タイシ _ 富永 大士

画家。アクセサリー作家(アウラ・ロコ)。3児の父。2006年より京都を拠点に、ドイツや…

タイシ _ 富永 大士

画家。アクセサリー作家(アウラ・ロコ)。3児の父。2006年より京都を拠点に、ドイツやインドネシアなど、様々な土地で作品を制作・発表しています。絵画のテーマは「身体」。西欧由来のキャンバスという装置に、東洋的な循環やカオスを磔(はりつけ)にし、止揚する、ということをしています。

マガジン

  • 画家の「 観たこと / 感じたこと / 考えたこと 」

    京都在住の画像・アクセサリー作家。「観たこと、感じたこと、考えたこと」を綴り、まとめてみました。

最近の記事

タレルと縄文 / 新潟県十日町市

某日、新潟に滞在します。 備忘録、メモがわりに旅程を以下に書き記します。 【 縄文とアートの体験 】 私は、この5年間ほど縄文をテーマにいろんな場所をリサーチしています。 文献などは、もっと以前から読んだりしているけれど やはり現地に行くと「地形」や「風土」など感じられる情報が多くて 発見が多いです。 2021年と2022年は、青森市から招聘していただく機会があり 市の職員さんと一緒に、青森のモノづくりの現場、藍(あい)の畑や、遺跡や史跡 火山活動の痕跡などを巡りました。

    • / 再販のお知らせ / まるめた翼のリング

      / 再販のお知らせ / 「 まるめた翼のリング_24金コーティング 」 2020年4月に期間限定で販売した作品。   スケッチを描いて制作依頼してくださった 友人のあまね理樺さんが「定番にして良いよ」 と仰ってくださいました(感謝)🙏   すでにオンラインショップに 販売価格12,000円でアップしていますが https://www.creema.jp/item/14374464/detail 2022年8月8日までメールにてご注文いただいたくと 9,500円にてご用意

      • 個展のお知らせ_マゼンタのまぐわい The Magenta Crucifixion(山口県宇部市)

        / 個展のお知らせ / 山口県宇部市にあるギャラリー グリシーヌで個展を開催します。 (↑2020年に開催した個展の様子) 【 基本情報 】 富永 大士 Taishi Tominaga マゼンタのまぐわい The Magenta Crucifixion 7.22(金) - 7.27(水) 11:00 - 18:00 会期中無休 at Glycines 〒755-0065 山口県宇部市浜町2丁目12-39 聖仁会ビル3F。 https://arts-life.c

        • は っ こ う - 自らの光を放つ -

          は っ こ う - 自らの光を放つ - この度、 あまね理樺(音・言葉)、我那覇一史(絵画)、juncowat(絵画)、寺田紫(調香) 富永大士(絵画)の異業種クリエイター5人による1日だけの展覧会を開催いたします。 会場の「京都もやし町家」は、もともと麹菌を育てていた、とてもユニークな場所です。 本展覧会のテーマは「 はっこう 」。 白 光 、 発 光 、 醗 酵 、 発 行 、 発 効 、 白 虹 ・・・。 “ はっこう ”という言葉の響きには様々な意味があり

        タレルと縄文 / 新潟県十日町市

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        • 画家の「 観たこと / 感じたこと / 考えたこと 」
          16本

        記事

          ワークショップ at グリシーヌ山口宇部(2021年7月)

          来週、山口県へお邪魔します。 宇部市のギャラリー・グリシーヌさんにてワークショップを開催いたします。 グリシーヌさんは、ちょうど1年前に絵の個展をさせていただきました。 https://note.com/taishi_tominaga/n/n18e3e1a82ba3 ● 日時:7月23(金)13:00 – 15:00 ①       24(土)13:00 – 15:00 ① / 16:00 – 18:00 ②       25(日)13:00 – 15:00 ① / 1

          ワークショップ at グリシーヌ山口宇部(2021年7月)

