の徴(しるし)から逃れられるのか?



『 土星とメランコリー 』
- 自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究
レイモンド・クリバンスキー、アーウィン・パノフスキー
フリップ・ザクスル 共著

ゴメンなさい、結論のようなものは用意していなくて(汗)、
今日も、本の紹介。600ページを越す大著。

【 なぜ土星なのか 】

画家パウル・クレーの作品 “ 新しい天使 ” を所持していた
哲学者のヴァルター・ベンヤミン。

ベンヤミンの著

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● 私は、15分で全てを視た _ " 直覚 "は、世界を牽引する

● 私は、15分で全てを視た _ " 直覚 "は、世界を牽引する



私は、15分で全てを視た 。

『 アウローラ - 明け初める東天の紅 』
ヤーコブ ベーメ 著 薗田 坦 訳

今回も、本のご紹介。
最後の一文が書かれた日付は 1620年 。
今からちょうど400年前のドイツ。(17世紀)

ヤコブ・ベーメは、25歳の時の神秘体験(15分ですべてを視る)により、
世界の真理を直覚。

以後、その" 直覚 ”を、言葉にするため沈黙している。

そして12年後

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● 画家の家計簿 _ 「創造性」×「お金」×「集中できる時間」= “ 成果 ”

● 画家の家計簿 _ 「創造性」×「お金」×「集中できる時間」= “ 成果 ”



『 ネーデルラント旅日記 』
アルブレヒト・デューラー 前川 誠郎 訳

好きな本の1つ。画家の家計簿(笑)。

ちょうど、500年前の 1520年 夏 。
50歳の画家デューラーは、途切れた年金の支給を請願しに
妻と侍女と一緒に現在のベルギー地方へ 約1年間の旅に出る。

延々「いくら払った」「○を○個買った」と続くけど
途中、船で事故にあったり
移動の合間にみたメキシコからの「黄金の太陽」

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『 フレデリック 』 芸術家は何をしているのか?

『 フレデリック 』 芸術家は何をしているのか?



『 フレデリック 』
ちょっと かわった のねずみの はなし
レオ=レオニ / 作
谷川俊太郎 / 訳

野ネズミ 5匹のお話。
仲間たちは冬に備えて懸命に働くも
フレデリックは、(一見)ぼんやりしていて働かない。

とうとう長い冬がきて、食料が尽きた頃、
フレデリックが集めた光(美しい言葉 / イメージ)により
仲間同士争いにもならず飢えと寒さをしのげた
・・というお話。



芸術家は、

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