          #影響を受けた人達 at Twitter

          / #影響を受けた人達 / ↑と題して、昨秋から年始にかけて 私が影響を受けたり、勝手にシンパシーを感じている作家さんを Twitterにアップしていました。 現代の作家が、どのような文脈で制作しているのか整理し伝える為。 もちろん、文脈に無自覚な作家や観客もたくさんいます。 でも、ピカソがいなかった世界を私たちは想像することができません。 すなわち、過去の偉人たちの試行錯誤の上に、現代の私たちの常識や認識はあります。 偉大な作家ばかりで、時代も国もバラバラですが 私が

          #影響を受けた人達 at Twitter

          【 おしらせ 】 ワンネス・リング あまね理樺 × アウラ・ロコ

          カウンセラーの あまね理樺 さんがデザインした指環を 画家・アクセサリー作家(アウラ・ロコ)の 富永大士 が制作しました。 理樺さんとのアクセサリーのコラボレートは2回目。 2020年4月にアイディアスケッチをいただいて、時間がかかりましたが 11月にようやくカタチになりました。 (↑)裏面に「 ONENESS RING 」と刻印しています。 ––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––– “ ワンネスリング ”

          【 おしらせ 】 ワンネス・リング あまね理樺 × アウラ・ロコ

          / 成果物_ステイアート・プロジェクト / at 瀬戸内リトリート青凪

          お客さまからお預かりしたもの(アバター)がホテルに宿泊。 作家がインスタレーションしつづける、というアートプロジェクトに、 参加作家 & アドバイザーとして関わりました。 * 詳細はこちらをご覧ください(↓) < イントロダクション + お礼状 > この度は「ステイアート」にご参加いただき、ありがとうございました。 場所:瀬戸内リトリート青凪(愛媛県) 日程:2020年6月27日(土)- 28(日)の1泊 天気:6月27日(土)最高気温28度 最低気温22度 雨のち

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          2014年10月『 parallel world -Against Noah 』 at 東京

          撮影 ©大洞博靖 『 parallel world -Against Noah 』 at 東京 明大前 キッド・アイラック・アート ホール いま(2020年)から6年前。 富永 大士 が舞台美術を担当いたしました。 この記事は、記録として残します。 詳細 → http://auraloco.exblog.jp/22821795/ 舞台美術 は、生まれて初めての体験だったので、 準備から本番まで、本当に刺激的な日々でした。 * 1〜5Fの全館をつかった 実験的

          2014年10月『 parallel world -Against Noah 』 at 東京

          『 私たちは、旅の途中。 』 富永 大士 × あまね 理樺

                   (↑)六甲比命神社 にて。 ■ ギャラリートークのお知らせ ■ at 山口・宇部 7月26(日)17:00 - 17:45 『 私たちは、旅の途中。』 富永 大士 × あまね 理樺 at グリシーヌ (山口・宇部)を開催します。 *参加費 1,500円。1ドリンク、おみやげ付き。 定員10名。要予約。   *  *  * 富永 大士 の展覧会『 AUOA アウオア 』 会場にて、カウンセラーの あまね 理樺さんをお招きして 画家 × カウン

          『 私たちは、旅の途中。 』 富永 大士 × あまね 理樺

          展覧会のお知らせ / AUOA アウオア at 宇部・山口

          ■ AUOA アウオア ■ - cosmic super natural - 京都在住の画家、富永大士(タイシ)による絵画展。 https://www.facebook.com/taishi.tomi/ ★ 日時 2020年7月24日(金・祝) - 29(水) 11:00-18:00。*会期中無休 初日は12時から、最終日は17時まで。入場無料。 ★ 場所 GLYCINES(グリシーヌ) 〒755-0065 山口県 宇部市山口県宇部市浜町2丁目12−39 https:

          展覧会のお知らせ / AUOA アウオア at 宇部・山口

          ● 詩篇 『 アマータイム 』 イメージの洪水 / 感情のモンタージュ / 多次元の空間

          ひきつづき、本のご紹介。今回は 詩集。 私がこの世で1番好きな本。 『 詩篇アマータイム 』 松本圭二 著。 ページ全体が、多次元に露光され、 暴力的に(しかし美しく)カットアップされた フィルム / モンタージュのよう。 紙面を開くと 映像や匂い、囁き声や、呻き声、希望や絶望 耳をつんざく爆音が鳴り響く。 読書というより、映像体験に近い。 * * * カタブラの呪文をおまえに与える U 夏であろうとすると、 TE 海は海の最終の場を僕に与えて。

          ● 詩篇 『 アマータイム 』 イメージの洪水 / 感情のモンタージュ / 多次元の空間

          ● なぜ土星なのか?_ メランコリー、我々は星の徴(しるし)から逃れられるのか?

          『 土星とメランコリー 』 - 自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究 レイモンド・クリバンスキー、アーウィン・パノフスキー フリップ・ザクスル 共著 ゴメンなさい、結論のようなものは用意していなくて(汗)、 今日も、本の紹介。600ページを越す大著。 【 なぜ土星なのか 】 画家パウル・クレーの作品 “ 新しい天使 ” を所持していた 哲学者のヴァルター・ベンヤミン。 ベンヤミンの著書『ドイツ悲哀劇の根源』には、 モザイクのように唐突に「土星論」が差し込まれてい

          ● なぜ土星なのか?_ メランコリー、我々は星の徴(しるし)から逃れられるのか?

          ● 私は、15分で全てを視た _ " 直覚 "は、世界を牽引する

          私は、15分で全てを視た 。 『 アウローラ - 明け初める東天の紅 』 ヤーコブ ベーメ 著 薗田 坦 訳 今回も、本のご紹介。 最後の一文が書かれた日付は 1620年 。 今からちょうど400年前のドイツ。(17世紀) ヤコブ・ベーメは、25歳の時の神秘体験(15分ですべてを視る)により、 世界の真理を直覚。 以後、その" 直覚 ”を、言葉にするため沈黙している。 そして12年後の 37歳の時に最初の著作『アウローラ』をまとめる。 ここには、神や天使、惑星

          ● 私は、15分で全てを視た _ " 直覚 "は、世界を牽引する

          ● 画家の家計簿 _ 「創造性」×「お金」×「集中できる時間」= “ 成果 ”

          『 ネーデルラント旅日記 』 アルブレヒト・デューラー 前川 誠郎 訳 好きな本の1つ。画家の家計簿(笑)。 ちょうど、500年前の 1520年 夏 。 50歳の画家デューラーは、途切れた年金の支給を請願しに 妻と侍女と一緒に現在のベルギー地方へ 約1年間の旅に出る。 延々「いくら払った」「○を○個買った」と続くけど 途中、船で事故にあったり 移動の合間にみたメキシコからの「黄金の太陽」に驚嘆したり。 アントワープ大聖堂の塔に登って 「全市が隅々まで見渡され、大そ

          ● 画家の家計簿 _ 「創造性」×「お金」×「集中できる時間」= “ 成果 ”

          『 フレデリック 』 芸術家は何をしているのか?

          『 フレデリック 』 ちょっと かわった のねずみの はなし レオ=レオニ / 作 谷川俊太郎 / 訳 野ネズミ 5匹のお話。 仲間たちは冬に備えて懸命に働くも フレデリックは、(一見)ぼんやりしていて働かない。 とうとう長い冬がきて、食料が尽きた頃、 フレデリックが集めた光(美しい言葉 / イメージ)により 仲間同士争いにもならず飢えと寒さをしのげた ・・というお話。 * 芸術家は、日頃から美しいもの、新しい " 何か " を集めているけれど その行為は、外から

          『 フレデリック 』 芸術家は何をしているのか?